山田厚史のここが聞きたい


アホノミクスのレガシーとフナ侍(岸田)の醜態【浜矩子にここを聞く】20240626

山田厚史のここがききたい!浜矩子さんの痛快トーク。10年のスパンで見れば、今私たちは、あの安倍政治の後遺症の泥沼で苦しんでいます。アホノミクスの本質をその始まりから強烈に批判してきた浜さんに、今この時点のアホノミクスの遺産と歴史観・政治観のないまま風の吹くまま突かれるままにフラフラと動き回る岸田の弱点を解明していただきました。

収録は、2024年6月26日


原発政策 不合理とゴマカシ【PICK UP】

【2023.03.05.~06. 収録、山田厚史のここが聞きたい】からピックアップ

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• 原子力ムラ中枢から避難民へ 〜北村俊郎さんの12年 / 福島原発 事故現場...

原子力ムラ元幹部 北村俊郎さんの12年目の証言

「無責任」が生んだ福島原発事故


福島 避難指示解除地域の現実【PICK UP】

【2023.03.05.~06. 収録、山田厚史のここが聞きたい】からピックアップ

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• 原子力ムラ中枢から避難民へ 〜北村俊郎さんの12年 / 福島原発 事故現場...

原子力ムラ元幹部 12年目の証言

「無責任」が生んだ福島原発事故


自民、崩壊の危機に 村上誠一郎さん【山田厚史のここが聞きたい】20240202

自民党で当選12回のベテラン衆院議員、石橋湛山を師に安倍政治にあらがってきた異端の本流、村上誠一郎さんにインタビュー。

目くらましの派閥解散、解明されない裏金疑惑、国民の生活を置き去りにした茶番。自民党は融解してきました。今、自民党の議員は何を考えているのか。国葬に反対し安倍首相を国賊呼ばわりした咎で、自民党から処分もされた村上誠一郎さんは、今何を考えているのか、訊いてきました。

村上さんは、統一教会の選挙協力とパー券裏金の上に成り立っていた安倍政権とこれを支えた執行部が今も支配する自民党に自省とみそぎを激しく求めます。

もう時間がありません、どうしたら民主主義を回復しまっとうな政治を打ち立てることが出来るのか、有権者にも求められることが多々ありました。

2024年2月2日 収録


自民党 悪夢の30年に終止符を(古賀茂明)【山田厚史のここが聞きたい】

日本は政治も経済も国民の暮らしも「どん詰まり」ではないか。

責任は「悪夢の自民党30年にある」と古賀茂明さんは主張する。

どういうことか?

自民党は5つの大罪を犯した。

①1200兆円の借金大国日本を作った

②社会保障に基盤を崩し少子高齢化を放置した

③日本を成長できない国にした

④先進国唯一の賃金が上がらない国にした

⑤原発神話で福島事故を招き、原発依存政策で再エネ産業を潰した

そんな時に、防衛費を倍増し、アメリカの武器を買っている。パーティー券問題は、自民党がカネをくれる人を向いていることを示した。こんな政党に任せていていいのか。次の選挙では、騙されることなく、政治を変えよう。

2023年12月22日 収録


浜節炸裂!ゆく年くる年 2024年への覚悟【山田厚史のここが聞きたい】20231226

大みそかに登場は、すっきり浜節、浜矩子さんです。

フナ侍岸田の融解する年末に喝!そして、2024年へ迫られる覚悟を語ります。

2023年12月26日 収録


フナ侍の矛盾極まる 〜岸田軍拡の地獄 浜矩子の一刀両断【山田厚史のここが聞きたい】20231016

お待たせしました!浜矩子の一刀両断!グタグタうだうだの「フナ侍」岸田首相の「昨日まで増税男が今日から減税男」のハチャメチャさ。こんないいかげんなことで未曽有の混乱の世界で生き残れるのか、弱者を踏みつけにするばかりではないか。全体観の欠如は極まり、こっちを立てればあっちは立たない政策のおかしさにも気が付かない。絶望的になりますが、なぜか、浜さんの話を聞くと行く手に光はないわけではない、という気持ちになるのが不思議です。

