山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち
兵庫 斉藤問題の本質は何か <泉房穂 前明石市長>【ニッポンの崖っぷち】20241001
狂騒の中で全会一致の不信任決議が通り、失職した斉藤知事、ここであらためて斎藤知事問題の本質を泉房穂さんにじっくり聞きました。
2024年10月1日 収録
政治の闇の扉をこじ開けろ(上脇博之さん)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20240705
「政治とカネ」の告発の第一人者。
自民党五派閥のパーティ券収入のキックバック、裏金づくりの大騒動も、
上脇氏の地道な調査に基づく刑事告発から火がついた。
安倍政権下の黒川高検検事長の定年延長、閣議決定の「闇」もこじあけた。
先日、大阪地裁は、その閣議決定が「黒川氏のため」と判断し、国の文書の不開示決定の一部を取り消した。
国を相手に一歩も引かず、ねばり強く調査、告発を続ける上脇氏。
その想いに耳を傾けよう。
2024年7月5日 収録
トー横・グリ下… 若者に広がる 市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20240527
新宿の通称「トー横」に集まる十代の若者、一般高校生に広がる「オーバードーズ(OD)」。誰もが名前を知っている身近な市販薬の風邪薬や咳止め、鎮痛薬などを一度に大量に摂取した若者が、救急搬送されたり亡くなって見つかるケースが増えています。居場所を失い、明日の自分を描けない若者が最後の拠りどころとして薬依存においこまれているという面はもちろんありますが、実は、背景にこの15年余りの国の規制緩和、ドラッグストアの急増、医療費抑制で処方薬から市販薬への転換など日本の政治・医療政策の変貌がありました。
薬物依存症の診療、研究の第一人者、松本俊彦医師(国立精神・神経医療研究センター 薬物依存研究部部長)に、その現状と対策について聞きました。
家族や知人がODで悩んでいたら、都道府県の「精神保健福祉センター」にご相談を。
2024年5月27日 収録
はがれ落ちる虚飾 小池都知事 ~元都庁幹部 澤章さん【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20240414
都知事選を前にまたも大騒動の小池百合子都知事。4年前、ハダカの東京都政を語っていただいた元都庁幹部、鈴木、石原から小池まで歴代知事に仕えた澤章さんにききます。小池都知事の肉声も体温も知る立場から、学歴詐称疑惑、15区乙武擁立の舞台裏を解説いただきます。
収録は、2024年4月14日
能登に医療を!避難所を救え 医療救援の現場【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
能登地震の発生からもう2週間。もたもたイライラする政府の対応ですが、発生直後から全国の自治体のDMAT、民間の医療チームが能登に向かい現地で活動しています。
がれきのなかから負傷者を救出する発生直後の活動から、現在、ノロウイルスとコロナとインフルエンザの蔓延を食い止め災害関連死を防ぐ活動へと医療の重点も変わってきています。今回は、最も早く輪島に到着し医療を提供し避難所運営をサポートしているTMAT(阪神淡路大震災の際に全国の徳洲会病院からボランティアで駆け付けた医師や看護師、医療関係者のグループを母体とするNPO法人です)の医師と事務局長から、被災直後の現地の状況、避難所の現状、今後必要な支援について詳しくうかがいます。
阪神淡路大震災から東日本大震災、熊本地震と、民間の多くの団体は教訓を積み重ね相互に連携しながら、今回も最も必要な支援を最も得意な団体が現地の対策本部の調整の下で臨機応変に提供しています。政府はともかく、日本の災害対応での自治体や民間団体の力は素晴らしいものがあります。
遠く心配している者として、そういう活動にほっとする思いもありながら、今後長く続く避難生活や復興の在り方に国はほんとうに心を向けていけるのか不安は禁じえず、今後も状況報告をお伝えしていきます。
2024年1月12日 収録
コロナは第9波?日本のデータなき政策(兪炳匡さん)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20230905
山岡淳一郎がデータサイエンスと医療経済学がご専門の兪炳匡(ゆうへいきょう)さん(早稲田大学教授)にトコトンうかがいます。
コロナ第9波だそうですが、日本は感染状況が全く分からなくなっています。
世界中がそうなんでしょうか。
いえいえ違います。日本は、計測や良質なデータの収集をしないままに政策を決め、失敗しても検証しません。こんなことでは、コロナ対策一つまともにできません。
感染状況の把握なら、米国もEUも全地域規模でシステマティックにやっている「早い、安い、正確」な下水サーベランスがあります。日本にもある世界最先端の技術を使ってまきなおしませんか。あなたの住む地域の市町村でもやる気になればできる方法です。
そういう話題も含めて、刺激的な1時間をお届けします。
収録は2023年9月5日
ルポ 関東大震災100年 消える「復興」遺産【山岡淳一郎の日本の崖っぷち】
関東大震災から今年で100年。今の東京には、「大風呂敷」と批判もされた異色の政治家、後藤新平が震災直後にぶち上げた復興都市計画の遺産が残されています。山岡淳一郎(ノンフィクション作家)が、幹線道路や焼け跡の土地区画整理の現場をたどり、後藤の街づくりを時代背景とともにレポートします。
火の海と化した東京や横浜を、燃えない、地震に強い街に改造する。後藤新平の「公共観」に基づく復興計画の遺産とは何か。そこに込められた「道路と公園」の価値を今の都市開発・街づくりは受継いでいるのか。あらゆる空地に開発の名のもとに超高層ビルが乱立し、緑の空間の価値は神宮外苑再開発などで貶められています。
ビジョンなき政治が「次の震災」への備えを失わせているのではないか。街づくりの目的は「カネ」であってよいのか、本来の担い手は誰なのか、考えねばならないことは次々浮かびます。
みなさまの街では、いまどんな開発が計画されていますか。
2023年8月17日, 29日 収録
ストップ・ザ・万博カジノ【山岡淳一郎の日本の崖っぷち】
夢洲現地ルポ。土壌汚染にメタンガス、地盤沈下に官製談合疑惑、えらいこっちゃ。
環境問題の生き字引、藤永のぶよさん(おおさか市民ネットワーク代表)、西谷文和さん(ジャーナリスト)に同行。
辰巳孝太郎さん(前参議院議員)にインタビュー。維新政治と万博カジノの表も裏も語り尽くす。
2023年8月8-9日 収録
公園で木を伐り、高層ビルができるカラクリ【PICK UP!】
神宮外苑再開発。もともと高い建物は立てられない場所でなぜ高層ビルを建てる計画が進行しているのか
【2023.04.21. 収録、ニッポンの崖っぷち】からピックアップ!
