新・池田香代子の世界を変える100人の働き人
政治、経済、道義…”大国”ドイツのやらかし マライ・メントラインさん・神島大輔さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 14人目+α
「職業はドイツ人」とちょっぴり皮肉を込めて名乗っておられるマライ・メントラインさんと、ドイツ近現代の軍事に精通したお連れ合いの神島大輔さんの登場です。収録1週間後には、連立政権が崩壊したドイツ。社会保障の充実と環境保全だけでは、人々の支持を得られない時代なのでしょうか。最善と信じて突き進んできた道が、いつしか隘路にさしかかっていると気づいたとき、人は社会はどんな反応を示すのでしょうか。日本のわたしたちにも身につまされる話題満載です。
2024年10月31日 収録
マライ・メントラインさんのXアカウント
https://x.com/marei_de_pon
核のタブー確立させた68年 鈴木達治郎さん・川崎哲さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 13人目+α
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、2024年のノーベル平和賞を受賞しました。遅きに失する受賞という側面も否めませんが、核戦争の脅威に直面する今、核なき世界を訴えた長年の貢献がこのような評価を得たことには、計り知れない意義があります。かつてノーベル平和賞を受けた団体の主要メンバーであるお二人に、受賞の意味と課題を語っていただきました。
2024年10月18日 収録
アート作品のデータ:橋本公「1945-98」(2003年制作)
【ICANノーベル賞!受賞記念再録】核兵器禁止条約採択、課題と展望 川崎哲さん-池田香代子の世界を変える100人の働き人
• 【iCANノーベル賞!受賞記念再録】核兵器禁止条約採択、課題と展望 川崎哲...
核なき世界へ それでも歩みは止まらない 鈴木達治郎さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人67人目 2022.8.9
• 核なき世界へ それでも歩みは止まらない 鈴木達治郎さん 池田香代子の世界を...
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)
https://www.ne.jp/asahi/hidankyo/nihon/
KNOW NUKES TOKYO
https://know-nukes-tokyo.com/
カクワカ広島
https://www.kakuwakahiroshima.org/
あたらしいげんばく展
https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/event/2...
議員ウォッチ
https://giinwatch.jp/
核兵器をなくす日本キャンペーン
https://nuclearabolitionjpn.com/
ヘイトの犬笛吹きをGoogleトレンドで突き止める 菅野完さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人12人目
※前半、音声が不安定な箇所が一部ありますが、ご容赦の上、ぜひ最後までご覧ください。
クルド人が川口市(埼玉)で問題を起こしているというデマがネットに広がり、パトロールと称して市外から人々がやってくる、という事態にまでなっています。この一連の現象は、1年半ほど前に突然始まりました。その不可解さを、著述家の菅野完さんがネット情報を分析することで読み解きます。
YouTube 菅野完チャンネル
/ @noiehoie
菅野完さんのXアカウント
https://x.com/noiehoie
101年前の虐殺から見えてくる「今」 安田浩一さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人10人目 • 101年前の虐殺から見えてくる「今」 安田浩一さん シン池田香代子の世界を...
2024年9月26日 収録
霊感商法、赤報隊、自民党…人生を賭けた告白 樋田毅さん+鈴木エイトさん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人11人+α
ここ数年、重厚な問題作を次々と世に問うてきた樋田毅さんの新刊、『旧統一教会 大江益夫元広報部長 懺悔録』は、ひとりの真摯な宗教者が、人生をかけた教団活動を、その教団の闇を宿命のように追ってきたジャーナリストの前で総点検し、証言し、懺悔すべきことは懺悔するという、驚異の1冊です。鈴木エイトさんという最良の聞き手との滋味深いやりとりをご堪能ください。
2024年9月6日収録
記者襲撃
赤報隊事件30年目の真実
https://www.iwanami.co.jp/book/b34542...
最後の社主 朝日新聞が秘封した「御影の令嬢」へのレクイエム
https://bookclub.kodansha.co.jp/produ...
彼は早稲田で死んだ
大学構内リンチ殺人事件の永遠
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/...
旧統一教会 大江益夫 元広報部長懺悔録
https://www.kobunsha.com/shelf/book/i...
101年前の虐殺から見えてくる「今」 安田浩一さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人10人目
韓国を含む各地に足を運び、関東大震災・虐殺事件と長い時間をかけて向き合ってきた市井の人々の声に耳を傾け、膨大な史料を渉猟して浩瀚な一冊にまとめたジャーナリスト、安田浩一さんの目の前に広がる過去の、そして現在の光景とは。その一端なりと共有できればと考え、今年の9月1日企画としました。
2024年8月20日 収録
医療体制に挑んだ徳田の「命だけは平等」の乱 山岡淳一郎さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人9人目
2024年7月10日、徳洲会を築き上げた徳田虎雄氏が亡くなりました。デモクラシータイムス同人のノンフィクションライター、山岡淳一郎さんが、氏とその周辺の群像を活写した7年前の著作『神になりたかった男 徳田虎雄』を、2020年、大幅な加筆の上文庫化したのが、『ゴッドドクター徳田虎雄』です。徳田虎雄とは、徳洲会とは、そして彼の破天荒な仕事が現在そして近未来のこの国の医療に投げかけている課題とは。著者の山岡淳一郎さんにじっくりと伺いました。
2024年7月25日 収録
靖国神社と自衛隊の蜜月関係?! 内田雅敏さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 8人目
今年、2024年の終戦記念日、自衛隊は例年のように朝一番に集団で参拝はしなかったものの、制服の自衛官たちがとある宗教団体の昇殿参拝に参加したようです。この30年あまり、私たちの知らない間に、自衛隊と靖国神社は着々とその関係を強めてきました。そもそも靖国神社とはどのような施設なのでしょうか。それを見極めるべく、7月23日、みたま祭りの後片付けが進む中、内田弁護士とともに一味違うヤスクニ・ツアーを決行しました。(スタジオ収録は2024.7.25)
内田雅敏『靖國神社と聖戦史観 A級戦犯こそ靖國にふさわしい 増補二刷版』(2022 藤田印刷エクセレントブックス)
https://amzn.asia/d/5uUoeBN
角田燎『陸軍将校たちの戦後史:「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容』( 新曜社、2024)
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b6...
探検家が監督した映画「うんこと死体の復権」 関野吉晴さん+前田亜紀さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 7人目+α
グレートジャーニーで地球規模に人類の壮大な旅を追体験した関野吉晴さんが、地球そして人類を含む生きとし生けるものたちの、時間も生死も超えた微視的な旅を見つめたドキュメンタリーが完成しました。観る人の人生観を変えてしまうドキュメンタリーです。
2024年8月2日 収録
■映画『うんこと死体の復権』
2024.8.3(土)より
東京・ポレポレ東中野ほかにてロードショー 全国順次公開
HP: https://www.unkotoshitai.com
X: https://x.com/unkotoshitai
Facebook: / unkotoshitai
■関野吉晴さん関連リンク
YouTube: / @gjsekino
公式 X: https://x.com/yoshiharusekino
26年目に問う 「犯罪」は証明されたのか 二村真弘さん+町山智浩さん シン池田香代子の世界を変える100人の働き人 6人目+α
「自白なし、物証なし、動機なし」にも拘らず死刑判決が下された和歌山毒物カレー事件。これは冤罪なのか、そうではないのか。メディア、科学鑑定、警察・検察・裁判はあれでよかったのか。端正にして情熱あふれる傑作ドキュメンタリーの誕生です。
ラジオの生出演直前という時間を縫って急遽ご出演くださった町山さんと監督の、作品の核心に迫るやりとりを、ぜひお聞きください。
2024年7月16日 収録
■映画『マミー』
2024年8月3日(土)より[東京]シアター・イメージフォーラム、[大阪]第七藝術劇場ほか全国順次公開
【WEB】 http://mommy-movie.jp
【X】 / mommy_movie2024
【予告編】 • 映画『マミー』本予告篇
■映画『正義の行方』
https://seiginoyukue.com/
■digTV
/ @digtv2672
台本なし、奇跡の大団円! ナカムラサヤカさん、高知東生さん、田中紀子さん 【シン池田香代子の世界を変える100人の働き人5人目+α】
依存症は誰がなってもおかしくない、しかも回復する病気です。このことが未だ知られず、依存症者を非難し、排除する社会にあって、多くの当事者が自己譴責という暗い袋小路で苦しんでいます。そんな現状に一石を投じるエンターテインメントが誕生しました。当事者やその家族からなるコミュニティの「あるある」から醸し出したストーリーを、今や「高知東生史上最高」と監督が絶賛する主演の高知東生さんが圧巻の”演技”で締めくくります。ぜひ劇場でご覧ください。
「アディクトを待ちながら」公式サイト
https://www.addict-movie.com/
ギャンブル依存症ドラマ「ミセス ロスト ~インタベンショニスト・アヤメ~」
https://youtu.be/BjWYGA3d0O4
高知東生とメンタルケアについて語る【たかりこチャンネル】
https://www.youtube.com/@taka-rico
ギャンブル依存症問題を考える会 X公式アカウント
https://x.com/SCGAsince2014
ナカムラサヤカ Xアカウント
https://x.com/syk211
高知東生 Xアカウント
https://x.com/noborutakachi
田中紀子 Xアカウント
https://x.com/kura_sara
2024年6月17日 収録
慰安婦問題の現在到達地点 朴裕河さん+上野千鶴子さん【シン・池田香代子の世界を変える100人の働き人】4人目+α
著作が名誉毀損などで訴えられた朴裕河さんが、三つの裁判のうち刑事裁判を全面勝訴しました。裁判の過程では、学者らによる非難が叙述の曲解に基づいたものであることが白日の元に晒されました。さらに本裁判の外では、原告側に立つ支援者たちによる慰安婦問題の政治的経済的利用が明らかになり、政治生命をたたれ(尹美香 前国会議員、正義連(旧挺対協)元理事長)、有罪判決を受けて収監される(安信権 ナヌムの家元所長)、という事件も起きました。朴さんを支える国際的な知識人ネットワークの中心のひとり、上野千鶴子さんを交えて裁判を振り返り、この重いテーマをどのように受け止めれば等身大の犠牲者の尊厳を回復できるかを論じていただきました。
2024年6月18日 収録
◼︎番組で紹介した書籍
『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』
朴 裕河
2021 朝日文庫
https://publications.asahi.com/produc...
『和解のために 教科書、慰安婦、靖国、独島』
朴 裕河
2006 平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b160...
『反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く』
朴 裕河
2005 河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784...
『戦争と性暴力の比較史へ向けて』
上野 千鶴子, 蘭 信三, 平井 和子 編集
2018 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/book/b34569...
『ナショナリズムとジェンダー 新版』
上野 千鶴子
2012 岩波現代文庫
https://www.iwanami.co.jp/book/b25590...
『慰安婦問題論』
C・サラ・ソー (著), 和田春樹 (解説), 山岡由美 (翻訳)
2022 みすず書房
https://www.msz.co.jp/book/detail/08535/
『植民地「公娼制」に帝国の性政治をみる: 釜山から上海まで』
宋連玉
2023 有志舎
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97849...
主権侵犯、マヒした国家vs警鐘鳴らす市民 宮城秋乃さん+布施祐仁さん 【シン・池田香代子の世界を変える100人の働き人】3人目+α
沖縄県の米軍北部訓練施設で、政府も知らないうちにオランダ海兵隊員が訓練に参加していたことを突き止めたのは、日々監視を続けてきた一市民、宮城秋乃さんでした。その素早く的確な行動には目を見張るものがあります。政府に浮島丸乗船名簿の存在を認めさせた軍事ジャーナリスト布施祐仁さんとのお話は、国家のガバナンスやメディアの役割にも及びました。
■関連番組
・沖縄にオランダ兵も~米軍基地は治外法権【半田滋の眼 NO.103】20240522
https://youtu.be/il7NX8VHeMI
・オランダ軍もやってきた~地位協定の現実(ゲスト布施祐仁さん)【うりずん通信 5月号】20240516
https://youtu.be/04DKEkNcDaY
・右翼は沖縄を見過ごしにしない 中村之菊さん(基地引取党共同代表) 池田香代子の世界を変える100人の働き人91人目
https://youtu.be/1-7ADUSpTjI
・ヤンバル米軍廃棄物、米軍に返したら家宅捜索?!【新沖縄通信 2021年6月】20210629 宮城秋乃さん出演
https://youtu.be/TLqUPrGbq9I
2024年6月3日 収録
沖縄の戦没者に個人の尊厳を取り戻す 奥間勝也さん 【シン・池田香代子の世界を変える100人の働き人】2人目
戦後80年近く沖縄本島南部に埋もれていた遺骨を、40年にわたって収集してきた具志堅隆松さん。彼を追ったドキュメンタリー映画「骨を掘る男」を完成させたのは、これが初の長編商業配給作品となる若き映画監督、奥間勝也さん。監督自身にも、南部戦線で亡くなった大叔母がいます。会ったことのない死者を悼むとは? 本作は、この問いをめぐるきわめてプライヴェートであると同時に、膨大な命が戦火に奪われ続けるこの世界で人間の尊厳を取り戻す営みを描いた普遍的な作品です。暗闇がガマ(洞窟)からシームレスに繋がる映画館で、ぜひご覧ください。
「骨を掘る男」公式サイト
https://closetothebone.jp/
6月18日(火)14~16時、具志堅さんが、遺骨が混じっている可能性のある南部の土砂を辺野古新基地の埋め立てに使わないよう要請する、政府交渉が行われます。場所は衆議院第一議員会館多目的ホール、どなたでも参加できます。
2024年5月20日 収録
ほんとに子どものため? ”生煮え法案”今すぐ見直し! 生活ニュースコモンズ 【シン・池田香代子の世界を変える100人の働き人】1人目+α
共同親権を導入する民法改正案が衆議院を通過し、参議院で審議されています。しかし、聞けば聞くほど不備や”生煮え”の際立つこの法案の問題点を、あちこちの新聞社を飛び出した女性たちが、身近で切実なことがらを自分たちの問題意識で発信するために立ち上げた新しいメディア「生活ニュースコモンズ」が、渾身の力で追います。
■生活ニュースコモンズ
サイト https://s-newscommons.com
サポーター登録ページ https://s-newscommons.com/support
YouTubeチャンネル
/ @commons0714
■参考人を招致した4月3日の衆議院法務委員会
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index....
(目隠しの向こうで当事者が証言する場面は、0:37:57から)
■参考人を招致した5月7日の参議院法務委員会
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/
(木村草太さんの証言は、0:32:40から)
■ネット署名サイト
「#STOP共同親権 〜両親のハンコなしでは進学も治療も引越しもできない!実質的な離婚禁止制度〜」
https://chng.it/CsmWMFMBZN
2024年5月6日 収録
朝鮮人慰霊碑撤去が意味するもの 中沢けいさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 100人目
※冒頭では、番組100回の放送の振り返りをおこないますので、
本編からご覧になりたい方は、19:00ごろよりご視聴ください。
前橋市郊外の群馬県民の森にあった朝鮮人追悼碑は、2024年1月29日、県によって撤去されました。そして春の連休前、群馬県は「追悼碑を守る会」に対し、撤去費用2062万円8を5月日までに支払うよう、代執行納付命令書を発出しました。ここに至る一連の経緯、さらには明治に始まり、戦中に激化した朝鮮半島からの労働力移動が歴史に意味するものを、日韓の文学者交流の先頭に立つ中沢けいさんが文学者の眼で透視します。
5月11日には、「群馬の森追悼碑」跡地でバーチャル再現アプリがお披露目され、午後からは前橋で追悼式があります。
■番組最後にご紹介したコンテンツ
4/10 総選挙 / グルメ!明洞屋台も全紹介【徐台教の韓国通信 4.10総選挙SP 前編】
https://www.youtube.com/live/B0hdvrbL...