2023年10月16日 収録


万博・カジノと維新政治(今西憲之さん)【山田厚史のここが聞きたい】

大阪万博・カジノが急激に関心を集めています。いずれも維新の会の目玉政策。橋下・松井と安倍・菅の蜜月に始まった「あんまり考えていない」大型プロジェクトの背景といまを、長年観察・取材してきた今西憲之さんにききます。

2023年8月22日 収録


浜節炸裂!もう、破局しかない!岸田の欺瞞を撃つ!【山田厚史のここがききたい】20230627

バッサリ気持ちの良い浜矩子節をどうぞ。あっちへうろうろこっちへうろうろ、突かれたりぶつかったりするたびに方向転換する「フナ侍」岸田の大暴走。落ち着いてみれば、日本はもうどん詰まり。行きつく先は爆縮?破綻?住んでる人たちの暮らしを守れない政権の欺瞞を撃つ1時間。

2023年6月27日 収録


無人の街 これが復興? ~ 福島原発避難指示解除地域レポート【PICK UP!】

【2023.03.05~06. 収録、山田厚史のここが聞きたい】からピックアップ!

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• 原子力ムラ中枢から避難民へ 〜北村...

原子力ムラ元幹部 12年目の証言

「無責任」が生んだ福島原発事故


トヨタEV戦略の虚実~自動車一本足打法の日本の崩落(古賀茂明さん)【山田厚史のここが聞きたい】20230417

エコノミスト古賀茂明さんにショッキングな日本の産業の状況と展望をうかがいます。

「トヨタ2026年にEV150万台生産へ」と華々しいニュースが流れました。あの世界一のトヨタが満を持してEV市場に打って出る!と思われた方、そうではありません。トヨタは追い詰められてきました。EV生産台数は、世界で28位、シェアは0.3%。EVを避けハイブリッドと水素に固執し、戦略を間違えたことは明らかです。今、巨大市場である中国で売るEV車はなく中国企業BYDに頼らざるをえず、北米高級車市場でもプリウスはテスラなどに抜かれて4位。トヨタ本体だけでなく、トヨタに電池を供給するはずのパナソニックも車載電池シェア世界1位の地位から転落し、2022年度は4位になってしまいました。自動車だけに頼る日本の産業はそのEV戦略の誤りと共にすそ野の産業もろともに崩落しようとしています。今からそれを建て直すには、何処に明かりが見えるのか、私たちも考えなければなりません。

衝撃でもあるテスラ最新工場の生産工程、ギガプレスの今は、こちらから➡ • Flying Through Gi...

近未来の映画を見ているようです。これと闘う日本の産業は大変だ、とため息が出ます。

2023年4月17日 収録


インフレから銀行破綻へ その背後にあるもの <浜矩子>【山田厚史のここが聞きたい】

日銀新総裁は「風見鶏男」!

小突かれると向きを変えるフナのような岸田首相を「フナ侍」と名付けた浜さん。日銀総裁になる植田和男さんを「風見鶏男」とバッサリ。「金融の正常化」が期待されているのに、「黒田路線を引き継ぐ」などと情けないことを言う。揉め事を避け、課題に立ち向かおうとしない風見鶏男たちが日本を滅ぼす、と指摘します。海外で勃発した銀行破綻は、マネー潮流の変化から起きた。注目点は、破綻銀行の日本への飛び火。再び投機筋による日本国債のカラ売りが起こるのは時間の問題、という。「かくも長き金融緩和」によって日本経済の痛みはひどく、国債値崩や、円崩落がいつ起きてもおかしくない。能天気な岸田政権はじめ政治家にその危機感がないことが最大の問題だといいます。

2023年3月29日 収録


原子力ムラ中枢から避難民へ 北村俊郎さんの12年 〜福島原発 事故現場のいま〜【山田厚史のここが聞きたい】

3・11から12年。福島事故の被災地域へ。廃屋が並ぶゴーストタウン。復興事業は盛んでも人の姿は見えず、暮らしの復興はどうなった?