元動画はこちら⇨
• 迫る!神宮3000本伐採~デタラメ...
神宮外苑再開発 百年の森はいま崖っぷち【PICK UP!】
【2023.04.21. 収録、ニッポンの崖っぷち】からピックアップ!
元動画はこちら⇨
• 迫る!神宮3000本伐採~デタラメ...
外苑の一本一本の樹木を調査し、事業者の行った環境影響調査の根本的誤りを指摘してきた石川幹子さん。都市計画、街づくりの常道と先人が100年先を考えて始めた都市の森づくりの志を踏みにじり、もともと高い建物は立てられない、樹木の伐採も認められないはずの地域にいま企てられている計画とは
迫る!神宮3000本伐採~デタラメとごまかしの再開発計画(石川幹子さん)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
東京五輪招致の本当の狙いと言われた神宮外苑の再開発計画が、まさに崖っぷちまで来ました。このままでは、100年の歳月が育てた樹木は3000本以上伐採され、込み合った競技場と高層ビルがひしめくことになります。生態系と多様性を研究し、内外で環境と調和するまちづくりにかかわってこられた石川幹子さん(東大名誉教授)に、一からうかがいます。
石川さんは、外苑の一本一本の樹木を調査し、事業者の行った環境影響調査の根本的誤りを指摘してきました。都市計画、街づくりの常道と先人が100年先を考えて始めた都市の森づくりの志を踏みにじり、もともと高い建物は立てられない、樹木の伐採も認められないはずの地域にいま企てられている計画とは何か、それがどれだけ科学に基づかないデタラメな調査をもとに進められているのか、なぜ無体な計画が可能になったのか、まず知ることから始まります。
収録は2023年4月21日
妊婦や患者の医療難民化を防げ?!コロナ5類議論に欠けたもの【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
病床500床の地域の拠点病院中東遠医療センター院長の宮地正彦さんと世田谷区長保坂展人さんに聞く、コロナ対応最前線の今。
5月8日からコロナは感染法上の分類が2類から5類に引き下げられ、様々な規制が緩和されます。コロナは風邪だという方からウィズコロナで経済を回さなければという方まで、歓迎する声がネットには多くあります。しかし、報道されないために見えないことになっているコロナ患者の診療・治療の現場では、5類引き下げ後の医療難民・医療崩壊を危惧する声が大きくあります。元気で強い人ばかりではない社会で、コロナ感染をどう受け止め犠牲を減らすのか、3年間最前線を支えてきた医療と地域の現場の声をぜひ聴いてください。
2023年1月27日 収録
*保坂展人さんは1月22日 収録
原発60年超稼働・新増設の暴挙をあばく【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】230106
国民的議論がまったく無視され、原発推進に大転換。その理由とされる「電力需給ひっ迫」「経済性」を論破し、安全面の多大なリスクを解説。現在、経産省もようやくパブリックコメントを募集中。ぜひ、あなたのご意見を。番組後半で詳しく説明。原発新増設は防衛力増強とともに国民に多大な負担を与えます。
・松久保肇 原子力資料情報室(CNIC)事務局長
兵庫県生まれ。2003年国際基督教大学卒、2016年法政大学大学院公共政策研究科修士課程修了。金融機関勤務をへて2012年より原子力資料情報室スタッフ。共著に「検証 福島第一原発事故」(七つ森書館)、「原発災害・避難年表」(すいれん舎)など
2023年1月6日 収録
■内閣官房発表
GX 実現に向けた基本方針(案)
~今後 10 年を見据えたロードマップ~
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_j...
■各パブリックコメントへのリンク ★★2023年1月22日 締め切り★★
・「GX実現に向けた基本方針」に対する意見募集
https://public-comment.e-gov.go.jp/se...
・今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)に対する意見公募について
https://public-comment.e-gov.go.jp/se...
・高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要(案)に対する科学的・技術的意見の募集の実施について
https://public-comment.e-gov.go.jp/se...
・「原子力利用に関する基本的考え方」改定に向けた御意見の募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/se...
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松久保 肇さん 共著作品
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■原発災害・避難年表
2018年 原発災害・避難年表編集委員会 編 すいれん舎
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97848...
■検証 福島第一原発事故
原子力資料情報室 編 2016年 七つ森書館
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97848...
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山岡淳一郎 原発関連作品
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■原発と権力: 戦後から辿る支配者の系譜
山岡淳一郎 著 2011年 ちくま新書
https://www.chikumashobo.co.jp/produc...
■日本電力戦争 ―― 資源と権益、原子力をめぐる闘争の系譜
山岡淳一郎 著 2015年 草思社
https://www.soshisha.com/book_search/...
■日本はなぜ原発を拒めないのか──国家の闇へ
山岡淳一郎 著 2017年 青灯社
https://seitosha-p.com/2018/07/201704...