4/10 総選挙 / イチオシ韓ドラ【徐台教の韓国通信 4.10総選挙SP 後編】
https://www.youtube.com/live/b15AYRui...
4/18 【畠山理仁の選挙男がいく】制度の工夫と楽しい運動に韓国の民主主義を見た!
• 【畠山理仁の選挙男がいく】制度の工夫と楽しい運動に韓国の民主主義を見た!
4/23【徐台教の韓国通信】セウォル号事件10年 遺族が問う韓国社会の「安全」 ゲスト曺美樹さん
• 【徐台教の韓国通信】セウォル号事件10年 遺族が問う韓国社会の「安全」 ...
2024年4月16日 収録
発言することは生きること 松尾潔さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 99人目
音楽プロデューサー、作詞作曲家、作家として、エンターテインメントの世界で活躍なさる松尾潔さんの、ときに社会的・政治的な提言が耳目を集めています。それを”勇気ある発言”と見るのではなく、むしろそうした発言をする人が少ない、日本のエンタメ業界にこそ問題があると見るべきではないでしょうか。恋の歌から地続きのところで、必要とあればまっとうな社会的発言をして止まない松尾さんの佇まいに触れ、あたたかく力強いものを受け止めてください。
近著
松尾潔『おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来』(講談社、2024.1.刊)
https://bookclub.kodansha.co.jp/produ...
嘘はギャンブル依存症の一症状 田中紀子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人98人目
依存症(アディクション)は、誰もがひとごとと済ませられない深刻な病気です。大谷翔平選手の元専属通訳が引き起こした事件を緒に、今やオンラインを介して若者に蔓延しているスポーツベッティング(賭博)の恐ろしさやカジノ法の問題など、この問題に長年取り組んでおられる田中紀子さんに伺いました。
2024年4月1日 収録
■田中紀子さんがオンラインマガジン「Addiction Report」誌に寄稿した記事(4本)
・「大谷翔平選手も巻き込まれたギャンブル依存症の怖さ 当事者や周りはどうしたらいいのか」(2024.3.21)
@addiction_rpt https://addiction.report/NorikoTanaka...
・「6億7000万円なんでこんな金額に!?ギャンブル依存症者が陥る「負け追い」の心理」(2024.3.23)
@addiction_rpt https://addiction.report/NorikoTanaka...
・「水原一平さんはなぜすぐバレる嘘をついたのか」(2024.3.27)
@addiction_rpt https://addiction.report/NorikoTanaka...
・「大谷翔平さんと水原一平さんのご家族にギャンブル依存症者の家族からお勧めしたいこと」(2024.3.28)
@addiction_rpt https://addiction.report/NorikoTanaka...
■映画「アディクトを待ちながら」
https://natalie.mu/eiga/news/567177
■田中紀子さんの著作
・『三代目ギャン妻の物語』(高文研)
https://koubunken.stores.jp/items/62c...
『ギャンブル依存症』(角川新書)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
■田中紀子さんと高知東生さんのYouTubeチャンネル「たかりこチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UChxy...
権力から詭弁という武器を奪え 山崎雅弘さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 97人目
国会やメディアを蝕み、社会が健全に機能することを妨げるさまざまな言葉のごまかしを、詭弁というくくりで抽出・分析した山崎さんの新著は、この詭弁というウイルスへの有効なワクチンです。
2024年3月26日 収録
..............................
■山崎さん新著
山崎 雅弘『詭弁社会 日本を蝕む”怪物”の正体』(祥伝社新書)
https://www.sun.s-book.net/slib/slib_...
■山崎さん過去出演回
・歴史戦と思想戦 山崎雅弘さん
【著者に訊く!】2022.3.5
https://youtu.be/UWXk5gKWNBA
・もうスラップ訴訟なんか怖くない 山崎雅弘さん+内田樹さん
【池田香代子の世界を変える100人の働き人】85人目 2023.6.16
https://youtu.be/75fDTm9Ek2A
・“自分は歯車”という言い訳と訣別するために 山崎雅弘さん
【池田香代子の世界を変える100人の働き人】87人目 2023.8.11
https://youtu.be/p12DXXKFIw4
ジェノサイドは10月7日始まったのではない 岡真理さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人96人目
食料や燃料をはじめとするあらゆる物資が枯渇し、イスラエルの攻撃にさらされるガザは、一刻の猶予も許されないほどの危機に瀕しています。10月7日以降、講演や緊急出版で多忙を極めるアラブ文学研究者、岡真理さんに、パレスチナの近現代史をひもとくとともに、現下のパレスチナ状況を解説いただき、パレスチナの文化的精神的な抵抗の一端をご紹介いただきました。
岡真理さんの著作より
・ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』 (大和書房、2023.12)
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10...
・『ガザに地下鉄が走る日』 (みすず書房、2018)
https://www.msz.co.jp/book/detail/08747/
故リフアト・アル=アルイール教授が共同設立した「 We Are Not Numbers」
https://wearenotnumbers.org
「国連創設及びわが国の終戦・被爆六十周年に当たり、更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議案」(衆議院、2005)
「政府は、日本国憲法の掲げる恒久平和の理念のもと、唯一の被爆国として、世界のすべての人々と手を携え、核兵器等の廃絶、あらゆる戦争の回避、世界連邦実現への道の探究など、持続可能な人類共生の未来を切り開くための最大限の努力をすべきである。」との一説を含む。
https://www.shugiin.go.jp/internet/it...
2024年3月8日 収録
ジェノサイドが進むこの世界で 高橋和夫さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人95人目
ガザの情勢はますます悲惨をきわめています。ヨルダン川西岸もまた、長年続くアパルトヘイト政策が陰惨の度を深め、10月7日以来、死者の数を積み上げています。また、ヨルダンの米兵死亡へのシリアなどへの報復、イエメン・フーシ派の船舶攻撃と、中東に不穏が広がっています。これらの点はどう繋がるのか、中東情勢とアメリカ大統領選はどのように影響し合うのか、高橋和夫さんに伺いました。
・高橋和夫さん 新著
『なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 -』
(ワニブックスPLUS新書)
https://www.wani.co.jp/event.php?id=8060
2024年2月5日 収録
命に線引きはあり得ない 小林美穂子さん+稲葉剛さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人94人目+α
つくろい東京ファンドは、困窮者支援NPOです。直面する課題が多様に変化することにあわせ、その活動は柔軟に、かつ力強く成長してきました。このたびスタッフの小林美穂子さんが本を出しました。これを機に、小林さんと、当番組最多の4回目の出演になる稲葉剛さんに、現在取り組んでいることをお話しいただきました。
小林美穂子『家なき人のとなりで見る社会』(岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b63676...
稲葉剛・小林美穂子・和田靜香『コロナ禍の東京を駆ける』(岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b53912...
webで読める小林美穂子さんの記事
「支給額1日1000円」は、まるで嫌がらせ!憲法・生活保護法を無視した群馬県桐生市の深い闇
https://news.yahoo.co.jp/articles/234...
桐生市生活保護課の水際・恫喝・ハラスメント「9年が経ちやっと話せる」女性の告白
https://news.yahoo.co.jp/articles/472...
つくろい東京ファンド
https://tsukuroi.tokyo
クラウドファンディング「国籍を越えて医療と宿泊を届けたい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/72...
2024年1月16日 収録
小説『未明の砦』が突きつけるもの 太田愛さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人93人目
昨年、新作『未明の砦』を上梓した太田愛さんに、創作にまつわるお話を伺いました。大きな社会的テーマを極上のエンターテインメントの器で供してくださる太田愛さんが、このたび取り上げたのは、非正規労働の青春、組合、そして共謀罪です。すべての不都合は自己責任と考えることに馴らされた若者たちが、知り、成長し、行動する先に開けるのは、私たちすべてにとっての希望でした。
太田愛さんの作品
・『未明の砦』(2023)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32…
・『犯罪者』(上・下 2012、文庫版2017)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
https://www.kadokawa.co.jp/product/32…
・『幻夏』(2013)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32…
・『天上の葦』 (上・下2017、文庫版2019)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
https://www.kadokawa.co.jp/product/32…
・『彼らは世界にはなればなれに立っている』(2020)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32…
・太田愛さん公式サイト
https://www.ai-ota.jp/
・松元ヒロ『憲法くん』(講談社、2016)
https://amzn.asia/d/hMDZ8N4
2024年1月5日 収録
反・反ユダヤ主義に縛られる欧米の欺瞞 内藤正典さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人92人目
ハマス・イスラエル戦争によって、欧米の百年来のダブルスタンダードが露わになっています。トルコに足場を置いてイスラム地域を研究なさっている内藤正典さんに、独自の視点から解説していただきました。
CNNのインタビュー番組「アマンプーア」で、イスラエルのバラク元首相が「シファ病院地下トンネルはイスラエル軍が作った」と証言している動画
https://x.com/MiddleEastEye/status/17...
フル動画
https://x.com/amanpour/status/1726710...
2023年11月25日 収録
右翼は沖縄を見過ごしにしない 中村之菊さん(基地引取党共同代表) 池田香代子の世界を変える100人の働き人91人目
沖縄本島北部に広がるやんばるの森は、貴重で豊かな生態系ゆえに国立公園に指定され、さらには世界自然遺産にも登録されています。しかしここは2017年まで、米軍の訓練場でした。返還後も残り続ける米軍廃棄物をジプロックに入れて、中村之菊(みどり)さんは各地で巡回展を開いています。「18歳から右翼」と名乗る中村さんを、米軍基地を東京に引き取ろう、とまで言わせる思いとは。2022年参院選立候補時の映像(畠山理仁さん撮影)を交えて、じっくりと伺います。
・狛江の小さな沖縄資料館
X(Twitter)
https://twitter.com/kaziumui
Facebook
https://www.facebook.com/events/46162...
・米軍廃棄物パネル展
https://note.com/us_haikibutsu/
・中村之菊さん X(Twitter)
https://twitter.com/nogitama
・「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」公式サイト
https://returnbase.jp
・中村之菊さん著書『抵抗: 国家という暴力との闘い』
https://www.amazon.co.jp/%E6%8A%B5%E6...
2023年11月7日 収録
これが”あの日”のニホン人の肖像だ 大島新さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人90人目
今年の9月27日は平穏に過ぎました。まるで1年前のこの日、あの異例づくめの国葬などなかったかのように。これは何を意味するのか。大島新監督のドキュメンタリー「国葬の日」に記録された”あの日”のニホン人の相貌に、私たちはこれからもしつこく立ち戻って考えあぐねることになるのではないでしょうか。
・映画『国葬の日』公式サイト
https://kokusou.jp/
・映画『NO 選挙,NO LIFE』公式サイト
https://nosenkyo.jp/
・ドキュメンタリーの舞台裏 (文藝春秋)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/...
2023年10月16日 収録
クルド人のことをもっと知って 織田朝日さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人89人目
7月、川口市(埼玉県)の病院前にクルドの人々が約100人集まるということがあり、こうしたことを取り上げて、クルド人は怖いと喧伝する向きがあります。しかし、現実は逆でした。大半のクルド人は、騒ぎになるのを心配して制止するために集まったのでした。間違った情報が独り歩きし、誤解を広め、ある集団を危険視することが、どれほど深刻な結果をもたらすかは、100年前の関東大震災やナチス支配下のドイツの事例に明らかです。織田朝日さんは、クルドをはじめとする難民や外国人に冷たい入管システムのもと、人々が置かれている状況や思いを社会に伝え、困難にもかかわらずすくすくと育っている子どもたちに伴走してきました。織田さんのお話からは、「すでに隣に難民がいる私たちの日常」が生き生きと浮かび上がります。
■番組内紹介書籍
・となりの難民 日本が認めない99%の人たちのSOS (旬報社)
https://www.junposha.com/book/b482356...
・ある日の入管 外国人収容施設は“生き地獄” (扶桑社)
https://www.fusosha.co.jp/books/detai...
・入管問題とは何か 終わらない〈密室の人権侵害〉 (明石書店)
https://www.akashi.co.jp/book/b611452...
■入管関連番組
・密室の暴力と未来を閉ざされる子どもたち 高橋徹さん (2022.11.29)
池田香代子の世界を変える100人の働き人74人目+α
・ともに笑う日までともに泣き、行動する クルド難民と周香織さん
池田香代子の世界を変える100人の働き人75人目+α (2022.12.9)
・入管法改定案の何が問題か 児玉晃一さんと鈴木江理子さん
池田香代子の世界を変える100人の働き人79人目+α (2023.2.12)
・移民と作る”シン日本”というファミリアを安田浩一さんと探る
池田香代子の世界を変える100人の働き人76人目 (2022.1.3)
■番組内紹介映画
映画「東京クルド」
公式サイト https://tokyokurds.jp
映画「マイスモールランド」(Prime Video、U-NEXTなどでレンタル可)
公式サイト https://mysmallland.jp
映画「ファミリア」(U-NEXT、DMM TVなどでレンタル可)
公式サイト https://familiar-movie.jp
中島京子『やさしい猫』(中央公論新社、2021)
https://www.chuko.co.jp/tanko/2021/08...
NHKドラマ「やさしい猫」(NHKオンデマンドで視聴可)
https://www.nhk.jp/p/ts/9P6MW3K4RM/
2023年9月26日 収録
「オッペンハイマー」観なければ始まらない! 町山智浩さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人88人目
この夏、アメリカでは「原爆の父」オッペンハイマーの伝記映画(クリストファー・ノーラン監督)が大きな話題になっています。彼が作った原爆を落とされた国の市民としては、たいへん気になる作品ですが、日本ではいまだに公開日が発表されないどころか、配信会社は公開するかどうかも明言していません。いったいどんな映画なのか、いち早くご覧になったアメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんに根掘り葉掘り伺いました。
2023年8月19日 収録
“自分は歯車”という言い訳と訣別するために 山崎雅弘さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人87人目
集団や社会が一方向に邁進している、しかもその方向が間違っているように見えるとき、私たちはどんな態度を取るべきでしょうか。取れるでしょうか。そんな重苦しいもやもやの中で聞く山崎雅弘さんのお話は、確かに組織の歯車でもあるかもしれないけれど、一方で歯止めにもなりうる私たち一人ひとりのかけがえのなさ、尊厳、義務を思い出させてくれます。2023.8.11
山崎雅弘さんの新著
『この国の同調圧力』(2023.7.15 SBクリエイティブ)
https://honto.jp/netstore/pd-book_326...
『アイヒマンと日本人』(2023.8.2 祥伝社)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97843...