現地の様子を伝えると共に、「原子力村中枢部での体験から10年の葛藤で掴んだ事故原因」という本の著者・北村俊郎さんのインタビューをお届けします。

原子力の未来を信じ1967年、慶應経済学部から日本原子力発電株式会社に就職した北村さんは、理事・社長室長を務め、東京電力の武黒一郎元副社長などと原子力村のど真ん中でサラリーマン人生を過ごしました。

ところが福島第一原発の水素爆発が人生を暗転させたのです。晩年を悠々と過ごすはずだった自宅は今も「帰還困難区域」。原子力業界の内情を知り、被災者としての辛酸を嘗めた視点で「原発と社会」という根本問題に向き会った北村さん。

「巨大組織はなぜ事故を起こしたのか」「事故への行政対応はこれでいいのか」。再稼働・新増設推進へと舵を切った岸田首相に、是非届けたい現場からの声です。

2023年3月5・6日 収録


「フナ侍」岸田が日本を壊す 浜矩子さん【山田厚史のここが聞きたい】20230127

浜矩子さんの新しいネーミング、岸田首相は「フナ侍」。狭い井戸の中であっちの壁にぶつかって方向転換、こっちの壁にぶつかっては方向転換、竹ざおで突かれても方向転換。何をやりたいののか、何を基準に判断しているのかも判然としない。アホダノミクスの大将、スカスカのスカのミクスの暗い宰相の次は、安倍に従うアホダノミクスの岸田かと思っていたら、なお悪い。敵は、海の向こうからくるのではない。このままでは、どこかのよそから敵が攻めてくる前に日本は大崩壊。私たちはどうしたらいいのか、浜矩子節を堪能しながら、私たちは自分の頭で考えるほかに道はないと納得します。

収録は2023年1月27日


古賀茂明さん「フェイクはどっちだ」~原発逆噴射【山田厚史のここが聞きたい】20221201

この冬、電力が足りない、価格は上がるの合唱が始まり、原発再稼働やむなしの世論を作る動きが急です。ここは、古賀茂明さんにホントのところを聞かなくては・・。ドイツも原発回帰だ、再エネより原発はコストが安い、蓄電池なんてこれから原料高騰で高くなるばっかり、と自民党はどこかで注入されたフェイクにのって、原発の新規増設まで言い出すようになりました。その前提のあほらしい情報操作の実体を解説してい頂きます。

2022年12月1日 収録


アホダノミクスの断末魔!浜矩子さん【山田厚史のここが聞きたい】22221027

こんな事態になると歯切れ良い浜矩子節が聞きたくなります。岸田も黒田もアベノミクスの終焉に真正面から向き合うことはありません。やったフリの対処療法以外に円安を止めようという気はさらさらなく、日銀がごまかし続けて財政ファイナンスをやめられないのも、間違った政策の帰結、初めから予定されていた大惨事がやっぱりやってきたにすぎません。しかし、そのツケを「あいつら」はぜったいに引き受けない。この国に残る私たちはあきらめず社会を作り直し地下経済の輪を広げるようにいたしましょう。浜節は、絶望的な状況を語っても、なぜかほんのり明るさが見えるのが不思議です。

収録は、2022年10月27日


原発回帰の舞台裏(古賀茂明さん)【山田厚史のここがききたい】22220909

私たちは騙されっぱなしでしょうか。岸田政権は原発回帰・新増設宣言。電気が足りない、再エネではだめだ、と宣伝は続きますが、実は、311直後から水面下で進んでいた企みがここで頭を出しただけ。政策的に世界では安価になっている再エネをコスト高に見せながら、使い物にならない終わったコンテンツの原発にしがみつく実態を、古賀さんがテンポよく説明します。目からうろこ、聞いたこともない話がいっぱい。日本語の壁が海外情報の流入を阻害し、ガラパゴス化しつつ周回遅れで走る国になってきた日本ですが、今からでも遅くない、進む道を変えましょう!

2022年9月9日 収録


安倍国葬 民族派は反対する 木村三浩さん(一水会代表)【山田厚史のここが聞きたい】

「日本を取り戻す」はずの安倍さんの死後に露わになった統一教会との持ちつ持たれつ関係・・。日本の独立と伝統の護持を掲げる民族派は、この状況をどう考えているのか。三島由紀夫の盾の会の血脈である一水会代表木村三浩さんに聞きます。

お話の中に出ていますが、国葬に参加するというハリス副大統領は、羽田に降り立つのか、安倍政権のトランプ訪日からズルズル認めてきたようにバイデン同様米軍横田基地から入ってくるのかは、日本がどの位なめられているのかを知るためにも、興味深い点です。