なぜ、最前線に立ち、撮り、報じるのか ー「戦場記者」須賀川拓さん【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
アフガニスタンの首都、カブールの汚水まみれの橋の下にひしめく麻薬中毒者のなかにわけ入り、
ガザではイスラエルの空爆で妻と4人の子どもを殺された男性の悲痛な叫びに耳を傾ける。
ロシアのミサイル攻撃で廃墟と化したウクライナの病院……。
須賀川氏は、市民を容赦なく巻き込む戦争の最前線に立ち、その非人道性を問いただす。
映画『戦場記者』に託した思いとは? 戦地のリアルとは?
2022年12月18日 収録
『戦場記者』公式サイト
https://senjokisha.jp/
泉房穂 明石市長に訊け!! ② 地方から国を変える!【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
過去30年、賃金上がらず、国民負担ばかり増えるのは政治が悪いから。
こんな先進国、他にない。
予算と人事を握る首相が国民目線でその気になれば、一瞬で変えられる。
来春の統一地方選、明石は市長・市議候補公募で市民主体の選挙に大変革。
市長を辞めても、自治体ネットワーク、地方から国を変える先頭に立つ。
2022年11月30日-12月1日 収録
泉房穂明石市長に訊け!! ① 子ども応援しない国に未来はない【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
泉明石市長の大胆な「子育てまちづくり」が若い世代をひきつけ、同市の人口、来街者、地価、市税収入すべてアップの好循環。一方で、財源捻出のためゲリラ豪雨対策600億円を150億円に縮小。すると「殺すぞ」の脅しが始まるが、市民目線で施策を断行。「やさしい」市政の裏も表も、ぶっちゃけて泉市長が語る。暴言の責任を取って来春に政治家を引退するが、政治への関わりは一生続く。
2022年11月30日 - 12月1日 収録
アフガンと日本をつなぐ~中村哲医師没後3年追悼【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
大干ばつや洪水、飢餓に直面するアフガニスタン。20年駐留した米国の大失敗を棚に上げ、タリバン政権を懲らしめても逆効果。カンダハール出身のレシャード医師が国際政治の舞台裏を語る。日本の官民が持つアフガンとのパイプを活かし、政府支援が難しければ、まずはNGOが手を差しのべて。故中村哲医師の希有壮大な事業は未来を拓く。没後3年の追悼とともに、生前の交流と、真情あふれる秘話をご紹介。
2022年11月22日 収録
ワクチン被害救済制度のいま【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20221019
予防接種健康被害救済制度の申請に迷う遺族の方に。コロナ禍を追うジャーナリスト山岡淳一郎が、取材を通して見えた救済制度の最先端の状況を報告します。
国の健康被害救済制度でようやく4名の死亡一時金の給付が決まりました。まだまだ必要な方に情報は届かず、申請の面倒の前に諦めているケースもしばしばあります。必要な情報を一人でも多くの方にお伝えするために今後も発信を続けます。
【新型コロナワクチン被害救済事例検討会はこちらから】
https://twitter.com/v_issues
2022年10月19日 収録
黒い五輪と開発利権 高橋元理事と電通 本間 龍さん【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
高橋元理事逮捕は、政官財・都市開発利権集団のしっぽ切り? 5100万円のコンサルタント料よりも、電通子会社通して渡った2億3000万円が地検特捜のターゲット。電通が五輪スポンサー68社から取ったマージンはいくらか。東京都は選手村のマンション用地を常識外れの安値払い下げ、職員はデベロッパーに天下る。黒いカネの流れと利権構造を徹底解説。札幌の五輪招致には赤信号。
ゲスト:本間 龍さん (作家)
司会:山岡淳一郎 (ノンフィクション作家)
2022年8月22日 収録
★関連番組★
五輪は中止だ!巨額負担と負のレガシー(本間龍×山岡淳一郎)
2020年8月31日 配信
https://youtu.be/pLzPE_A5N9s
コロナワクチン接種後の死亡 なぜ認められない?因果関係(小島勢二さん)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20220531
小島勢二さん(名古屋大学名誉教授・名古屋小児がん基金理事長)にききます。ワクチン接種後の副反応死疑い例は厚労省の発表でも約1700例。しかし、1例も接種との因果関係が認められていません。接種後の健康被害救済制度に申請された死亡例はわずかに約80件、そのうち接種との関係が認められて給付が決まったものは1件もありません。しかし、政府の公表資料だけを分析しても、どうしてこれが因果関係が認められないのかと不思議な事例がいくつもあります。それを系統的に分析し、より広範な情報公開と被害救済を求めます。
この番組はYouTubeコミュニティガイドラインへの違反により削除されたため、
公益社団法人自由人権協会(JCLU)「新型コロナワクチン副反応に救済を」(小島勢二さん×JCLU) 予防接種健康被害救済制度を考えるシンポジウム20220618のYouTubeへリンクいたします。
【ワクチン接種健康被害救済制度の解説と小島先生の分析を中心とするシンポジウム】
日時:2022年6月18日(土)14:00~15:30(開場13:30/オンライン接続開始13:45)
会場:東京国際フォーラム会議室 G405 (定員50名)
※同時オンライン配信実施(ZOOMウェビナー利用)
会場参加費・オンライン視聴費: 無料
事前申込:要
申し込みはこちらから
↓
会場参加→https://onl.la/D8nXHHG
Web参加→https://onl.la/mzRA69Q
【主催・問い合わせ先】