映画「ヒトラーのための虐殺会議」(2022、ドイツ)
アマゾン・プライムビデオ、U-NEXT、DMM TV、Rakuten Tv でレンタル配信中。
山崎さんの前回出演番組
「もうスラップ訴訟なんか怖くない 山崎雅弘さん+内田樹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人85人目+α」(2023.6.16)
• もうスラップ訴訟なんか怖くない 山崎雅弘さん+内田樹さん 池田香代子の世界...
やっかいなおじさん小田嶋隆フォーエバー 武田砂鉄さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人86人目
2022年6月24日にコラムニストの小田嶋隆さんが亡くなって、早1年。生前、小田嶋さんの直近のツイートを厳選し、1冊の本にまとめるという難事業に撰者としてかかわったライターの武田砂鉄さんに、ご苦労だったその裏話などを伺い、また小田嶋隆とは何者だったのか、私たちにとってどんな存在であり続けるのか、お話いただきました。
2023年6月20日 収録
丹精込めて呟き倒すコラムニストの真骨頂 小田嶋隆さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人45人目】2020.11.6配信
• 丹精込めて呟き倒すコラムニストの真...
『災間の唄』 小田嶋隆・著 武田砂鉄・撰(サイゾー)
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97848...
『東京四次元紀行』小田嶋隆・著(イースト・プレス)
https://honto.jp/netstore/pd-book_316...
もうスラップ訴訟なんか怖くない 山崎雅弘さん+内田樹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人85人目+α
山崎雅弘さんは、竹田恒泰氏を「差別主義者」と呼んだことが名誉毀損にあたるとして、竹田氏から訴えられました。裁判は最高裁まで行きましたが、すべての審級で山崎さんが完全勝訴。このたび出版された裁判「戦記」は、山崎さんの冷静な戦略、いち早く支援に立ち上がった内田樹さんをはじめとする多くの市民の思いと力、司法の的確な判断など、裁判の困難な、しかし痛快な経過を追体験させてくれます。それにとどまらず、市民がスラップ訴訟に立ち向かう勇気を与え、そもそもスラップ訴訟がいかに市民社会を毀損するものかを実感させ、さらには言論の劣化、メディアの問題意識の低下、包括的差別禁止法の必要など、現下のさまざまな問題を浮き彫りにしています。
山崎雅弘
『ある裁判の戦記 竹田恒泰との188日間の戦い』(かもがわ出版)
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syo...
山崎雅弘+内田樹
『「ある裁判の戦記」を読む 差別を許さない 市民の願いが実った』(かもがわ出版)
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syo...
2023年6月1日 収録
反LGBT、反ワクチン…統一教会だけじゃない カルトの影 池田香代子の世界を変える100人の働き人84人目+α
「ウクライナに平和を」デモに、複数のカルト関係者やQアノンと総称される陰謀論者が関係していたり、カルトの周辺は混沌としています。それらを見極める「目」を養うこと、カルトの政治への影響力を過大評価も過小評価もすることなく注視を怠らないこと。さまざまな情報が入り乱れる中、それは時に難しいことですが、藤倉善郎さんと鈴木エイトさんの長年の取材に基づく発信は、そんな私たちの心強い指針となります。
鈴木エイトさんの著作
『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09...
『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09...
やや日刊カルト新聞
http://dailycult.blogspot.com
2023年5月30日 収録
山上徹也は事件直前、鈴木エイトさんに何を伝えたか 池田香代子の世界を変える100人の働き人83人目+α
新著と清平取材を中心に、鈴木エイトさんの教団・政治家追求のこれまでとこれからをお話いただきました。
鈴木エイトさんの著作
『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09...
『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』(小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09...
やや日刊カルト新聞
http://dailycult.blogspot.com
2023年5月30日 収録
塀の中に種を蒔く 少年院刑務所向けの求人誌 三宅晶子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人82人目
さまざまな事情で犯罪を犯してしまったものの、チャンスさえあれば、過去を糧にして十分に生き直せる人々がいます。そういう人々を受け入れようという会社もあります。その両者をつないでいるのが、少年院・刑務所向けの求人誌「CHANCE!!」です。「絶対にやり直すという覚悟のある人を仕事で笑顔に」をモットーに、このユニークな事業を展開している三宅晶子さんに、お話を伺いました。
三宅さんの会社「ヒューマン・コメディ」のサイト
https://www.human-comedy.com
2023年3月6日 収録
憲法も黒歴史もものかは なぜいま学術会議法改定 隠岐さや香さん+木村草太さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人81人目+α
政府は、世論から大きな反発を呼んだ学術会議会員任命拒否の理由を説明することなく、学術会議の存在を規定する法律を変え、人事を直接支配する意向を示しています。この乱暴とも見える動きは何を意味するのか。アカデミーの歴史に詳しい隠岐さや香さんと憲法学の木村草太さんのお話を伺いました。
2023年3月8日 収録
日本学術会議
https://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html
■関連動画
・学問は時の政府のしもべか 池田香代子の世界を変える100人の働き人 48人目+α (2021.1.4配信)
https://www.youtube.com/watch?v=bVfrZKKFoW0&t=0s
・学術会議任命拒否問題は終わっていない 佐藤学さん+高山佳奈子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 (2021.10.7 配信)
https://www.youtube.com/watch?v=2pBgcEWhSS8&t=0s
防災から見た原発 児玉一八さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人80人目 2023.3.3
東電福島原発事故から12年。私たちは今、原発の再稼働や新設の動きに直面しています。あのときの過酷な経験から、国は、電力会社は、自治体はそして私たちはしっかりと学んだ上で、原発にどう向き合うかを決断すべきではないでしょうか。長年、志賀原発と向き合ってきた研究者・活動家の児玉一八さんに伺いました。
2023年3月3日 収録
■原発で重大事故 その時、どのように命を守るか?
児玉一八
あけび書房 2023
https://akebishobo.com/products/genpa...
■しあわせになるための「福島差別」論池田 香代子・開沼 博・児玉 一八・清水 修二
野口 邦和・松本 春野・安斎 育郎・一ノ瀬 正樹
大森 真・越智 小枝・小波 秀雄・早野 龍五
番場 さち子・前田 正治
かもがわ出版 2017
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syo...
■図解 身近にあふれる「放射線」が3時間でわかる本
児玉 一八明日香出版社 2020
https://www.asuka-g.co.jp/book/humani...
■避難弱者: あの日、福島原発間近の老人ホームで何が起きたのか?
相川 祐里奈
東洋経済新報社 2013https://str.toyokeizai.net/books/9784...
入管法改定案の何が問題か 児玉晃一さんと鈴木江理子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人79人目+α
今国会に入管法改定案が上程されようとしています。これは2021年に一度廃案になったダメな法案です。何がダメなのか、改めて解説していただきました。この間、名古屋入管施設でのウィシュマ・サンダマリさんの悲惨な死、ウクライナ避難民の大量受け入れなど、入管関連のトピックスが話題になりましたが、ニュースにはならない外国人受け入れの動向やこの国の人口動勢などをも加味すると、入管法の改定は現下に意図されているのとは真逆な方向を目指すべきではないのか、という議論も見えてきます。
2023.2.9.収録
◆児玉晃一さんと鈴木江理子さんが共著者として参加した書籍
『入管問題とは何か 終わらない〈密室の事件侵害〉』(明石書房 2022/9/15)
https://www.akashi.co.jp/book/b611452...
◆関連番組
密室の暴力と未来を閉ざされる子どもたち 高橋徹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人74人目+α
https://youtu.be/OBOwbkuEn-A
ともに笑う日までともに泣き、行動する クルド難民と周香織さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人75人目+α
https://youtu.be/ZlE_6UgZaCM
移民と作る”シン日本”というファミリアを安田浩一さんと探る 池田香代子の世界を変える100人の働き人76人目 2022.12.28
https://youtu.be/Ti-QsCYXYhM
素材は生い立ち 創作秘話を語る 高知東生さん 田中紀子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人78人目+α
俳優の高知東生さん初の小説集『土竜』は、昭和の高知を舞台として、さまざまな眼差しと声が交錯する中に、竜二という青年の孤影を浮かび上がらせます。薬物に限らず、依存症は罹ったが最後、その後の人生はどこまでも回復の途上にあると言います。その道の上で高知さんが掘り起こし、磨き上げたこれらの物語は、多くの共感を呼び、さまざまな人々に勇気を与えるのではないでしょうか。日本初のリカバリー・カルチャー小説の爆誕です。
2023.2.2.収録
高知東生『土竜』(2023.1)光文社
https://www.kobunsha.com/shelf/book/i...
高知東生『生き直す』(2020.9)青志社
https://amzn.asia/d/4tgfzAe
高知東生とメンタルケアについて語る【たかりこチャンネル】
https://www.youtube.com/@taka-rico
依存症は回復する! 生き証人高知東生さん登場! 池田香代子の世界を変える100人の働き人46人目+α
https://youtu.be/Osfbdl4_ASI
日蓮はニセ科学嫌いのフェミニストだった 植木雅俊さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人77人目
日蓮には、論争を好む攻撃的な宗教者というイメージが先行していますが、実はきわめて細やかな観察眼と思いやりを兼ね備えた人物であったことが、遺された多くの書簡から読み取れます。今回は、女性たちに宛てた日蓮の書簡を取り上げます。一切経を読破・研究する中から法華経を発見し、そこに釈尊の真の思想、絶対平等を読み取った日蓮が悩める女性たちに向けた言葉には、今日にも十分通じるものがあります。
2022年12月19日 収録
『日蓮の手紙 ビギナーズ 日本の思想』
植木 雅俊 著 角川ソフィア文庫 2021年刊
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
『差別の超克 原始仏教と法華経の人間観』
植木 雅俊 著 講談社学術文庫 2018年刊
https://bookclub.kodansha.co.jp/produ...
『テーリー・ガーター 尼僧たちのいのちの讃歌』
植木 雅俊 著 角川選書 2017年刊
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
『サーカスの少女』
植木 雅俊 著 コボル社 2021年刊
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97849...
『ほんとうの法華経』
橋爪 大三郎 , 植木 雅俊 著 ちくま新書 2015年刊
https://www.chikumashobo.co.jp/produc...
『戦国仏教―中世社会と日蓮宗』
湯浅 治久 著 中公新書 2009年刊
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97841...
原始仏教・大乗仏教の溌剌とした女性たち 植木雅俊さん
池田香代子の世界を変える100人の働き人68人目 2022.8.16
https://youtu.be/FVm3GLNZo_U
移民と作る”シン日本”というファミリアを安田浩一さんと探る 池田香代子の世界を変える100人の働き人76人目 2022.12.28
日系ブラジル人初め、外国にルーツを持つ人びとが登場する映画、最近は増えてきたとはいえ、まだ少数です。テレビドラマとなるとさらに少ない。しかし映画「ファミリア」は、外国ルーツの人びとが日本社会に生きる姿を前面に押し出すと同時に、彼らと共に生きる道を模索するこの社会を描きます。オーディションで選ばれた、映画初体験の当事者たちが、役所広司、吉沢亮、室井滋、松重豊、MIYAVIなど、日本映画を代表する名優たちに立ち混ざって、みごとな演技を見せます。この社会派エンタテインメントが生まれるに至った日本における移民の歴史、現在地、そして国籍を超えた”ファミリア”とは何かという普遍的な問いについて、長年移民を取材してきた安田浩一さんにお話を伺いました。
マイクの不調で音声が不安定な部分があります。申し訳ありませんが、ご了承ください。
映画「ファミリア」公式サイト
https://familiar-movie.jp
安田浩一『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書 2010年)
https://www.kobunsha.com/shelf/book/i...
安田浩一『団地と移民 課題最先端「空間」の闘い』(角川新書 2022年)
https://www.kadokawa.co.jp/product/32...
西野瑠美子『エルクラノはなぜ殺されたのか』(明石書店 1999年)
https://www.akashi.co.jp/book/b64155....
梁石日『血と骨』(上下巻 幻冬舎文庫 2001年)
https://www.gentosha.co.jp/book/b2815...
https://www.gentosha.co.jp/book/b2816...
映画「血と骨」(2004年)
https://www.shochiku.co.jp/cinema/dat...
U-NEXT、アマゾンプライムで配信中
2022年12月28日 収録
ともに笑う日までともに泣き、行動する クルド難民と周香織さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人75人目+α
前回に続き、入管問題を取り上げます。クルド人が暮らす地域はトルコ、イラク、イラン、シリアなどに広がっており、3,500万人とも4,800万人とも言われる彼らは、国を持たない最大の民族と呼ばれています。特にトルコ政府は厳しい弾圧と同化政策を課しているため、難民となるクルド人は後を絶ちません。ところが、日本政府は今年(2022年)7月に初めて1人を難民と認定したのみで、日本国内におよそ2,000人はいるとされるクルド人の中には、長年、難民申請中であるにもかかわらず、仮放免という不安定な立場に置かれている人々がいます。出身国での過酷な体験から逃れてきたクルドの人びとが、日本でさらに苦境に立たされていることを偶然知った1人の会社員(周香織さん)に、彼らとともに歩んだ20年近い年月と、今現在の支援についてお話いただきました。
前回「密室の暴力と未来を閉ざされる子どもたち 高橋徹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人74人目+α」URL
https://youtu.be/OBOwbkuEn-A
◆高橋徹さん・周香織さんが共著者として参加した書籍
『入管問題とは何か 終わらない〈密室の事件侵害〉』(明石書房 2022/9/15)
https://www.akashi.co.jp/book/b611452...
◆高橋徹さんが執筆・原作に関わった書籍
『密室の人権侵害 入国管理局収容施設の実態』(入管問題調査会編 現代人文社 1996/5/1)
http://www.genjin.jp/book/b275864.html
『先生!日本(ここ)で学ばせて! 強制送還される子どもたち』
(外国人の子どもたちの「在留資格問題」連絡会編 現代人文社 2004/9/10)
http://www.genjin.jp/book/b276144.html
『まんが クラスメイトは外国人 多文化共生20の物語』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2009/3/27)
https://www.akashi.co.jp/book/b65953....
『まんが クラスメイトは外国人 入門編』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2013/5/28)
https://www.akashi.co.jp/book/b114478...
『まんが クラスメイトは外国人 課題編第2版 私たちが向き合う多文化共生の現実』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2022/5/22)
https://www.akashi.co.jp/book/b498064...
◆番組内で取り上げた書籍
舟越美夏『その虐殺は皆で見なかったことにした トルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』(河出書房新社、2020)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784...
◆番組内で一部を引用したジズレ(トルコのクルド人居住地区)での銃撃事件についてのYouTube動画(5分19秒)はこちらから
https://youtu.be/-6bKXZ5E0II
◆番組内で一部を引用した入管施設内での収容者制圧の様子を記録したYouTube動画(3分38秒)はこちらから
https://youtu.be/g2MowIxv46A
◆周香織さんのFacebook
入管や難民、外国人の人権に関する情報が豊富です。
https://www.facebook.com/kaori.shu
◆「クルド人難民Мさんを支援する会」の ツイッター(毎日発信)
https://twitter.com/kurd_m_san
◆「クルド人難民Мさんを支援する会」のブログ
12月1日に開かれた「クルド難民デニスさん暴行事件裁判」におけるデニスさんの当事者尋問の傍聴記録(周香織さん)が掲載されています(2022-12-01)。
https://kurd-m-san.hatenablog.com
◆「クルド人難民Мさんを支援する会」のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCRFk...