公益社団法人自由人権協会(JCLU)TEL:03-3437-5466 E-MAIL:jclu@jclu.org
URL:http://jclu.org/
神宮外苑1000本伐採 暴かれる森&石原の暗躍 澤 章さん【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
3兆円、無観客の東京五輪も、神宮外苑再開発の口実に過ぎなかった?! 約1000本の樹木が伐られ、喜ぶのは超高層ビルで大儲けの事業者だけ。森喜朗-石原慎太郎の暗躍から副知事、都市整備局技監のラインで進められた再開発を暴く。いまや小池都知事は「緑の落とし穴」にはまって大わらわ。明治神宮は、球場建て替えでほくそ笑む。国民の社会的共通資本は、こうして食いつぶされる。
ゲスト:澤 章さん(元東京都庁幹部)
司会:山岡淳一郎(ノンフィクション作家)
2022年5月23日 収録
動かない救済制度 置き去りにされる被害者【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
ノンフィクション作家山岡淳一郎が歩く日本の崖っぷち。新型コロナワクチンは、既に3回目の接種もあわせて2億数千万回の接種がすすみました。他方で1600人を越える接種後副反応疑いの死亡例の解明は進まず.本来なら迅速簡易に補償するはずの国の制度で救済された遺族は1件もありません。制度のしくみと問題点を解説します。
2022年4月20日 収録
田村議員は4月5日 収録
コロナワクチン接種後の突然死 遺族が問う なぜ息子は死んだのか【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20220418
ノンフィクション作家山岡淳一郎が30歳の息子さんがコロナワクチン接種後3日目に突然死したというご遺族にインタビューします。遺族のかたの無念だけではなく、これだけワクチン接種を推進してきた政治や社会が、その陰で不可避に生じる犠牲者・被害者を孤立させている現実に胸が痛みます。
日本のコロナワクチン接種は2億数千万回となりました。その陰で、ワクチン接種後の副反応疑い報告のうち死亡例は1600件を超えています。もちろん偶然の事故に起因するものや持病の悪化が直接の原因の方もいますが、問題は大多数の事例について国の審議会が「資料が少なくて因果関係を判断できない」としていることです。遺族にとっては、元気な人がワクチンを打って数日で死亡したという現実は、「判断できない」と言われても受け入れられるものではないでしょう。ワクチン政策を進める以上は副反応についての情報を公開し、透明性のある議論をするとともに、せっかく存在する予防接種健康被害救済制度をもっと利用しやすい形で運用することが求められます。
新型コロナワクチンが感染予防と感染時の重症化を防ぎ、社会全体としては私たちに大きな恩恵を与えてくれたといえるでしょう。しかし、健康な人へのワクチン接種は、まれではあっても重篤な副反応を引き起こし死の結果に至ることも事実です。国が推奨したワクチン接種のために生じた被害について、情報を公開して被害者の迅速簡易な救済が図られるよう制度の運用を変えていくことが今求められています。
収録 2022年4月20日(インタビュー取材 4月18日)
こどもとコロナワクチン~接種の効果と副反応(小島勢二さん)【ニッポンの崖っぷち】220402
小児がんの専門家で遺伝子治療に精通し、小児科医として今もワクチン外来で多数のワクチン接種をして副反応にも詳しい小島勢二さん(名古屋大学名誉教授・名古屋小児がん基金理事長)にききます。
いよいよコロナワクチンの子どもたちへの接種が始まりました。政府は、接種するかどうかは親が決めるように言います。しかし、判断に必要な情報はあるのでしょうか。子どもがコロナで亡くなった数は、報告例はわずか10人。そのうち、10歳未満は3人、うち一人は生まれつき重い疾患のために酸素吸入をしており、もう一人も死後に血液疾患があった疑いが出ました。10代を含めて、コロナで亡くなったと言える症例はこれまできわめてまれです。発症・重症予防効果はどの程度あるのか。いつまで効果は持つのか。リスクとベネフィットはどう考えるべきか、山岡淳一郎が、難しい話を丁寧に聞きます。
2022年4月2日 収録
事実とドラマ:Netflix「新聞記者」と組織悪 【ニッポンの崖っぷち】20220210
「新聞記者」を語るのは、北丸雄二(ジャーナリスト)×永田浩三(武蔵大学教授・元NHKプロデューサー)×山岡淳一郎(ノンフィクション作家)
森友公文書改ざん事件の実態は解明されていない。改ざんを強いられて自ら命を断った赤木俊夫さんの妻雅子さんが国に損害賠償を求めた裁判は、昨年末、国の「認諾」で終わったが、佐川・元財務相理財局長を相手にした裁判は続いている。私たちは雅子さんの「お金を払えば済む話ではない」という思いには強く共感し、そのたたかいを応援したい。安倍政権下の官邸や財務省にはびこっていた組織悪の実態解明は社会的に極めて重要なテーマだ。そうしたなか、Netflixのドラマ「新聞記者」をめぐって、河村プロデューサーと原作者の望月衣塑子さんと、赤木さんとの間でトラブルが生じていることが、週刊文春2月3日号の記事の、赤木さんの本の共著者でフリー記者相澤冬樹さんのコメントなどを通して知った。どちらも組織悪を糾弾する思いは共通するはずなのに残念だと思う。それとともに公文書改ざん事件の実態解明を忘れてはならないと一層強く感じる。この機会に「事実とドラマの関係とは?」と題し討論したい。
サボった岸田政権 ツケは自治体へ 検査不足、ワクチン遅れどうなる? 保坂展人世田谷区長に訊く【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】 20220205
ワクチン追加接種の遅れに検査不足、続発する高齢施設クラスター……岸田政権のコロナ愚策のもとは、昨秋の感染沈静期の楽観、不作為だった。ツケを回された自治体は、ここにきて「追加接種がいつまでに終わるか」と尻を叩かれる。厚労省中枢で愚策を連発している戦犯をあぶりだす。