◆CALL4「クルド難民収容者暴行被害国賠訴訟」
https://www.call4.jp/info.php?type=it...
※CALL4(コールフォー)は、日本で初めての「社会問題の解決を目指す
訴訟(公共訴訟)」に特化したウェブプラットフォームです。
2022年11月18日 収録
密室の暴力と未来を閉ざされる子どもたち 高橋徹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人74人目+α
ウィシュマ・サンダマリさんの死をきっかけに、入管問題が報道されるようになりましたが、この問題の長い歴史と深い闇については、まだ十分に知られているとは言えません。長年この問題に携わってきた研究者、弁護士、市民が寄稿した『入管問題 終わらない〈密室の事件侵害〉』は、行政と政治と社会にこの問題の1日も早い解決を迫っています。今回は入門の意味で、2人の市民、高橋徹さんと周香織さんのお話を前篇と後篇に分けてお送りします。続いて、研究者と弁護士のお話を伺う予定です。
『入管問題とは何か 終わらない〈密室の事件侵害〉』(明石書房 2022/9/15)
https://www.akashi.co.jp/book/b611452...
◆高橋徹さんが執筆・原作に関わった書籍
『密室の人権侵害 入国管理局収容施設の実態』(入管問題調査会編 現代人文社 1996/5/1)
http://www.genjin.jp/book/b275864.html
『先生!日本(ここ)で学ばせて! 強制送還される子どもたち』
(外国人の子どもたちの「在留資格問題」連絡会編 現代人文社 2004/9/10)
http://www.genjin.jp/book/b276144.html
『まんが クラスメイトは外国人 多文化共生20の物語』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2009/3/27)
https://www.akashi.co.jp/book/b65953....
『まんが クラスメイトは外国人 入門編』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2013/5/28)
https://www.akashi.co.jp/book/b114478...
『まんが クラスメイトは外国人 課題編第2版 私たちが向き合う多文化共生の現実』
(みなみななみ 「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会 明石書店 2022/5/22)
https://www.akashi.co.jp/book/b498064...
◆高橋徹さんが関わる、外国にルーツを持つ子どもたちの教育支援を主な事業とするNPO
認定NPO法人 多文化共生教育ネットワークかながわ ME-net
https://me-net.or.jp
◆取り上げた映画
「マイスモールランド」(監督:川和田恵真 2022)https://mysmallland.jp
FODプレミアム、Amazonプライムビデオ で配信中
「東京クルド」(監督:日向史有 2021)
https://tokyokurds.jp
2022年11月18日 収録
2世作家が漫画で伝える 藤倉善郎さん+菊池真理子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人73人目+α
宗教2世の問題は統一教会に限りません。エホバの証人、崇教真光、プロテスタントの一派、幸福の科学、真如苑、創価学会。ここに取り上げられていない宗教にも、同様の問題は遍在します。2世たちが声を上げ始めた今、社会に求められるのは、まず知ること、遠ざけないこと、そして信仰に生きる親のもとにいる子どもや子どもだった人々の困難に想像力を働かせることです。2世当事者で漫画家の菊池真理子さんの作品を中心に、菊池さん、そしてこの問題を追い続けてきたジャーナリストの藤倉善郎さんにお話を伺いました。
署名サイト「統一教会の宗教法人解散(法人格取消)を求めます」
https://chng.it/LDYRVSscs4
菊池真理子『「神様」のいる家で育ちました〜宗教2世な私たち〜』(文藝春秋社)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/...
菊池真理子さんツイッターアカウント
@marikosano_o
やや日刊カルト新聞社
http://dailycult.blogspot.com
藤倉善郎さんTwitterアカウント
@SuspendedNyorai
藤倉善郎さんと村田らむさんのYouTubeチャンネル「フジクラム」
https://www.youtube.com/channel/UC-jM...
出 演:藤倉 善郎さん (ジャーナリスト、やや日刊カルト新聞総裁)
菊池 真理子さん (漫画家)
聞き手:池田香代子
2022年11月5日 収録
関連番組
解散命令求める署名始まる 藤倉+鈴木+ 小川【The Burning Issues vol.29】
https://youtu.be/EyT3aOo1tJc
【選挙参考資料】カルトと政治家 藤倉善郎さん+鈴木エイトさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人55人目+α
https://youtu.be/rCpcOZ3QvHI
黒歴史を刻んだ?「国葬」への違和感 原武史さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人72人目 221015
9月27日、安倍元首相の「国葬」が、国会の審議を経ずに閣議決定によって行われました。事後のどの世論調査でも否定的な結果が出て、「終われば、やってよかった、ということになる」との楽観的な予想も吹き飛ばされました。あの「国葬」は歴史の中にどのように位置づけられるのか、天皇制をはじめ国家的儀礼の歴史に詳しい政治思想史専門家、原武史さんに伺いました。
2022年10月15日 収録
若者とカルト2世を救え! 藤倉善郎さん+ナロプメンさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 71人目+α 2022.9.15
統一教会をはじめとするカルトの勧誘にはマニュアルがあった! 何度も勧誘されることでそれを実証したナロプメンさんが、貴重な音声データを通じて若者に警鐘を鳴らします。藤倉さんは、カルト2世を宗教虐待の犠牲者と位置づけ、行政と政治による早急な救済を訴えます。
安倍元首相の統一教会関連団体へのビデオメッセージを紹介した番組
「カルトと政治家 藤倉善郎さん+鈴木エイトさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人55人目+α」 2021.10.17
https://youtu.be/rCpcOZ3QvHI
・やや日刊カルト新聞
http://dailycult.blogspot.com/
2022年9月15日 収録
女の道はスピリチュアルの落とし穴だらけ 山田ノジルさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 70人目 2022.9.15
山上徹也容疑者の母は、統一教会に入る前にも自己啓発的・スピリチュアル的な活動に参加していたといいます。カルト宗教の手前に広がる広大なスピリチュアルの裾野には、多くの女性の姿が見られます。なぜ女性はスピリチュアルに惹かれるのか。このテーマをていねいに掘り下げてきた山田ノジルさんの取材からは、この社会で女性が置かれた立場の困難さが浮かび上がります。
■山田ノジルさん著
『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)
https://www.bestsellers.co.jp/ud/book...
■山田ノジルさん連載
WEZZY「スピリチュアル百鬼夜行」
https://wezz-y.com/archives/category/...
2022年9月15日 収録
貧困とコロナ禍で詰んでいる若者を可視化する ヒオカさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人69人目 2022.9.6
格差の中、互いに想像力を働かせるという発想すらなく分断されている社会を「やさしくする」第一歩は、私たち一人ひとりが自分の強者性と弱者性に気づくことだ、とヒオカさんは言います。みずからの困難な生い立ちから現在の困難な生活までを語り、貧困に起因する問題を精力的に取材し執筆する20代の作家の声に耳を傾けてください。
2022年9月6日 収録
■ヒオカさん新著
『死にそうだけど生きてます』
http://books.cccmh.co.jp/list/detail/...
ろるらり(新著 装丁イラスト)
イラストレーター。美大在学中からモデルとしてもグラビアやテレビ・CMで活動。イラストレーターとして多方面で活躍。2020年8月に初の個展を開いた。
■ヒオカさん note 「私が"普通"と違った50のこと〜貧困とは、選択肢が持てないということ〜」
https://note.com/kusuburuboku/n/n0388...
■ヒオカさん 前回出演番組(2021.11.11.)
自己責任論も清貧キャラも吹っ飛ばせ!若き当事者ヒオカさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人57人目 https://youtu.be/VfaWjvzzA5E
原始仏教・大乗仏教の溌剌とした女性たち 植木雅俊さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人68人目 2022.8.16
統一教会が注目され、その教義に含まれる女性蔑視が凶々しい影を社会に、特に女性たちに投げかけています。一般に宗教には男尊女卑の要素があるのではないか、と想念を巡らせる方もおられるでしょう。そんな疑念をはらすため、原始仏教を研究されている植木雅俊さんにお話を伺いました。
植木雅俊さんの著訳書
『差別の超克 原始仏教と法華経の人間観』(講談社学術文庫)
『今を生きるための仏話100話』(平凡社新書)
『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上下(岩波書店)
『テーリー・ガーター 尼僧たちのいのちの讃歌』(角川選書)
他多数
2022年8月15日 収録
核なき世界へ それでも歩みは止まらない 鈴木達治郎さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人67人目 2022.8.9
ロシアのウクライナ侵略と、それに伴う核による威嚇。私たちは今年の8月を異常な状況のうちに迎えました。核のない世界は幻影なのか。長崎大学核兵器廃絶研究センター副センター長、鈴木達治郎さんに、現状分析と未来への展望を伺いました。
番組中、間違いがありました。「今年の8月8日は6月の核兵器禁止条約締結国会議と8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に挟まれている」としていますが、NPT開催予定は1日から26日までです。したがって、正しくは「6月の核兵器禁止条約締結国会議に続いて開かれた8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議のさなかに、長崎は8月9日を迎える」です。お詫びして訂正します。
長崎大学核廃絶研究センター(RECNA)
https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/re...
NPT再検討会議(8月1日〜26日)のレポートがほぼ毎日掲載されています。
2022年7月22日 収録
統一教会の”特異”とそのカルト性の”普遍” 島薗進さん 世界を変える100人の働き人66人目 2022.7.29
統一教会(世界基督教統一神霊協会。現・世界平和統一家庭連合)は、他の新宗教とはどこが違うのか、発祥・発展にみる時代の刻印、さらには種々の宗教のカルト的要素が世界に及ぼす危険について、島薗進さん(東京大学名誉教授)に伺いました。
2022年7月25日 収録
新自由主義とカルトに追い詰められた”ジョーカー”のツイートを読み解く五野井郁夫さん 世界を変える100人の働き人65人目 2022.7.25
政治学者であり、自身宗教的な環境を出自とする五野井郁夫さんが、同世代の山上徹也容疑者のツイートを精査。そこから見えてくるこの事件からは、人生を破壊された”カルト2世の逆襲”という表層的な理解にとどまらず、ロスジェネと呼ばれる世代に共通する価値観、さらにはこの30年、社会を取り巻く宗教的なものが放置されてきた帰結という重い問題があぶり出されます。
「ジョーカー」(2019)バットマン・シリーズに登場するジョーカー前史をめぐるスピンオフ作品。
「ダークナイト」(2008)ジョーカーと戦うバットマンを描く。ジョーカーは徹底した悪の権化として登場する。
「タクシードライバー」(1976)孤独なベトナム帰還兵が退廃的と断じる社会と対峙するさまを描く。
「いまを生きる」(1989)厳しい全寮制高校で自由を求める教師と生徒たちを描く。
チャールズ・テイラー カナダの政治哲学者。『世俗の時代』上下巻(名古屋府大学出版、2020年)
椹木野衣『平坦な戦場でぼくらが生き延びること 岡崎京子論』(筑摩書房 2000年、新版2012年)
三田宗介『まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学』(2008年、河出書房新社)
東京事変「閃光少女」
https://youtu.be/5jsdarfpsLk
2022年7月25日 収録
初質問で問う甲状腺検査の任意性 馬場ゆうき議員・服部美咲さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 64人目+α 2022.2.25.
福島第二区選出の新人議員、馬場ゆうきさん(29歳、立憲民主党)は、ご自身が甲状腺検査の対象者です。東電福島第一原発事故から11年の今、世界中の科学者による研究の結果得られた新たな科学的な知見を踏まえて、甲状腺検査のあり方を洗い直す必要があるのではないか。馬場議員が当事者として、また国会議員として福島の若者の現状を背負って問題提起なさっています。福島取材を続けておられる科学ジャーナリスト、服部美咲さんとともに、その真意や思いを伺いました。
馬場ゆうき議員 公式サイト
https://yuki-baba.jp
馬場ゆうき議員初質問動画
甲状腺検査について(9:43) https://youtu.be/4AUMDB6gJn4
フルバージョン(29:43)https://youtu.be/LWPzRiVuS6k
服部美咲 「福島レポート」他(シノドス)
https://synodos.jp/?s=服部美咲
服部美咲『東京電力福島第一原発事故から10年の知見 復興する福島の科学と倫理』(丸善出版 2021)
http://www.maruzen-publishing.co.jp/i...
福島と日本を貫く私たちの心性の問題とは 堀有伸さん 【池田香代子の世界を変える100人の働き人】63人目 2022.2.27
311後、福島に移り住んだ精神科医の堀有伸さんは、南相馬で人びとをメンタルの面から支えています。堀さんがかねてより関心を持って研究してきた日本特有のナルシシズムは、福島でも観察されます。ともすると、私たちの身動きを取れなくし、話し合いを成り立たせなくし、不都合な真実と向き合うことを困難にしている日本的ナルシシズムとは。穏やかな中にきらりと叡智をのぞかせる堀さんのお話に、いっとき耳を傾けてください。
『日本的ナルシシズムの罪』( 新潮新書 2016)
https://www.shinchosha.co.jp/book/610...
『荒野の精神医学──福島原発事故と日本的ナルシシズム』 (遠見こころライブラリー 2019)
https://www.amazon.co.jp/荒野の精神医学──福島原...
『「ナルシシズム」から考える日本の近代と現在』(あけび書房 2022)
https://akebishobo.com/product/narcis...
福島ダイアログ
https://fukushima-dialogue.jp
警告! 入口は夢と「仲間がほしい」 雨宮純さん 【池田香代子の世界を変える100人の働き人】62人目 2202.02.13
マルチ商法がなくなる気配はありません。次々と形を変えて、私たちを取り込もうとします。今回は、若者をターゲットとするマルチまがいのビジネス集団を、陰謀論研究家の雨宮純さんに解説していただきました。
『あなたを陰謀論者にする言葉』 (フォレスト新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/486680813...
雨宮純さん note
マルチ商法をおちょくっていたら、とんでもなく危険な集団の真相に迫ることになった話(ライ○バンテージ, 事業家集団・環境)
https://note.com/caffelover/n/ndc7822...
PRESIDENT Online 雨宮純さんのページ
https://president.jp/list/author/雨宮%20純
被害が疑われる場合は、「事業家集団」で検索し、脱退者を探してご相談ください。
消費者相談センターのホットライン:118(もよりの相談窓口を案内してくれます)
松元ヒロが出ないテレビの裏を掘る 町山智浩さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 61人目 2022.01.13
スタンダップ・コメディアン、松元ヒロを追ったドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」をめぐって、今、映画やテレビが政治や社会を批判的に描くことがなぜこれほど困難なのか、カリフォルニア在住の町山智浩さんにアメリカの現状と対比しながら、日本の風刺芸とジャーナリズムの問題を深く掘り下げました。
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「テレビで会えない芸人」
(C)2021 鹿児島テレビ放送
2022年1月14日(金)より【鹿児島】鹿児島ミッテ10、ガーデンズシネマにて先行上映
1月29日(土)より【東京】ポレポレ東中野、【大阪】第七藝術劇場、【京都】京都シネマほか全国順次公開
出演:松元ヒロ
監督:四元良隆 牧祐樹 プロデューサー:阿武野勝彦
撮影:鈴木哉雄 編集:牧祐樹 音響効果:久保田吉根 音楽:吉俣良
制作:前田俊広 山口修平 金子貴治 野元俊英 崎山雄二 荒田静彦
クレジットアニメーション:加藤久仁生
製作:鹿児島テレビ放送
配給:東風
2021年|81分|日本|ドキュメンタリー
公式HP
https://tv-aenai-geinin.jp/
公式ツイッター
https://twitter.com/tv_aenai_geinin
公式フェイスブック
https://www.facebook.com/tv.aenai.geinin
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ハサン・ミンハジ「愛国者として物申す」(1〜6シーズン 配信 Netflix)
せやろがいおじさんのYouTubeチャンネル「ワラしがみ」
https://www.youtube.com/channel/UCe6t...
太田愛「相棒20元日SPについて(視聴を終えた方々へ)」
https://ameblo.jp/gralphan3/entry-127...
組合つぶしと低賃金の日本 竹信三恵子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人60人目 2022.1.11
憲法に規定された労働者の権利を警察が犯罪として取り締まる。にわかには信じられないことが起きています。それが「関ナマ事件」、関西地区生コン支部というミキサー車の運転手が作る企業横断的な組合をめぐる「事件」です。労働者が団結して待遇改善を求めることが犯罪認定され、組合は暴力団まがいの集団とみなされる。こんなことが、さして報道もされないまま進行しているような国では、賃金が上がらないどころか下がるのも不思議ではない、そんな驚愕の事実を深く掘り下げたルポルタージュをお書きになった竹信三恵子さんにお話を伺いました。
竹信三恵子『賃金破壊 労働運動を「犯罪」にする国』(旬報社)
https://www.junposha.com/book/b593282...
【竹信三恵子の信じられないホントの話】ヘイトの後に警察が来た~関西生コン20200326
https://youtu.be/_E_TTewkhO0
コロナ、EM、βカロテン…ニセ科学の大掃除 左巻健男さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 59人目
なぜ私たちは次から次へとニセ科学に惹かれたり、騙されたりするのでしょうか。そこには、人間の認知の仕組みが関わっていました。それを押さえながら、身の回りのニセ科学を棚卸しして、すっきりとした新年を迎えてはいかがでしょうか。10年にわたって刊行されてきた「RikaTan」誌が第40号でお休みに入るというこの機会に、ベストセラー「面白くて眠れなくなる」シリーズなどでお馴染みの左巻健男編集長に、お話を伺いました。
2021年12月9日 収録
観る・知る・遊ぶサイエンス! RikaTan
http://www.rikatan.com/wiki.cgi
イラクの子どもの心に平和の井戸を掘る 高遠菜穂子さん”絵本おばさん”になる 池田香代子の世界を変える100人の働き人 58人目 2021.12.08
これまで緊急支援ワーカーの印象が強かった高遠菜穂子さんが、イラク(ドホーク県)で子どもたちの教育に力を入れています。日本の絵本や紙芝居文化を持ち込み、小学校に図書室を作って子どもたちの感性を解き放ち、演劇ワークショップにつなげることで、民族や宗教によって分断されたイラク社会に融和と平和の種をまく高遠さんの「PEACE CELL PROJECT」は、3年目を迎えました。県の行政を巻き込んで精力的に活動を展開する高遠さんのお話に耳を傾けてください。
■Peace Cell Projectのfacebookページ
https://www.facebook.com/peacecellpro...
■イラク支援カンパ先
・寄付金口座
https://iraqhope.exblog.jp/13592012/
・チャリティショップ(Tシャツなど)
https://charitee4aid.thebase.in/
・PCPチャリティショップ(紙芝居やブックドネーションなど)
https://peacecell.thebase.in/
■番組内で紹介した絵本
『ぼうしとったら』
tupera tupera /作・絵
https://hon.gakken.jp/book/1020360100
『まり』
谷川俊太郎/文 広瀬弦/絵
https://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/...
紙芝居『こんにちは』
山田かかし/作・絵
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過去の高遠さん出演番組
2017年8月 「モスル奪還1カ月 イラク最新情報 高遠菜穂子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人9人目」
https://youtu.be/Whc6KdsyyiI
2020年1月 「イラク市民10月革命のさなかに平和の種を 高遠菜穂子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 30人目」
https://youtu.be/fbtBbJ92CiY
自己責任論も清貧キャラも吹っ飛ばせ!若き当事者ヒオカさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人57人目
才能ある新人の登場です。自らの生育歴を踏まえ、広く取材をして、困難な経済的・家庭的状態にある若者のリアルな姿を伝えるライターのヒオカさん(26歳)が注目を集めています。ヒオカさんの記事によって初めて貧困のありのままを知った、という人が続出しています。ヒオカさんという筆力ある当事者の言葉に接し、この大きな社会問題を改めて考えてみてはいかがでしょうか。
■ヒオカさんのnote
「ヒオカ|ないものにされる痛みや弱者性に想像力を」
冒頭に「私が"普通"と違った50のこと〜貧困とは、選択肢が持てないということ〜」が固定されています。
https://note.com/kusuburuboku
■(有料記事)朝日新聞DIGITAL(論壇時評)
親ガチャの運不運 諦めが覆う社会のひずみ 東京大学大学院教授・林香里
https://digital.asahi.com/articles/DA...
世界も日本も格差拡大 映画は何を語る 町山智浩さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 56人目
今、国境を超えて、映画監督たちが広がるばかりの貧富の差をテーマにしています。その眼差しの先にあるのは何か。資本主義の行き着く果てに、格差によって崩壊しつつある社会は、もはやリセットするしかないのか。映画評論家・町山智浩さんが熱く語ります。聖書からの引用にもご注目!
ボノ、モハメド・アリ、ボブ・ゲドルフ、ユッスーン・ンドゥール、トム・ヨークらが参加した「ジュビリー2000」など、「ジュビリー」は、アフリカなどの最貧国の返済不可能な債務を、債権国である富裕国が帳消しにすることを求める世界的な運動が掲げるスローガンにもなっています。
■「キャシー・カム・ホーム」(字幕なし)
https://youtu.be/IGL4b25AJpM
■町山智浩さん新著
『それでも映画は「格差」を描く』
https://www.shueisha-int.co.jp/publis...
【選挙参考資料】カルトと政治家 藤倉善郎さん+鈴木エイトさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人55人目+α
9月12日、衝撃の映像が世界に発信されました。日本を「サタンの国」とし、種々の社会問題を引き起こしてきた宗教団体のフロント団体が主催するイベントで、安倍晋三元首相が基調講演を行い、教祖を顕彰する動画です。しかも、安倍氏の一族はこの宗教団体とは代々親しいどころか、祖父岸信介元首相はその傘下の政治団体の立ち上げに参画したとなると、一体何がどうなっているのか、さっぱりわかりません。カルトとは何か、なぜ少なからぬ政治家はカルトに親和的なのか、カルトと政治の関係を追求する2人のジャーナリストに解説していただきました。
(※機材の不調で音声が聞きにくくなっています。ご容赦ください。)
■「やや日刊カルト新聞」
http://dailycult.blogspot.com
■10月15日開催のイベント「衆院選直前! カルト国会議員は誰だ!」
チケットを購入すれば、開催後2週間アーカイブでご覧になれます。
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/h...
お風呂にしみじみ戦跡にどきり 安田浩一さん+金井真紀さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 54人目+α
資質も得意分野も異なるけれど、歴史を歪め差別を助長する動きへの断固とした拒否とお風呂好きを共有する二人が、タイ、沖縄、韓国、寒川(神奈川)、大久野島(広島)の湯けむりの中で出会った人々に、戦争の加害と被害の傷跡を探ります。
『戦争とバスタオル』(亜紀書房)
https://www.akishobo.com/book/detail....
学術会議任命拒否問題は終わっていない 佐藤学さん+高山佳奈子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 53人目+α
先の菅政権が発足直後にまずやったのが、日本学術会議の新規会員6人の任命拒否でした。憲法違反・法律違反を押し通そうとする政府にたいしては、アカデミアだけでなく広く表現者や市民の間にも抗議の声が広がりました。しかし、このほど首相の座についた岸田文雄氏は、見直す必要はないとして、安倍菅政権の強権と学問軽視の路線を引き継ぐことを明らかにしています。こんなことでいいはずがありません。元会員と現役会員のお二人に語っていただきました。
日本学術会議
https://www.scj.go.jp
音楽&相撲ライター和田靜香vs政治家小川淳也ガチバトル 池田香代子の世界を変える100人の働き人 52人目
「何がわからないかわからないんです」と言い放つエンタメ系ライターに、政治家人生を賭けた信条や政策を汗だくになって説く国会議員。それぞれの背景を背負った正直すぎる2人の稀有な出会いから、政治とは何か、民主主義とは何かが、根源的なという意味でラディカルに浮き上がります。
<番組内でふれた関連記事、動画>
■『時給はいつも最低賃金、これって私の生ですか? 国会議員に聞いてみた。』
http://sayusha.com/catalog/books/p時給は...
■前掲書の「はじめに コロナ禍の前から私はずっと不安だった」は無料公開中。
https://note.com/sayusha/n/neaef2e3f526b
■映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で話題の小川淳也衆議院議員 涙で語った娘の一言 「父が総理大臣になったら…」(和田靜香 アエラドット)
(前編)https://dot.asahi.com/dot/20200717001...
(後編)https://dot.asahi.com/dot/20200717001...
■“総理大臣になれない”小川淳也議員 妻・明子さんが夫につけた「97点」の理由(和田靜香 アエラドット)
https://dot.asahi.com/dot/20200805000...
■映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」
Netflix、U-NEXT、Amazonプライムなどで配信中
■発売記念トークイベント 和田靜香×小川淳也×星野智幸「私は政治がわからない」
¥1,650 で9月中は視聴可能
http://bookandbeer.com/event/20210901...
■和田靜香「路上生活に至るのは自業自得じゃない 「路上に暮らす人」に声をかけてみる」
https://danro.bar/20121201/
#和田靜香 #池田香代子 #小川淳也
コロナ禍の貧困の現場をゆく 稲葉剛さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 51人目
コロナ・パンデミックにより、格差はまた一段と広がり、新たに職や住まいを失う人があとを断ちません。困窮者支援を続けてきた人々は危機感を強め、従来に増して多忙を極めています。そんな一人である稲葉剛さんは、かねてよりハウジング・ファースト(まずは住まいだ)の考えのもと、より広くより強力に活動していらっしゃいます。稲葉さんの目に映るコロナ禍の貧困の実相、そして政治や行政の課題についてお話しいただきました。
稲葉剛『貧困パンデミック 寝ている「公助」を叩き起こす』(明石書店)
https://honto.jp/netstore/pd-book_311...
つくろい東京ファンド https://tsukuroi.tokyo
ビッグイシュー基金 https://bigissue.or.jp
同性婚拒否違憲の歴史的判決が意味するもの 池田香代子の世界を変える100人の働き人 50人目+α
全国5カ所で進んでいる「結婚の自由をすべての人に」裁判の1つ、札幌地裁で行われていた裁判が3月17日、判決を言い渡しました。国家賠償は棄却されましたが、同性婚を拒否することは憲法14条に規定されている法の下の平等に反するとの、画期的な違憲判断を下したのです。原告は控訴の方針で、同性婚を法的に認めさせるまで裁判という場での戦いを続けていく旨、表明しています。
同性婚は世論にも支持され、裁判の行方が注目されますが、裁判所の外でも若い世代が新しいムーヴメントを起こそうとしています。異性愛者もLGBTQも、自分らしい人生の第一歩、自分らしい結婚式を企画・演出することを仕事にしようという原田大二郎さんもその一人です。若きオープンリーゲイのウェディングプランナー、原田さんの思いをお聞きください。
【判決要旨全文】
https://www.huffingtonpost.jp/entry/s...