「コロナ戦記」最前線 オミクロンを迎え撃つ ゲスト:宮地正彦さん<中東遠総合医療センター(静岡県)院長>【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
オミクロン対策のカギは在宅患者への病院からのアプローチ。すでに実践してきた病院長、宮地先生が目からウロコの解説をします。厚労省が薦める病院間の情報共有も、1年以上前に行政巻き込んで病院長会議を設けて軌道にのせた。もう机上の空論はいらない。地域の医療資源でここまでできる。
2021年12月27日 収録
経産省もビックリ!再エネ導入比率90%超!南相馬 すごい発電ルポ 【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
世界は脱炭素革命へまっしぐら。周回遅れの日本で、南相馬市は再エネ導入比率90%超と「すごい発電」を実現。メガ・ソーラー、ソーラー・シェアリング、巨大風力発電にスマート・コミュニティ……。不安定な出力とコスト、景観、環境上の問題などをどう乗りこえたのか。再エネ導入の陣頭指揮をとった南相馬市前市長の桜井勝延さんと事業当事者の方々をゲストに迎えて現地ルポ。東電福島原発事故と津波被害の苦境のなかで再エネに懸けた熱情、数年後には導入比率100%を超えそうな事実を掘り下げます。2022年、南相馬から「日はまた昇る!!」
2021年11月30日収録
小池知事は大丈夫?都政と後継者(元都庁幹部澤章さん)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20211122
重病説が飛び交い、もう辞任かとさえ噂された小池都知事が21日公務復帰を明言しました。しかし、そう話は単純なのか、コロナ対策、都立病院公立病院の独立法人化、五輪の赤字と山積する都政の課題はどうなっているのか。崖っぷちを探査する山岡淳一郎が、都庁の幹部としてあの築地移転問題からハダカの小池都知事の人格とぶつかり合い、最後は放り出された澤章さんにじっくりうかがいます。
澤さんの「暴露本」「名著」もどうぞ。
『築地と豊洲 「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)
『ハダカの東京都庁』(文芸春秋)
収録は2021年11月22日
澤章さんのYouTubeチャンネル「都庁WatchTV」はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCUGf...
いまこそ科学的コロナ対策を!(兪 炳匡)【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20211005
ジャーナリスト山岡淳一郎が深堀するニッポンの崖っぷち。今回は、8月に続き兪 炳匡さん( 神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授)に世界標準のコロナ対策「1次~3次防衛ライン」の考え方とともに、データサイエンスの決定的に立ち遅れている日本の現状、医療経済学的側面から検査の徹底による早期対応がどれだけの利益をもたらすのか等をご説明をいただきます。愈さんは、臨床医の経験と共に米国CDCやカリフォルニア州立大学デービス校など5大学で25年間にわたって医療経済学・政策の研究をし、国や州の保健衛生対策にも関与してこられました。日本のコロナ対策はたぶんに政治的で、科学の基本に立ち返ることを嫌悪しているようにさえ思われます。政策の医療を含めた社会全体に及ぶ影響を総合的にみる視野を提案します。
【兪 炳匡さんのご経歴】
兪 炳匡(ゆう へいきょう)
医師、神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授
1967年大阪府生まれ。93年北海道大学医学部卒業。93年~95年国立大阪病院で臨床研修。
97年ハーバード大学修士課程修了。(医療政策・管理学)。2002年ジョンズ・ホプキンス大
学博士課程修了(PhD・医療経済学)。スタンフォード大学医療政策センター研究員、米国
疾病・管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校准教授な
どを経て2020年より現職。著書に『日本再生のための「プランB」 医療経済学による所
得倍増計画』、『「改革」のための医療経済学』など。
収録は2021年10月5日
コロナと治療薬~抗体カクテルと酸素ステーション【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20210908
ジャーナリスト山岡淳一郎が小島勢二さん(名古屋大学名誉教授)に訊くコロナと治療薬。新型コロナの病態に即した抗体カクテル等治療薬の現状と酸素ステーションを始めとする医療体制についてお話しいただきました。
コロナウイルスの解明は進みこの1年半で多数の治療薬や治療法が提案されてきました。しかし、特効薬はまだなく、治療薬も試行錯誤を脱せず、現場の医師が奮闘している状態です。現在の治療法とそれに合わせた病院や仮設医療施設の整備の必要をうかがい、今の波の下がり局面での対策を考える材料を提供したします。
小島勢二さんの経歴
1976年、名古屋大学医学部卒業。愛知県厚生連加茂病院、静岡県立こども病院、名古屋第一赤十字病院勤務を経て、名古屋大学大学院医学研究科成長発達医学教授。2002年から同大学小児科学教授。専門は白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患や、固形腫瘍の研究および治療。名古屋大と信州大学のCAR-T療法(がんの免疫細胞療法)の共同開発を先導。2016年、名古屋小児がん基金を設立し、理事長。いまも臨床の第一線で診療に当たる。
収録は 2021年9月8日
コロナ感染爆発 プランBで抑え込め!【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20210816