【原田大二郎さんの「Revolve」クラウドファンディング サイト】
https://readyfor.jp/projects/revolvo
80歳 放射線防護学者の悔恨と次代に託す希望 池田香代子の世界を変える100人の働き人 49人目
安斎育郎・立命館大学名誉教授は、東大工学部原子力工学科1期生として、この国の原子力「平和」利用の歴史とともに歩んでこられました。しかし、早くも在学中に国策として進められる原子力発電に疑問をもち、反原発の立場を鮮明になさいました。以後、日本各地の原発立地(候補)地域の市民と連携して、国の原発政策を厳しく批判してこられました。とくに福島とは、幼少時に二本松に疎開したことに始まり、宝鏡寺(楢葉)の早川篤雄住職との信頼関係と相まって、半世紀にわたり強いきずなで結ばれています。国際的な平和博物館運動にも長年尽力されてきた安斎先生に、原発事故が起きてしまって10年の節目に、今の思いを伺いました。
近著
『核なき時代を生きる君たちへ 核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』
『私の反原発人生 「福島プロジェクト」の足跡』
いずれもかもがわ出版(サイトから購入できます) http://www.kamogawa.co.jp
学問は時の政府のしもべか 池田香代子の世界を変える100人の働き人 48人目+α
コロナ禍のもと、数々の政治課題の中に埋もれがちですが、日本学術会議任命拒否問題は、さまざまな文書が(黒塗りが多いとはいえ)出揃い、自民党の改革案なども公表されて、「双方の布陣が定まった」状態で年明けを迎えました。
この問題では、政府が詰んでいることは火を見るより明らかです。法律に反する人事介入について、学術会議は数年前の事例から一貫して政府に理由説明を求めていますが、人事に関することだからとの理由にならない理由を盾にこれに応じないことは、そもそも説明できないこともさりながら、説明しないことによって権力を強化する意図すら読み取れます。
佐藤学さん、大沢真理さん、お2人の元学術会議会員が示す明確な見取り図から読み取れるのは、これが軍事研究や原発政策をめぐる学術会議と政府の緊張関係にとどまらず、予算を配分する科学技術基本計画と相まって、人事と予算の両面から政治が学問全般に支配を強めようとする深刻な問題だということです。ひいては、文学や映画などさまざまな表現、さらには市民生活にその影響が及ぶことは目に見えています。
教育虐待から身を守るために 若手論客からの提言 池田香代子の世界を変える100人の働き人 47人目+α
教育虐待とは、子どもの意思とは関わりなく、親が進路を決めつけたり勉学を強いたりし、子どもがその方針に従順でなかったり、さらには期待したような結果を出さないと、毎日、何年も、心と体に暴力を加えることをいい、高学歴・高収入の親にその傾向があるといわれています。教育虐待は、メンタルヘルスに深刻な影響を及ぼし、引きこもりや自殺などにもつながりかねず、近年教育学の世界でも問題とされています。
メディアで活躍する古谷経衡さんと五野井郁夫さんが、教育虐待に苦しんできたとカミングアウトしたことは、大きな衝撃をもって受け止められました。若くしてそれぞれの分野で注目されているお二人の話は、とりわけ今苦しんでいる若い世代への、力強いメッセージとなると思います。
受験の季節を間近に控える上に、ただでさえ家族と過ごす時間が多くなる年末年始、そこにコロナ禍が覆いかぶさり、行き場のなさに窒息しそうな小中高校生に、「今」は永遠には続かない、世界は広い、と呼びかけるお二人の言葉が届くことを願っています。
古谷経衡『毒親と絶縁する』(集英社新書)
依存症は回復する! 生き証人高知東生さん登場! 池田香代子の世界を変える100人の働き人46人目+α
薬物、ギャンブル、買い物…依存症はつらさが温床となって発症するつらい病気です。ストレスだらけの現代、誰がかかってもおかしくないと同時に、他の病気同様、治療法が確立し、確実に回復している人びとがたくさんいる、ありふれた病気でもあります。
しかし、有名人の薬物依存症が発覚すると、メディアは「面白怖いもの見たさ」の報道に終始し、社会は断罪と排除に走ります。そんな風潮にも、わずかながら変化が現れてきました。この変化をこの社会に根付かせようと楽しく奮闘する、元当事者のお二人にお話を伺いました。
丹精込めて呟き倒すコラムニストの真骨頂 小田嶋隆さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人45人目】
日経ビジネスに長期連載中の「ア・ピース・オブ・警句」でおなじみの小田嶋隆さんが、ここ10年の間にツイッターに投稿した言葉を厳選した一冊が出ました。『災間の唄』(サイゾー)は、衰退してゆく「うちの国」に、コラムニストが筆一本ならぬキーボード一枚で立ち向かった記録です。それは自ずと年代記(クロニクル)となり、同時に私たちが一向に成長も成熟もせずに堂々巡りを繰り返していることの動かぬ証拠となっています。そんな暗澹としてくる現実ですが、小田嶋さんの言葉でなぞると背筋がしゃんとしてくるから不思議です。たまには鼻からコーヒーも吹き出します。
記者クラブの外でスクープを追う記者魂 山田健介さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人 44人目】
目の前にありながら誰もが見過ごしている事実のかけらにかすかな違和感を覚え、そこから出発して事件の全貌を明らかにする。これは、ジャーナリストなら誰しもが憧れる展開でしょう。しんぶん赤旗は、ネットを駆使した調査報道、OSINTの手法で、政局を揺るがすいくつものスクープを飛ばしてきました。JCJ大賞を受賞した日曜版「桜を見る会疑惑」チームの山田健介デスクに、報道にこぎつけるまでのお話を伺いました。
著述家菅野完さんはなぜ2週間超のハンストを続けるのか【池田香代子の世界を変える100人の働き人 43人目】
日本学術会議への官邸による人事介入は「人類社会に対する挑戦だ」と、ベストセラー『日本会議の研究』の著者、菅野完さんは言います。彼はなぜハンガーストライキという、究極の非暴力的な暴力手段に訴えたのか。その真意を聞きました。
百田尚樹という虚しさ 石戸諭さんが見たポピュリズムの今【池田香代子の世界を変える100人の働き人 42人目】
百田尚樹が人気作家の名をほしいままにした時代と、安倍長期政権の時代は重なります。事実に反するとして訴訟に至った表現や誤記・盗用などの、作家として致命的な傷をものともせず、拝外的差別的な発言を繰り返す作家と、公文書の改竄・隠蔽、失言、国政私物化の事実を突きつけられても、立憲主義の無効化に最後まで執着する政治家。でたらめでも支持されるこの時代、旧来の”右派”との対比から浮かび上がる”百田現象”に、現代の日本ひいては世界に蔓延するポピュリズムを見る石戸さんのお話は、できれば耳を塞ぎたくなるかもしれません。けれど、最後に出口のほの明かりが示されます。長いインタビューになりましたが、最後までぜひおつきあいください。
「弱い指導者」と「利他」が拓く未来 中島岳志さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 41人目
新型コロナ感染症がパンデミックの様相を呈し、世界の指導者がその対応に追われています。これを指導者たちの「共通テスト」と呼ぶ向きもあります。政治思想の枠組みと歴史の流れの中に生身の政治家・政治思想家を位置づけ、分析してきた中島岳志さんは、指導者たちの「答案」をどう評価するのでしょうか。さらには、中島さんは今なぜ「弱い指導者」と「利他」を重視するのか。この社会が、新型コロナ感染症のために陥っている軽いパニック状態から抜け出て「正気」を取り戻すためには、どんな理念を見据えているべきか。興味津々のお話になりました。
コロナ禍に追い詰められる外国人労働者 岩橋誠さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人 40人目】
新型コロナ感染症の流行による経済停滞が、弱い立場の人びとを直撃しています。外国人労働者も例外ではありません。もともと社会的セーフティーネットが脆弱なところへ、とくに緊急事態宣言が発せられてからは、失職や減収、あるいは職務上の感染への恐怖が、外国人労働者を苦境に立たせています。しかも、言語の壁が情報の壁となり、権利侵害が見過ごされ、救済措置へのアクセスもままなりません。POSSE は、若い人びとを中心とした労働問題に取り組むNPO法人ですが、外国人労働者も支援しています。その中心となって、急増する外国人労働者の相談に応じ、役所への同行支援などを行っている岩橋誠さんにお話を伺いました(2020年5月8日収録)。
世界の連帯がポストコロナ時代を拓く 上村雄彦さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人 39人目】
新型コロナ肺炎が猛威をふるっています。いったん制圧したかに見えたシンガポールでは、外国人労働者の居住地区で再び感染者が増えています。世界規模でも同じことが言えます。一国で制圧しても、感染症に対処できない国から再び世界に流行する、ということが繰り返されるからです。今後、未知のウイルス感染症が次々と出現すると予想される以上、地球上のすべての人を感染症から守り、治療しなければ、人類は感染症を制圧できません。その資金として注目されるのが国際連帯税、中でもすでに成果を上げている航空券連帯税です。その思想、仕組みについて、上村雄彦さんに伺いました。(4月21日収録)
コロナ禍の中、居場所のない少女たちに止まり木を 仁藤夢乃さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人_38人目
虐待などで家にいたくてもいられない少女たちは、長らく無視され、誤解されてきました。行政の支援からこぼれ落ち、性的搾取を目的とする業者や個人から被害を受ける少女たちが少なくありません。一般社団法人 Colabo は、そうした少女たちに居場所とつながりを提供してきました。新型コロナ緊急事態宣言が出てからは、寄せられる相談が急増しています。ますます厳しさを増す少女たちの現状と、少女たちのSOSに応えようと奮闘する Colabo 代表の仁藤夢乃さんの活動をご紹介します。(4月22日収録)
番組内でご紹介したバス、「10代無料の夜カフェ 〈Tsubomi Cafe〉」は、少女たちの安心のための大切な場です。当事者以外は近づかないでくださいますよう、お願いします。
現金や物品などのご支援は、公式サイトよりお申し出くださいますよう、お願いします。
母子家庭に今すぐ現金給付を 赤石千衣子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 37人目
緊急事態宣言のもとで生活が追い詰められている人びとの中には、母子家庭のお母さんと子どもたちがいます。もともと約半数が貧困層に属し、多くのシングルマザーたちが低賃金で不安定な雇用形態のもとで働かざるをえなかったところに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響はただちに押し寄せました。
「今日はお雑炊じゃないんだね」米2キロの支援を受けたあるご家庭のお子さんの言葉です。何十万世帯もの母子家庭で、育ち盛りの子どもたちがお腹をすかせています。お母さんたちが「ダイエット」をしています。
シングルマザー支援団体、しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子さんのお話から、この社会がもともと持っていた脆弱性、そしてコロナ禍で困難に直面している人びとの実態、さらには政治は今何をすべきかを考えます。
支援や相談を必要としているお母さんたち、協力できることを探している方々、しんぐるまざあず・ふぉーらむにアクセスしてください。
https://www.single-mama.com
(4月16日収録)
”家にいろ”というなら家を用意すべきだ 稲葉剛さん(つくろい東京ファンド代表理事) 池田香代子の世界を変える100人の働き人 36人目
新型コロナ肺炎の広がりに対し、さまざまな野宿者支援団体が対応に乗り出しています。東京では、緊急事態宣言を受けて、営業自粛となるネットカフェにいられなくなる人びとのための緊急シェルター確保が急がれています。個別の相談、行政への要請、独自のアパート借り上げ、連絡会議などで多忙を極める稲葉剛さん(つくろい東京ファンド代表理事)に、お話を伺いました。稲葉さんらの野宿者支援活動が目指してきた「誰一人取り残さない社会」は、ポスト・コロナ社会を考える上で貴重なヒントになるのではないでしょうか。
(このインタビューは4月7日(火)に収録されました。インタビューの中で語られている行政施策は、その後、改善されたものもあります。)
朝鮮人慰安婦の実像に迫る 朴裕河さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 35人目
朝鮮人慰安婦については、日韓あるいは左右といった一定の立場からの主張が入り乱れ、対立し、大方が納得する着地点を見出せぬまま、時間ばかりが過ぎている印象です。そんな状況に一石を投じた、近代思想・文学研究者の朴裕河さんの『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(韓国版2013年、日本版2014年)は、おびただしい賞賛と批判を集めてきました。韓国では裁判すら起こされ、34箇所の削除が命じられました。これは、大江健三郎、村山富市ら日本の文学者・研究者・政治家54人(のちにアメリカのN.チョムスキーとB.カミングスも賛同)が抗議声明を発表する事態に発展しました。朴さんが向き合い、読み解いたのは、批判の急先鋒に立つ元慰安婦支援団体、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(元 挺対協)が集めた当事者の証言および韓国政府が聞き取った公的史料です。研究成果をめぐって研究者間で学術的な議論が交わされるのは当然です。しかし、史料から従来考えられていたのとは異なる慰安婦像が導き出されたからといって、それを否定するために訴訟にまで訴えるのはきわめて異例です。そもそも、植民地支配、家父長制、貧困といった大きな構造と、個々の生身の人間の体験を往還しながら朝鮮人慰安婦の歴史的実像に迫ろうとした朴さんの労作は、本当の意味でどれだけ読まれ、受け止められているのか、心もとないものがあります。そこで今一度、著者その人から、この大著の導入部について解説していただきました。
朴裕河『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(朝日新聞出版)
「太陽がほしい」(監督 班忠義 2018年)
https://human-hands.com
米TV界のセクハラと映画『スキャンダル』 北丸雄二さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人34人目
政治やメディアを扱ったアメリカ映画なら、この方に解説していただくしかありません。というわけで、前回(21人目)に続いて北丸雄二さんをお迎えし、『スキャンダル』(監督ジェイ・ローチ)を取り上げます。つい2〜3年前の、アメリカのTV会社社長と著名な女性ニュースキャスターたちが関わった事件を実名で映画化した本作品は、日本の出来事との同時代性、彼我の社会構造の違いなど、さまざまなことを考えさせます。北丸さんのお話は、アカデミー賞を受賞した韓国映画『パラサイト』(監督ポン・ジュノ)と『万引き家族』(監督是枝裕和)の比較に始まり、社会にはびこる差別の問題まで、縦横に展開します。
映画『スキャンダル』公式サイト
https://gaga.ne.jp/scandal/
電気代ゼロの家でエネルギーの未来を語る 田中優さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人33人目
311を機に、東京から岡山に移住した環境活動家の田中優さんは、電気の自給自足生活をなさっています。それはどんな生活なのでしょうか。つねに節電のために気を使い、電化生活も一部は諦めなければならないのでは、という先入見は、みごとに吹き飛びました。こんなお宅が増え、ひいては自分たちで電気を作って使うコミュニティが増えれば、お金の流れも社会のあり方も、より好ましい方向に変わっていくのではないか。そんな希望が見えてくるインタビューでした。わずか22%の電気しか使わない一般家庭が91%の発電や送電の費用を払って、大量に電気を消費する産業と電力会社を支えている、という不合理な現実に風穴をあける、田中優さんの楽しい実践をぜひご覧ください。
天然住宅 https://tennen.org
くりこまくんえん http://www.kurikomakunen.jp
環境も経済も答えはグリーンニューディールに 朴勝俊さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 32人目
気候危機は待ったなし。新自由主義のもと貧富の差は開くばかり。この2つの難問を解く鍵は、反緊縮グリーンニューディールにある、と朴さんは言います。自然エネルギーですべての電気・熱・運搬をまかなうことは、技術的にはすでに可能。この期に及んで原子力や火力による発電を止めようとしないどころか、輸出までしている日本が、近い将来、”座礁資産”としてのこれらの発電所を抱え込み、経済的に底の底まで沈むことは火を見るより明らかです。一方、ヨーロッパやアメリカでは化石燃料から自然エネルギーへ、いかに早く”公正に”移行するかが、熱く議論されています。この政策を掲げる政治勢力が力を持ってきているのです。アメリカ大統領選挙の民主党予備選挙で好スタートを切ったサンダースもその一人。注目すべきは、移行の財源を炭素税などの税に求めない、ということで、これにはアメリカの3554人の経済学者が賛同しています。では、財源はどこから? 朴さんのお話をお聞きください。
寺脇研・前川喜平・望月衣塑子、映画「子どもたちをよろしく」を語る 池田香代子の世界を変える100人の働き人31人目+α 2020.2.12.
◆映画上映中の楽屋で収録したため、映画の音声が入っています。ご了承ください。
映画「子どもたちをよろしく」(監督・脚本 隅田靖)は、元文科官僚である寺脇研さん(映画製作者・映画評論家)と前川喜平さん(現代教育行政研究会代表)が共同で企画し、寺脇さんが製作した作品です。そこに描かれるのは、子どもの貧困、ネグレクト、いじめ、自殺といった現象だけではありません。そもそもおとなの生活が問題含みで、ギャンブル依存症、DV、経済的破綻、あるいは社会的野心などが子どもたちを巻き込み、さまざまなしわ寄せを子どもたちに及ぼしていく経緯を、映画は明らかにします。各人各様のプレッシャーのもとにもがく大人たち、子どもたちの姿を通して浮き上がる現代社会の問題について、この作品を応援している望月衣塑子さん(東京新聞記者)を交えて、共同企画にあたったお2人に語っていただきました。
「子どもたちをよろしく」公式サイト
http://kodomoyoroshiku.com
2月22日、ロケ地群馬県のシネマテークたかさきにて先行公開、2月29日よりユーロスペース、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開。詳細については、公式サイトをご覧ください。
「イラク市民10月革命」のさなかに平和の種を 高遠菜穂子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 30人目20200127
「イラク人は忍耐強い」と高遠菜穂子さんは言います。そのイラクでは、去年の10月1日以来、これまでにない規模で市民デモが続いています。汚職撲滅や外国の介入反対、そして民生安定を求めて、若者や女性を含めた広範な市民が、非暴力に徹したデモを繰り広げています。首都バグダッドでは100万人デモも行われ、その勢いはとどまる気配を見せません。政府軍はこれに催涙ガス弾や実弾で応じ、これまでに死者は500人を超えました。サダム政権崩壊から16年、アメリカの軍事支配とイランの政治支配に苦しむイラクの現状を、イラクで支援活動を続けている高遠菜穂子さんに報告・解説していただきました。さらには、高遠さんが始めた教育プログラムを紹介していただきます。日本の紙芝居を活用し、日本の絵本を日本語で読み聞かせる高遠さんは、日本の演劇人をはじめとする多様な専門家の協力を得て、現地の教育委員会を巻き込み、基礎教育のカリキュラムに読書と演劇を組み入れるという意欲的なプロジェクト、「Peace Cell Projekt」を始動させました。長いスパンで次世代に平和の種を蒔く高遠さんの活動を、ぜひご支援ください。
高遠菜穂子公式サイト イラク・ホープ・ダイアリー https://iraqhope.exblog.jp
自民党の政治家って どんな人たち?(中島岳志さん)【池田香代子の100人29人目】20200110
総裁候補たちから見えてくる自民党の行方 中島岳志さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 29人目
ポスト安倍は安倍? それとも……。自民党総裁の座を狙う9人の政治家たちを、政治学者の中島岳志さんが、彼ら彼女らの著作、新聞雑誌の署名記事、インタビュー、座談など、活字になったあらゆる発言を収集し、「価値」と「リスク」のマトリクスにマッピングすることで、その政治家としての資質や思想傾向を問います。そこからは、自民党という政党の近未来像も浮かび上がるのですが、それはいったい……。
今回取り上げた書籍はこちらです。
中島岳志『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンド・ブックス)
中島さんが不定期で発信しているユーチューブチャンネル
ファイヤーラジオ https://www.youtube.com/channel/UCGBo...