ジャーナリスト山岡淳一郎が深堀するニッポンの崖っぷち。今回は、臨床医の経験と共に米国CDCやカリフォルニア州立大学デービス校などで5大学で25年間にわたって医療経済学・政策の研究をしてこられた兪 炳匡さん( 神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授)に世界標準のコロナ対策の基本となる1次~3次防衛ラインの考え方とともに現状を変えるプランBのコロナ対策をうかがいます。
日本のコロナ対策の根本的問題は、現状についての科学的医学的分析に基づく系統的で合理的な政策決定の姿勢自体がなく、世界や先進事例に学ぶ謙虚さにかけている点、医療を含めた社会全体に及ぶ影響を総合的にみる視野にかける点にあるのではないでしょうか。
ちょっと違った視点のコロナ対策を見る目を紹介します。
【兪 炳匡さんのご経歴】
兪 炳匡(ゆう へいきょう)
医師、神奈川県立保健福祉大学イノベーション政策研究センター教授
1967年大阪府生まれ。93年北海道大学医学部卒業。93年~95年国立大阪病院で臨床研修。
97年ハーバード大学修士課程修了。(医療政策・管理学)。2002年ジョンズ・ホプキンス大
学博士課程修了(PhD・医療経済学)。スタンフォード大学医療政策センター研究員、米国
疾病・管理予防センター(CDC)エコノミスト、カリフォルニア大学デービス校准教授な
どを経て2020年より現職。著書に『日本再生のための「プランB」 医療経済学による所
得倍増計画』、『「改革」のための医療経済学』など。
収録は2021年8月16日
コロナ患者を見捨てるな 〜踏ん張る現場の工夫に学ぶ【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
コロナの現場を1年半取材してきた山岡淳一郎が解説する今こそ知っておきたいコロナ対応の最前線。新型コロナの第5波はまだ上昇局面。もはや大都市は医療崩壊で、政府も自治体もなすすべもないのか、「災害級」「自分の身は自分で守れ」と言い出しました。責任放棄も甚だしい。そんななか、地道に手元の資源を活用して何とか難局を乗り切ろうとしてる自治体があります。その試みに着目しつつ、無為無策ですでに試合を投げているように見える政府に活を入れたい、そういう番組です。
配信は2021年8月17日
元都庁幹部に訊く 五輪の赤字、コロナの負担【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20210720
好評の元都庁幹部澤章さんにきく小池百合子と都政 第2弾。今回は。五輪を巡るあれこれを解剖します。
澤章さんのYouTubeチャンネル「都庁WatchTV」はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCUGf...
収録は2021年7月20日
ワクチン不足の真相!余剰在庫はない!【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
ノンフィクション作家の山岡淳一郎が、世田谷区長・保坂展人さんをゲストに迎え、「ワクチン不足」の真相を掘り下げる。国は「4000万回分の在庫」が自治体にあるというが、実際は接種予約の停止と減数。とくに若い世代の接種が遅れている。いったい、いつ、どれだけのワクチンが自治体に届くのか。しかし、国は、製薬会社との契約の守秘義務で、ワクチン納入の期日、量は明かせないという。いったい誰のための、何のためのワクチン接種? 現場、現物、現実から離れた官邸主導のワクチン政策を問う。
2021年7月18日収録
ワクチン接種と副反応<接種後死亡報告554例>【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
ジャーナリスト山岡淳一郎が深堀するニッポンの崖っぷち。今回は、名古屋大学名誉教授の小島勢二さんに、ワクチン接種後の副反応実態と評価、なぜワクチンが血管系に副反応を引き起こすことになるのか、医学的仮説を含めてお話しいただきました。
ワクチン接種が進み始めましたが、接種後の短期間の死亡例は厚労省が発表しているものだけでも500を超えています。健康な人がコロナ感染を予防し重症化を避けようとしてワクチンを接種したのになくなてしまったのはなぜか。接種数全体からすればわずかだという方もいます。しかし、その原因をきちんと解明し公表することが、ワクチン接種への信頼を高めるのではないでしょうか。
小島勢二さんの経歴
1976年、名古屋大学医学部卒業。愛知県厚生連加茂病院、静岡県立こども病院、名古屋第一赤十字病院勤務を経て、名古屋大学大学院医学研究科成長発達医学教授。2002年から同大学小児科学教授。専門は白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患や、固形腫瘍の研究および治療。名古屋大と信州大学のCAR-T療法(がんの免疫細胞療法)の共同開発を先導。2016年、名古屋小児がん基金を設立し、理事長。いまも臨床の第一線で診療に当たる。
収録は 2021年7月10日
元都庁幹部が語るハダカの小池都政【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20210625
崖っぷちを探査する山岡淳一郎が、都庁の幹部としてあの築地移転問題からハダカの小池都知事の人格とぶつかり合い、最後は放り出された澤章さんにあれこれききました。
いよいよ始まった都議選。見どころは、小池都知事が4年前に作り出した小池私党都民ファーストの命運と国政選挙で野党共闘がどれほど自民公明連合と闘えるのかの実験結果。ところが、最大のスター小池都知事は突然の入院で、動静は謎のまま。いったい小池さんってどんな人なのか。澤さんは、都民のためには、早く国政にでもなんでも、都庁から消えてもらいたい、と言いますが・・・。
澤さんの「暴露本」「名著」もどうぞ。
『築地と豊洲 「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)
『ハダカの東京都庁』(文芸春秋)
収録は2021年6月25日
日本をコロナで地獄にするな!患者に医療を!頑張る最前線【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】20210527