収録は2020年1月10日
右翼教育団体TOSSはニセ科学がお好き⁈ 左巻健男さん【池田香代子の世界を変える100人の働き人 28人目】
水からの伝言、EM、ゲーム脳そして親学。子どもたちが学校で、こうしたオカルト的なニセ科学を教えられている、しかもその推進団体は現政権と近い関係にあり、歴史修正主義もその授業例メニューには散見される……そんなことを、みなさんはご存じでしたか? 世界一の忙しさの中、子どもたちになんとか感動的な授業を届けたいと願う先生たちの善意につけ込む形で、教育界に静かに広まっているのが、TOSS(Teachers Organisation of Skill Sharing)です。ニセ科学と戦う理科教育のエキスパート、左巻健男さんにその実態の一端をご紹介いただきます。
TOSSランド 明日の授業を5分で準備する指導案共有サイト
http://www.tos-land.net
左巻健男さんの関連書籍
『学校に入り込むニセ科学』(平凡社新書 2019)
『暮らしのなかのニセ科学』(平凡社新書 2017)
2019年の政治と”ガスライト”現象 中野晃一さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 27人目
今年の政治のキーワードは「漂流」だ、と中野晃一さんは言います。何がしたいということもなく、ノーマル(標準)の軸もぐらつき、新元号であたかも新しい時代が始まったかのようなムードが作られる中、コアな支持者向けに「改憲」の旗がむなしくはためく。
中野さんによると、アメリカではトランプ政治を論じる時、「ガスライティング」という言葉が使われるそうです。映画「ガス燈」(1944年、主演イングリッド・バーグマン)に由来するこの言葉は、正常な感覚や判断力をだんだんと失わせていくことを意味します。政権があまりにもデタラメなことをあまりにも頻繁に繰り返すと、人々はそれはおかしいと思う自分の判断に自信を持てなくなり、また応対に疲れてしまい、思考停止に陥る。この現象がアメリカや日本だけでなく、世界的に広がっている、と中野さんは警鐘を鳴らします。
2020年はどうなる? お先真っ暗なようでいて光明は見えている、という中野さんの予測が当たりますように。
徴用工判決があぶり出す植民地問題 文在寅はマンデラになれるか 松竹伸幸さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 26人目
徴用工をめぐる韓国大法院判決が出て1年あまり。日韓両国の関係は、悪化したまま膠着しているように見えます。このほど『日韓が和解する日』を上梓した松竹伸幸さんは、大法院判決のポイントは、植民地支配を過去にさかのぼって違法とすることを根拠に、その被害に対する賠償を求めているところにある、と指摘します。しかし植民地支配の違法性は、ダーバン会議で旧植民地諸国が主張してきたにもかかわらず、いまだ国際法として認知されていません。韓国は、かつて植民地支配を受けた同じ立場のアフリカなどの国々とともに国際法の変革をめざすべきではないのか、徴用工問題を日韓関係の中で捉えるだけでなく、世界の近現代史の中に位置づけ、人類の正義を一歩進める努力をすべきではないのか、と松竹さんは主張します。そうした長いスパンの目標とともに、急務である当事者の救済に向けて、日韓両国は1日も早く交渉を始めるべきだ、とも。松竹さんの斬新で挑戦的な問題提起は、私たちの思い込みや思考停止を打開してくれます。
松竹伸幸さん テーマ関連書籍
『日韓が和解する日 両国が共に歩める道がある』(かもがわ出版、2019)
『北朝鮮問題のジレンマを「戦略的虚構」で乗り越える』(あおぞら書房 2019)
『慰安婦問題をこれで終わらせる。理想と、妥協する責任、その隘路から』(小学館 2015)
天皇の代替わりに天皇制を考える 原 武史さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人25人目
天皇の即位礼正殿の儀が執り行われました。天皇皇后が平安時代の装束で高御座と御帳台から姿を現すこの儀式には、「古式ゆかしい」「伝統美」といった賛辞が寄せられましたが、このような形式は大正天皇の即位礼のときにおおよそが定まったもので、「古式」でも「伝統」でもないと、原武史さんはいいます。即位礼にとどまらず、皇室やその行事はそのつど変化してきました。儀式のありようだけでなく、元号ひいては天皇制それ自体が21世紀の現代にふさわしいものなのか、主権在民の憲法にそぐうものなのか、原武史さんは厳しい疑問を投げかけます。平成の天皇と皇后のレガシーのプラス面とマイナス面、皇室のこれから。原さんの広範な調査研究の一端を垣間見せていただきながら、天皇制について考えてみました。
原武史さん テーマ関連書籍
『「昭和天皇実録」を読む』(岩波新書)
『平成の終焉 退位と天皇・皇后』(岩波新書)
『「松本清張」で読む昭和史』(NHK出版新書)
戦後賠償、中国との和解が教えること 内田雅敏さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人24人目
韓国への半導体素材輸出規制は、隣国との対立を煽り、その負の感情を選挙に利用するかのようなタイミングで発表されました。またこの措置は、暗礁に乗り上げた徴用工問題への「江戸の仇を長崎で」的な乱暴な対応と見られても仕方ないような時系列でなされました。現にそう解釈して溜飲を下げている人は少なくありません。しかし、これで果たしていいのだろうか。人類がようやく到達した人権の地平にあって、日本の私たちとしては、戦後賠償は難問であっても避けて通るわけにはいきません。解決をはばむかに見える条約や法律の壁を前に涙を飲む人々、なんとか壁を越えようと人間性を賭けて苦しむ人々、諦めずに信義を貫く人々……花岡、西松建設、三菱マテリアルと、戦後賠償裁判に半生を賭けた内田雅敏弁護士の怒涛の80分のお話からは、さまざまな人々の姿が浮き上がり、韓国との懸案にも「条理に叶う」解決の道はきっとあることを確信させてくれます。戦争の時代を振り返る8月、今年も広島長崎は被害の地から平和を訴えますが、花岡(秋田)、安野(広島)など、加害の地から地道に平和を訴えている地域があることを知っていただきたいと思います。
『新聞記者』モデルはリアル政治 河村光庸さん 寺脇研さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 23人目+α
ここ数年、行政府のふるまいとそれを監視するはずのメディアがどんどんおかしくなっている、と感じる人には必見の映画が出現しました。映画が政権による現在進行中の政治事件にここまで切り込むことは、これまでハリウッドも韓国もなし得ませんでした。しかも、演技陣は一流、主役は人気と実力を兼ね備えた若手(シム・ウンギョンと松坂桃李のダブル主演)。全国150館以上で同時封切りするにふさわしい、最高のエンタテインメントです。33歳の監督(藤井道人)が、自分と同じ「新聞を読まない」世代に、スタイリッシュな映像美を通じて、民主主義とは何か、報道の自由とは何かを問いかけます。総合プロデューサーの河村光康さんが、この映画に賭けた深い思いを語り、元官僚で映画評論家の寺脇研さんが、この映画が何を達成しているか、そしてここに登場する官僚群像がいかにリアルかを熱く語ります。
映画 『新聞記者』
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李
本田翼 岡山天音 /西田尚美 高橋和也/北村有起哉 田中哲司
監督:藤井道人
脚本:詩森ろば 高石明彦 藤井道人
音楽:岩代太郎
原案:望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊)河村光庸
公式サイト
https://shimbunkisha.jp
公式Twitter
https://twitter.com/shimbunkisha
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番組冒頭に、以前に紹介した映画『主戦場』に関する情報も。
4月18日配信
映画『主戦場』は慰安婦問題をどう捉えたか ミキ・デザキさん
https://youtu.be/pl6K5grszlY
改憲へ 自民党広報が本気を出してきた 本間 龍さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 22人目
新しい年号が発表されただけで、内閣支持率が9%上昇するフシギの国日本。天皇が代替わりし、「新時代の幕開け」が喧伝されるなか、自民党が新しいキャンペーンを始めました。キャンペーンの広告サイトは、ローティーンが登場する動画や、人気画家の絵をその内容としていますが、いったい何を伝えようとしているのか、いまひとつ釈然としません。この間の新聞における広告にも、目を見張るものがありました。これら一連の動きの先には、改憲という自民党の着地点がくっきりと見えてきます。日頃何気なくやり過ごしている広告は、どのような力に支配され、どのような意図を持って私たちに働きかけようとしているのか。本間龍さんに、大手広告代理店に勤務した経験から、広告の裏の裏まで読み解いていただきました。
映画『記者たち』と『バイス』 イラク攻撃をめぐる権力と報道 北丸雄二さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人21人目
イラク攻撃にまつわるアメリカの内部を、実話に基づいて描いた映画が2本、公開されています。その正当性を疑問視した新聞社の苦闘を描く『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(監督ロブ・ライナー)と、イラク攻撃時に副大統領だったディック・チェイニーが”影の大統領”と呼ばれるにいたった伝記的作品『バイス』(監督アダム・マッケイ)です。今これらの映画が撮られたのは偶然ではなく、その背後にはこの時代への問題意識が共通しています。ジャーナリズムとは何か、民主主義とは何か。その問いは、日本の私たちにとっても他人事ではありません。当時の込み入った状況を解きほぐし、これらの作品を解説するのは、当時アメリカに在住していたジャーナリスト、北丸雄二さんです。映画を見た方もこれから見る方も、このインタビューによって鑑賞をより深めてください。
【補足】
当時、もっとも民主的と言われたワイマール憲法下の議会では、小党が割拠し、政策決定が困難でした。カール・シュミットは、話し合いを重視する議会制民主主義を「政治的ロマン主義」と切って捨て、権力を集中させることの妥当性を唱えました。意見の異なる勢力は敵とみなし、合意形成の努力などせずに徹底的に力を削ぐというのが、「友−敵理論」です。戦争などの国難に際しては、行政の最高責任者の特権を認めるべし、という彼の政治理論を体現するのが、「決められる政治」を唱えたナチス政権でした。
映画『記者たち 衝撃と畏怖の真実』公式サイト
http://reporters-movie.jp
映画『バイス』公式サイト
https://longride.jp/vice/
映画『主戦場』は慰安婦問題をどう捉えたか ミキ・デザキさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 20人目
こじれにこじれた日韓関係、なかでも戦争中の従軍慰安婦をめぐっては、双方の政府や市民社会の主張や行動がぶつかり合うたびに、解決からはますます遠ざかる様相を呈しています。慰安婦問題はどのような経緯で「問題」となったのか、どのような人がどんな論を展開しているのか。日系二世の若きユーチューバーが、公正さと共感力でこのタフな戦場(バトルグラウンド)に挑みます。映画「主戦場」は4月20日より東京を皮切りに全国18館(4月16日現在)で公開予定。
映画『主戦場』公式サイト
http://shusenjo.jp/
ミキ・デザキ監督のYouTubeチャンネル『Medama Sensei』
https://www.youtube.com/user/medamase...
ナクバ70年とカジノ 高橋和夫さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人19人目
今年はイスラエル建国70年です。それはパレスチナの人々が「ナクバ」、大厄災と呼ぶ殺戮と難民と弾圧が70年目を迎えたということでもあります。そんな2018年に、日本ではカジノ法が制定されました。正式には「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」と呼ばれ、IR推進法と略称されますが、法律で禁じられている民間経営の賭博を例外的に合法化するための法律です。カジノ業者になるには経験があることが条件とされている以上、外資が念頭に置かれています。その筆頭と目されているのが、アメリカのラスベガス・サンズ社ですが、その最高責任者アデルソン氏は熱烈なトランプ大統領支持者であると同時に、イスラエルのネタニヤフ首相支持者でもあり、ネタニヤフ政権のために多額の資金を投入しています。これが、日本の中東外交にどのような影響をもたらすのか、国際政治学者で中東がご専門の高橋和夫さんに伺いました。
教育にしのびこむ江戸しぐさと親学 池田香代子の世界を変える100人の働き人 18人目 - 2018年5月28日収録
池田香代子の世界を変える100人の働き人 18人目 ゲスト 原田実さん 歴史研究家 2018年5月28日収録 道徳教育が正規化されましたが、そこに至るまでにも、教育行政にはあるイデオロギー的な流れがありました。それを追っていくと、陰謀論的な発想と親和的で、科学的な根拠も歴史的な裏付けもない「親学」を推奨する人びとが、政府の教育行政に大きな影響力をもっていることに行き当たります。私たちが気がつかないうちに、子供たちの価値観を一定の方向に持っていこうとする力が働いてきたというのが、こちらは陰謀論でもなんでもない明白な事実なのだということを、豊富な資料から立証した原田実さんのお話に、ぜひ耳を傾けてください。
『オカルト化する日本の教育 江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム』 原田 実 ・著(ちくま新書)
311からの7年を生きる 石戸諭さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 17人目
東日本を襲った大震災・津波・原発事故から7年が過ぎました。被曝は危険かそうではないか、復興は順調かそうではないか、あるいは原発は止めるべきか継続すべきか。さまざまな論争が、社会に大きな亀裂を生じさせながら繰り広げられてきました。けれど、そうしたいわば空中戦のような議論とは一線を画したところでは、災害をその人生に引き受けざるを得なかった人々が、苦悩の中で一つ一つ決断を積み重ねていった地道な時間が流れていました。震災前からリスク論を報道の方法論と捉えていた若いジャーナリストが、一人一人の「生身のリスク論」を記述したことが、立場を超えて静かな共感を呼んでいます。ノンフィクションライター石戸諭さんの7年に耳を傾けてください。
石戸諭『リスクと生きる 死者と生きる』(亜紀書房)
竜田一人『いちえふ』(講談社 現在3巻まで刊行)
石戸諭さんのツイッター @satoruishido
https://twitter.com/satoruishido
忖度改竄、温故知新でgo!辻田真佐憲さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 16人目
辻田真佐憲さんは、ここ数年の著書について、「まるで、行く先々で殺人事件が起きる探偵小説の主人公のよう」と言います。政治のメディア介入、蔓延する忖度、公文書の隠蔽や改竄、道徳教育……ニュースが辻田さんの仕事を後追いするかのような現象が続いているのです。明治以降、主に昭和前期の政治と文化の関係を研究し、一般書として次々と世に送り出している辻田さんは、現在と過去の類似だけでなく、違いにも注目すべきだと言います。そのお話は、怖ろしくて複雑でありながらめっぽう面白い。1984年生まれ、若き近現代史研究家の言葉は、現状に冷静に対処し、ブレークスルーするためのヒントに満ちています。
番組で取り上げた辻田真佐憲さんの著作
『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q、2015)
『大本営発表 改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争』(幻冬舎新書、2016)
『文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年』(文春新書、2017)
『空気の検閲 大日本帝国の表現規制』(光文社新書、2018)
辻田真佐憲さんの
Twitter https://twitter.com/reichsneet
Website https://sites.google.com/site/reichsn...
保守と立憲そして死者 中島岳志さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 15人目
保守を表明する政権のもとで、国のあり方が大きく変えられようとする一方で、数々の不祥事が噴出し、国を支えるしくみが揺らいでいます。これを立て直すために、どのような政治思想が求められているのか。それは保守の思想だ、と中島岳志さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)は言います。中島さんによると、保守とは人間は不完全な存在だという人間観と、多様性への寛容を踏まえ、合意形成を図りながら永遠に微調整していく態度だといいます。保守という言葉が氾濫し、さまざまな使い方をされているため、ともすればその本義が見失われそうになっている現在、保守とは何か、ひいてはリベラル、自由、立憲主義とは、そしてなぜ今それらをめぐる思索が死者を呼び出すのか、中島さんにじっくりと語っていただきました。
中島岳志『保守と立憲』(スタンドブックス)
米朝「日本海戦争」を阻止する 和田春樹さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 14人目
昨年の総選挙では、北朝鮮問題は「国難」だったはずなのに、昨今のジャーナリズムの論調は楽観的すぎる、と警鐘を鳴らす和田春樹さん(歴史学者、東京大学名誉教授)に、朝鮮半島の歴史を振り返りながら、アメリカと北朝鮮は何を考えているのか、最悪のシナリオとは、日本はどうすべきか、緊急にお話を伺いました。
和田春樹『米朝戦争をふせぐ 平和国家日本の責任』(青灯社)
子宮頸がんワクチン再考の時 村中璃子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 13人目
日本は、子宮頸がんワクチン接種を奨励していない、唯一の先進国です。その副反応とされる症状が大きく報じられ、国も社会も恐れをなしているからです。しかしそうした症状には、このワクチンが現れる以前から思春期の少なくない少年少女が苦しんでおり、「ワクチン禍」が社会問題とされたためにその存在が改めて注目された、という側面があります。医師の村中璃子さんは、今も症状に苦しむ少女たちが適切な治療を受けるため、また世界的には「撲滅にリーチがかかった」と言われる子宮頸がんで、日本の若い女性が命を落としたり、子宮を失ったりしないために、医療ジャーナリズムの分野で孤独な戦いを続けてきました。その村中さんが11月、敵意や困難にめげず正しい科学的知識を広めた人に与えられるジョン・マドックス賞(英科学誌「ネイチャー」などが主催)を受賞しました。村中さんとともに、報道や医療政策のあり方について考えます。
村中璃子著『10万個の子宮』(平凡社、2月刊行予定)
http://www.heibonsha.co.jp/book/b3355...
村中 璃子さん ウェブサイト
http://www.rikomuranaka.com/
村中 璃子さんTwitter
https://twitter.com/rikomrnk
無頼系独立候補は社会の宝物 畠山理仁さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 12人目
落ちても落ちても次の選挙を目指す。そんな一群の人々を20年間追い続けた畠山理仁さん。その成果である『黙殺 報じられない”無頼系独立候補”たちの戦い』(集英社)が、2017年第15回開高健ノンフィクション賞を受賞しました。本書では、敬意と愛情のこもったまなざしの先に奇想天外な”事件”の数々が展開しますが、その合間には、民主主義について深く考えさせられる珠玉の言葉が散りばめられています。
畠山理仁 著 『黙殺』 集英社より発売中
http://gakugei.shueisha.co.jp/kikan/9...
https://www.amazon.co.jp/dp/408781651...
ご紹介したプロモーションビデオは、畠山さんのブログ http://hatakezo.jugem.jp でも見ることができます。
新潟の市民選挙、強さの秘密 佐々木寛さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 11人目
2016年には森ゆうこ参議院議員と米山隆一新潟県知事が誕生し、今年10月の衆議院選挙では、6選挙区中5選挙区で野党系候補者が一本化、そのうち3人が当選を果たした新潟県。その原動力は、広範な市民が参加した”市民選挙”だった。選挙のプロ(政党)とアマチュア(市民)の”接着剤”となった中心人物の一人、象牙の塔を飛び出して現場で汗を流した政治学者・佐々木寛さん(新潟国際情報大学教授)に、「技(アート)としての市民政治」とは何か、貴重な経験を踏まえたお話を伺いました。番組の最後にプレゼントの紹介もあります。
佐々木寛『市民政治の育て方』(大月書店)はamazonでも購入可能です
ツイッターは差別を排除できるか 石野雅之さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人 10人目
SNS界の一角を占めるツイッター社が、ヘイトスピーチへの処遇を巡って物議を醸しています。社はヘイト排除のルールを定めているにもかかわらず、差別的な投稿を野放しにしているためです。この状況に対し、9月8日にツイッター社前でインパクトある抗議を行った TOKYO NO HATE https://twitter.com/tokyonohate の石野雅之さんに、ヘイトスピーチとSNSについて伺います。
抗議のきっかけとなったドイツでのパフォーマンスの動画は、こちらで見ることができます。https://twitter.com/ajplus/status/895...
島崎ろでぃーさんの写真は、こちらで見ることができます。
http://shimazakirody.com
*字幕に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
(誤)島崎ろでぃ→(正)島崎ろでぃー
レインボーパレード(レインボープライド)のサイトはこちらです。
http://tokyorainbowpride.com/about-tr...
モスル奪還1カ月 イラク最新情報 高遠菜穂子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人9人目
2014年6月からイスラム国が拠点としていたモスル(人口200万人)を奪還したと、イラク政府軍が宣言したのが、2017年7月中旬でした。それから1カ月、イラクは今どうなっているのか、人道支援を続ける高遠菜穂子さんの生々しい報告をお届けします。イスラム国は勢力を弱めながら西のタルアファル周辺へと集結地点を移し、そこでは地上戦とアメリカをはじめとする空爆が続行中です。ファルージャやラマディなど、解放された都市でも、住民の帰還は進んでいるとは言えません。人びとの心の傷も深刻で、国際社会の支援が待たれます。その一方、若者を中心とする復興ボランティアが立ち上がるなど、混迷のイラクに希望の光も差し始めています。
高遠さんは、「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」でも活動中です。下記のサイトで相談を受け付けています(匿名可)。https://kaigaihakensdf.wixsite.com/he...
高遠さんのイラクでの活動はみなさまのご寄付に支えられています。
郵便振替口座番号:
02750-3-62668
加入者名:イラク支援ボランティア 高遠菜穂子
【iCANノーベル賞!受賞記念再録】核兵器禁止条約採択、課題と展望 川崎哲さん-池田香代子の世界を変える100人の働き人
ついにノーベル平和賞受賞!ほんとうによかった!
核兵器禁止条約採択までの長い長い道のりと核兵器廃絶を求めて揺るがない地味であきらめない世界のひとびとへの信頼~iCANの国際運営委員として運動を支えてきた川崎哲さんに敬意を表し、再びおすすめ動画にいたしました(デモクラシータイムス同人)。
2017年7月7日、国連で核兵器禁止条約が122カ国の賛成で採択されました。国連発足以来の悲願が、各国政府や市民社会の粘り強い運動によって、国際条約として結実しました。しかし、唯一の戦争被爆国である日本は、この過程に参加すらしていません。安倍首相は今年の広島でも長崎でも、この条約を批准する考えはない、と表明し、被爆者から強い反発を受けました。そもそもこれはどのような理念の条約なのか、日本の私たちのすべきことは何か、核兵器廃絶国際キャンペーン iCAN の国際運営委員で、長年、条約の実現に尽力なさってきた川崎哲さんにお話を伺います。
息をするように嘘をつく時代に 津田大介さん - 池田香代子の世界を変える100人の働き人
100人の働き人 7人目
イギリスのEU脱退、トランプ大統領誕生…これらの現象には、偽の情報が人々の判断を誤らせた可能性があります。それは「ニュース女子」の沖縄デマ、「在日特権」デマ、政府の「オルタナティヴ・ファクト(もう一つの事実)」的な言説などにさらされている日本も、人ごとではありません。世界的に国政すら左右するフェイクニュースのインフラは、ツイッター、フェイスブック、スマホなどによって形作られ、広告収入を得られる仕組みによって強化されています。20年以上、ネット文化を分析、論評してきたジャーナリスト、メディア・アクティヴィスト、政治情報サイト「ポリタス」編集長の津田大介さんに、新著『ポスト真実の時代』(日比義高氏との共著、祥伝社)に基づいて、デマのはびこる時代をどう生きるか、お話いただきました。
加計疑惑 菅官房長官を問い詰める記者望月衣塑子さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人
加計学園問題をめぐり、記者会見で果敢に質問を畳みかける女性記者が注目を集めています。東京新聞社会部の望月衣塑子(いそこ)さん。そこには前川前事務次官や詩織さんら、政治権力に翻弄される人々への思いがありました。NHK「クローズアップ現代+」(2017年6月19日放送)により萩生田官房副長官の関与が明らかになりつつある今、望月さんに語っていただきました。著書『武器輸出と日本企業』(角川新書)
過去の会見は、首相官邸サイトで視聴することができます。http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpre...
収録日 2017年06月20日
冒頭の映像は 内閣官房長官記者会見 2017年6月19日
政府インターネットテレビより抜粋
東京新聞 社会部 望月衣塑子記者の菅官房長官への質問
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpre...
望月衣塑子記者の twitter https://twitter.com/isoko_mochizuki
クローズアップ現代+ 2017年6月19日(月)
波紋広がる“特区選定” ~独占入手 加計学園“新文書”~
内容詳細→ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/...
家庭教育支援法案に「親学」の影 本田由紀さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人
与党が今国会提出を狙っている家庭教育支援法案は、第一次安倍内閣が成立させた改定教育基本法を実社会に実装する狙いがこめられています。安倍首相ら、親学を信奉する勢力が、家庭という私的な領域に介入しようとする意図は何か、教育社会学者の本田由紀さんに鋭く斬り込んでいただきます。
・家庭教育支援の推進方策に関する検討委員会 報告書 概要(平成29年1月)
http://www.mext.go.jp/component/a_men...
・4月21日付赤旗記事
http://blog.goo.ne.jp/uo4/e/c917b1292...
・自由法曹団 声明(2017年3月28日 )
http://www.jlaf.jp/html/menu2/2017/20...
清水富美加、桜田淳子…芸能人と新宗教の深い縁 ゲスト 島田裕巳さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人4人目
新宗教を信じる芸能人は、日本だけでなく、プリンスやマイケル・ジャクソン(エホバの証人)、トム・クルーズ(サイエントロジー)、ハービー・ハンコックやティナ・ターナー(創価学会インターナショナル)と、海外にも少なくありません。芸能人はなぜ新宗教にはまるのか、宗教学者の島田裕巳さんに伺います。
島田裕巳 『芸能人と新宗教』イースト新書
防衛省の南スーダンPKO日報隠し 布施祐仁さん 池田香代子の世界を変える100人の働き人
100人の働き人3人目
南スーダンに派遣されている自衛隊の日報を巡り、防衛省の説明は二転三転しました。そこからは、駆け付け警護の任務を付与した部隊を送るためなら、法による統治を無視しても構わないとする政府の姿勢が浮き上がります。最初に情報開示請求をしたジャーナリストに詳しく伺います。
松竹 伸幸さん 「トランプのアメリカにも従属でいいのか」池田香代子の世界を変える100人の働き人 2人目
いつのまにか従米がデフォルトになってしまった日本。その淵源は戦後の第一回選挙と、日米安保に定められた事前協議を日本が進んで死文化したことにあった。そして今、どこまで本気なのか、尖閣問題に核を使うこともいとわないと表明するトランプと、それがどんな結果を招くのかも考えずに歓迎する日本政府の「蜜月」が不安をかきたてる。考えていないのは、野党も同じ。安倍政権を追い込むには、野党が現政権よりも有効な防衛政策を真剣に考え、別の選択肢を提示しなければ……安全保障のエキスパートである「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と自衛隊を考える会」http://kenpou-jieitai.jp 事務局長が満を持して上梓した問題の書、『対米従属の謎 どうしたら自立できるか』(平凡社新書)
http://www.heibonsha.co.jp/book/b2721... を解題する。
稲葉剛さん 「住まいの次は仕事と居場所」 池田香代子の世界を変える100人の働き人 1人目
ハウジングプアに取り組んできたNPOもやいの稲葉剛さんが、新規事業を立ち上げた。カフェを中心とするホームレス体験者の拠点づくりについて、お話を伺う。
つくろい東京ファンド http://tsukuroi.tokyo/ 稲葉剛 http://inabatsuyoshi.net/ クラウドファンディング https://motion-gallery.net/projects/t...
稲葉剛 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授/一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事/住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人など。プロフィール詳細→ http://inabatsuyoshi.net/profile
池田香代子の「100人に会いたい」39人目 菅野完さんパート2 日本会議に分け入る
ゲスト 菅野完(著述家)聞き手 池田香代子(翻訳家)
デモクラTV初回放送・2016年6月20日
新著『日本会議の研究』(扶桑社新書、4月30日刊)が、発売前に増刷が決まるほどのベストセラーになった菅野完さん。本書のもとになったWeb連載は、連載中にも各方面に驚愕をもって迎えられ、そのときにもお話を伺いました(28人目、2015年8月17日初回放送)。このたびの2度目のご出演では、その続きとして、さらに日本会議に肉薄していただきます。その正体とは。ただの枯れ尾花なのか、それとも…。ご期待ください。
菅野完さんtwitter https://twitter.com/noiehoie
池田香代子の「100人に会いたい」28人目 菅野完さん 日本会議を知る
デモクラTV初回放送・2015年8月17日 ゲスト 菅野完(著述家) 聞き手 池田香代子(翻訳家)
最近ようやく一般に知られるようになった日本会議は、宗教右派の色合いを帯びた全国的な組織です。同会は、地道な活動をつうじて、そのイデオロギーを国政や自治体行政に反映させてきました。国歌国旗法制定、男女共同参画へのバックラッシュ、教育基本法改定、復古的な教科書採択などです。とくに、三次にわたる安倍政権には、多くの賛同者を送り込んでいます。その50年の歴史や目的を、同会とは距離をとりつつ追い続けている保守右翼の若手論客に解説していただきます。
菅野さんは、サイト雑誌「ハーバービジネスオンライン」に「草の根保守の蠢動」を連載中です(書籍化されました『日本会議の研究』)。 http://hbol.jp/55615
ご著作には『保守の本分』(扶桑社、ハンドルネームnoiehoie名義)があります。