山岡淳一郎がレポートするコロナと向き合う最前線。目の前の患者をどうするか、政府に頼らずあるものを生かして工夫を重ねてきた医療の現場があります。大阪の悲劇を目の当たりにすると、この次は東京か、自分の町かと心配になります。呼吸が苦しい、酸素濃度が下がったと救急車を呼んでもなかなか来ない、来ても病院が見つからず待たされる、ただただ時間が過ぎ救急車での中で一昼夜が過ぎることもある、その時の患者の不安と焦燥は打ち捨てられたような孤独を伴います。それだけでなく、一人のコロナ患者を乗せた救急車は他の要請には応じられないから一般医療も崩壊の淵に追い詰められます。
右往左往し結局何もしていないに等しい政府のコロナ対策に翻弄されながら、全国では自分たちで考え粘り強い取り組みで困難を克服してコロナ患者に医療を届けようとしている人々がいます。その取り組みに敬意を表し、元気をいただく企画でした。
収録は2021年5月27日
世田谷区長 保坂展人さん ワクチン接種の真実 医療崩壊はこう防げ!!【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
国のワクチン接種の見通し、いまだに不明。霞が関の官僚は、64歳以下の国民が打ち終わる時期を答えられ。打ち手の拡大もあやふや。大規模接種センターと自治体の二重予約も……。保坂展人世田谷区長が接種加速化を提言。変異株で大阪は在宅療養者1万人超。「在宅放置」状態で亡くなる人があとを絶たず。孤立する患者に酸素濃縮器を届け、訪問看護ステーションを活用する世田谷プランをご紹介。全国の自治体は、国に頼れず、「自分たちの命は自分たちで守る」状況に。
収録は2021年5月16日
世田谷区 保坂展人区長 ワクチンはこう打て!! 冷蔵NG! 揺らさず冷凍で運べ 【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】
いよいよ新型コロナワクチンの一般高齢者への接種が始まるが、国の調達は大幅に遅れ、情報はあいまい。現場の自治体は振り回される。あろうことか、厚労省はmRNAワクチンを台無しにしかねない冷蔵運搬の保冷バックを自治体に送りつける。トンチンカンな国のワクチン政策と、自治体の実際の対応を、保坂世田谷区長が本音で語る。世田谷区の高齢者施設でのPCR検査からは感染抑止と、無症状スーパースプレッダー発見の効果が見えてきた。第4波へのコロナ対策、必見。
収録は2021年4月11日
【山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち】震災後10年 復興と脱原発 南相馬発
福島県南相馬市は東日本大震災で甚大な津波被害を受けた。市民が行方不明者を捜索中に福島原発が爆発。多くの人が、波にさらわれた肉親を捜すのを断腸の思いで諦め、逃げた。市の人口は一時7万人から1万人に減り、市域は原発20キロ圏、30キロ圏で分断される。まちは破壊された。
あれから10年、市の現住人口は5万4000人、生活圏の空間線量は除染で東京や大阪の市街と変わらないほど下がった。農作物や水産物は厳しいモニタリング検査によって安全性が確認されている。にもかかわらず、まちの再生は至難の業だ。そこに原発という存在の罪深さがある。廃炉も進んでいないのに脱炭素化に便乗し、狂った原発推進風も吹き始めた。
まだ10年しか経っていない。こんなに早く、記憶を風化させていいものか。
「山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち」今回は、原発20キロ圏内の南相馬市小高区に赴き、前市長の桜井勝延さん、老舗の双葉屋旅館の四代目女将・小林友子さんらと復興と原発について語り合う。相双漁協鹿島支所代表・松野豊喜さんには4月からの「本格操業」に向けた思いを聞いた。震災後に誘致されたロボットテストフィールドを訪ね、いまなお帰還困難区域が大部分の浪江町、請戸漁港に足を運ぶ。寒風にさらされて遠望した福一は何を語りかけてくるのか……。
コロナ対策最前線 日本全国どこでもできる「世田谷方式」(保坂展人)【ニッポンの崖っぷち】20210117
山岡淳一郎がニッポンの崖っぷちを取材します。
コロナ対策について、地味でも重要な動きが続きます。例えば、国もPCR検査拡大につながるプール方式を認容するというニュースがありました。東京都世田谷区の保坂展人区長は、以前からプール方式による大量の社会的PCR検査の促進を提唱し悪戦苦闘していましたが、ついにそれが実現することになりました。厚労省を説得し地道に道を切り開いてきた保坂さんに、92万人の命・暮らしを預かる首長としてコロナとどのように闘っていくのか、今後のワクチンの接種問題も含めてうかがいました。
政府のコロナ対策に国民が期待を持てない今、当初から検査拡大で状況を把握し、無症状者を早期に保護隔離することで高齢者や入院患者等への感染拡大を未然に防ぐという目標を掲げてきた世田谷の方式は、実は全国どこでもやる気になれがば可能です。
意欲的な市区町村長、議員の皆様にもぜひお届けしたい話です。
収録は、2021年1月17日
【ニッポンの崖っぷち】「ゾンビ道路」が街を壊す~東京都杉並区(山岡淳一郎×西荻窪の道路拡張を考える会)20200923
山岡淳一郎が日本の崖っぷちを歩きます。今回は、旧憲法下の旧都市計画法で決まった道路が、73年後にゾンビのように立ち上がって今生きている住民たちに立ち退きを迫っているニッポンの現場から。どうも、道路拡張は住民の必要に応じたものではないのかもしれません。駅前開発と連動し、別の大きな利益がじつは考慮されているのではないか、この街を歩くとそんな気持ちになります。
街は多くの人の日々のいとなみで形成され、そこには生活も人生も将来もいろんなものが堆積しています。計画があるから、もう決まったことだから、と「粛々と」進めるだけでいいのか。道路計画があって将来立ち退きになる可能性もないわけではないということはよ~~く調べればわかったはずだから、30年前にそこに家を建てたのも事業を始めたのも自己責任だといってしまっていいのか。事業に着手する時点での道路の必要や費用対効果を考え、人口減少、脱クルマの未来を前提に、再考する必要はないのか、庶民の街の現場から、お送りします。
ロケは、2020年9月23日
ご協力は、地元のみなさん
※工事現場の騒音下で若干音質が変わる箇所がございます。ご了承ください。
【出演】
中野千枝さん (「西荻窪の道路拡張を考える会」世話役)
熊本一規さん (明治学院大学名誉教授)
漆原淳俊さん ( 「杉並の問題をみんなで考える会」世話人)
甲田繁美さん (クリーニング エイコー)
加川照子さん (ギャラリー ブリキ星)
【司会】
山岡淳一郎 (ノンフィクション作家)
【ニッポンの崖っぷち】五輪は中止だ!巨額負担と負のレガシー(本間龍×山岡淳一郎)20200831
山岡淳一郎が日本の崖っぷちを歩きます。今回は、本間龍さんと「巨大化、巨額負担の不透明なオリンピック」をテーマに新国立競技場とJOCの新建物をめぐるロケを敢行。またも、照り返しの強烈な夏の日でした。JOCの体制も施設の管理も、すでに中止の方向になっているように見えます。何だったんだ、このオリンピック!招致活動から実は間違っていいたのではないでしょうか。
五輪は一体何のためにやるんだったのだろう、もう一度立ち止まって考えませんか。
ロケは、2020年8月31日、歩道の敷石からの照り返しで真っ赤になりながらのレポートです。
【ニッポンの崖っぷち】ホントにやるの?東京五輪!選手村マンションは立ち往生!(森山高至×山岡淳一郎)20200811
山岡淳一郎が日本の崖っぷちを歩きます。今回は、建築エコノミストの森山高至さんと「東京五輪は誰のため?」をテーマに炎天下のロケを敢行。オリンピックは一年延期しましたが、ホントに来年やるの?かんかん照りの晴海を訪ねて、例の選手村マンションの今と都有地を時価の10分の1で払い下げて有名デベロッパー10社がマンション開発をするうさん臭さに迫ります。そして、屋根のない日陰の全くない原っぱの様なBMX競技場も眺めました。観客は命がけの観戦です。
五輪は一体何のためにやるんだったのだろう、もう一度立ち止まって考えませんか。
ロケは、2020年8月11日、今年最高の暑さと言われた日でした。
前川喜平さんにきく 「緊急事態宣言下の学校と政治」 後編 - 山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち 第7回
山岡淳一郎がゆく「ニッポンの崖っぷち」第七回。前回に引き続き、元文部科学事務次官・現代教育行政研究会代表の前川喜平さんと、緊急事態宣言下の学校と政治について語り合います。全国一斉休校の混乱、開校時期のずれと不平不満。安倍政権の国家主義的体質が教育に落とす影。難局のいま、学びの場に本当に必要なものは何か。ご覧ください。
前川喜平さんにきく 「緊急事態宣言下の学校と政治」 前編 - 山岡淳一郎のニッポンの崖っぷち 第6回
山岡淳一郎がゆく「ニッポンの崖っぷち」第六回。元文部科学事務次官・現代教育行政研究会代表の前川喜平さんと、緊急事態宣言下の学校と政治について語り合います。全国一斉休校の混乱、開校時期のずれと不平不満。安倍政権の国家主義的体質が教育に落とす影。難局のいま、学びの場に本当に必要なものは何か。ご覧ください。
保守こそ自然エネルギー 原発輸出より送電線開放
「保守こそ自然エネルギー 原発輸出より送電線開放」
ゲスト:原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長 城南信用金庫顧問 吉原毅(よしわら・つよし)さん
聞き手:ノンフィクション作家 山岡淳一郎
山岡淳一郎 日本の崖っぷち 第三回 前科があっても逆転可能 元受刑者を積極雇用する北洋建設 小澤輝真 社長インタビュー
山岡淳一郎 日本の崖っぷち 第三回 第三回 前科があっても逆転可能 元受刑者を積極雇用する北洋建設 小澤輝真 社長インタビュー
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元国立市長に4500万円の個人賠償 狂った司法 破壊される地方自治
上原公子さんに聞く国立マンション訴訟 聞き手 山岡淳一郎
テーマ1 国立マンション訴訟の経緯
テーマ2 ABC3つの訴訟
テーマ3 地方自治の破壊、沖縄の翁長知事にも個人賠償が……。
上原ファンド1万人の会 https://www.facebook.com/ueharafund/
後半 東芝崩落の道程と進むべき道 山岡淳一郎 × 飯田哲也
新番組、山岡淳一郎がゆく「日本の崖っぷち」 第一回をお届けします。記念すべき第一回の後半は、ISEP理事長・飯田哲也(いいだ・てつなり)さんと、なぜ、日本は原発を拒めないのか?そして、自然エネルギーの可能性を語りました。
前半の映像→ https://youtu.be/KCxJujR9G_s
2017年4月号「世界」に「原発ビジネスの罠 巨大企業を飲み込む暗闇」を掲載 https://www.iwanami.co.jp/book/b28382...
4月刊行予定『日本はなぜ原発を拒めないのか』
山岡淳一郎 http://blog.livedoor.jp/junyamaoka/
飯田哲也 http://isep.or.jp
前半 東芝崩落の道程と進むべき道 山岡淳一郎 ×飯田哲也
新番組、山岡淳一郎がゆく「日本の崖っぷち」 第一回をお届けします。記念すべき第一回は、すでに崖から転がり落ちている東芝の問題を糸口に、経産省が進めようとしている東芝、日立、三菱3社の原発部門の統合、国策の「日の丸原発」会社創設の動きなどを、皆さんよくご存知のISEP理事長・飯田哲也(いいだ・てつなり)さんと語り合います。
後半の映像→ https://youtu.be/sNKPLmoLD8U
2017年4月号「世界」に「原発ビジネスの罠 巨大企業を飲み込む暗闇」を掲載 https://www.iwanami.co.jp/book/b28382...
4月刊行予定『日本はなぜ原発を拒めないのか』
山岡淳一郎 http://blog.livedoor.jp/junyamaoka/