2022年9月5日 収録


痛快!村上節 正義と道義はどこにある(村上誠一郎さん)【山田厚史のここが聞きたい】20220530

保守本流で異端、という不思議な立ち位置の自民党ベテラン議員の村上誠一郎さん。参院選前にいろいろ言いにくいこともありそうですが、自民党の今と岸田政権の課題を語っていただきました。

正義と道義のない政治、次の世代の日本はどうなるのか、アベノミクスの失敗をどこまで総括できるのか、課題は多く、見通しも明るくはありません。それでも衰えない村上節をご堪能ください。

収録は、2022年5月30日


稼ぐ力・借金・人手不足 コロナ禍の中小企業の危機’(商工リサーチ友田信男さん)21210112

山田厚史がトコトンきく。街角の景気、街の会社をウォッチする商工リサーチ情報本部長友田信男さんに中小企業のいまを解説いただきます。本業は赤字なのに補助金や給付金等で形の上では増益の「減収増益」企業まで現れる今、問題はどこに隠れているのか、日本の多くの人が働き、生活の糧を得ている中小企業が抱える問題と展望を、豊富な調査と経験に基づいて分析します。

収録は、2022年1月13日


ワクワクする総選挙!福山哲郎(立憲民主党)【山田厚史のここが聞きたい】

いよいよ10月には総選挙らしい。そんな中、自公政権の終焉を願う人々から、時に「じれったい」「政権とる意欲があるのか」と責め立てられる野党第一党の立憲民主党。今回は、幹事長の福山哲郎さんにお話しいただきました。過去の政治家シリーズ「国民民主党の岸本周平さん」「共産党の小池晃さん」もどうぞ。相互補完的に、三党の関係がよくわかります。左右にウイングを拡げ国民の多数から支持されなければ政権はとれないという信念で今の位置取りがあることは分かりましたが、それで民主党の挫折以降に政治参加から離れていった1000万を超える有権者を再び投票所に呼び戻せるのか、一抹疑問は残ります。野党の候補者調整もなかなか一筋縄ではいきそうもなく、なにごともはっきりくっきりさせればいいというものではないという福山さんの頭の中には、どんな総選挙の体制が描かれているのか、またお聞きしたいと思います。

収録は、2021年8月4日


野党共闘の現在地 小池晃(日本共産党書記局長)【山田厚史のここが聞きたい】20210710

あの「代々木」の党本部に、小池晃さんの話を聞きに行ってきました。あちこち肝心な時に躓くようにみえる野党共闘は、次の総選挙で結果を出せるのか。「今の政治にNO!」という強い選挙民の気持ちは、さらにますます盛り上がってきています。政党はそれを受け止められるのか。小池さんは、都議選を振り返り、共闘の成果を評価しつつ、統一候補から一方的応援まで柔軟な共闘を模索できた地方選と異なり、国政選挙では一定の言葉だけではない合意が必要とおっしゃいます。しかし、どこまで合意できるのか。大丈夫と言われても、日米関係一つをとっても国民民主党と言わずとも立憲民主党でさえ決断は容易でないように思えます。「共産党嫌い」「反共の皮膚感覚」を持つほどに政治にかかわることもなく、共産党も透明な存在と感じる世代が多数となる時代に、理念を掲げる「革新政党」はどのように生き残ることができるのか。まだまだ聞いてみたいことは残りましたが、まずはここまで。

収録は、2021年7月10日


自民党 異端の本流 村上誠一郎(自由民主党)【山田厚史のここが聞きたい】20210609

みなさま、自民党の暴れん坊、総務会で一人で反対する男、村上誠一郎さんをご存じでしょう。国会での腑抜け党首討論が終わった日、村上さんに言いたい放題聞いてきました。実は、村上さんは自民党では「異端」ではなく「本流」にいたはずでした。政界の右往左往にも動じず、初当選以来35年間、ずっと自民党にいて「これが俺の正論」という意見を述べ続け、小選挙区で11回もを勝ち上がってきたのです。それが「異端の本流」に見えてしまう自民党の今って何なんだ、というあたりから、お話を伺いました。

収録は2021年6月9日


この国は亡びる瀬戸際!国民民主はどうする 岸本周平(国民民主党選対委員長)【山田厚史のここが聞きたい】20210512

野党共闘の中で、どうもヒールに見えてくる国民民主党。一体この党は何を考えているのか、どうして、共産党がそんなにキライなのか、立憲民主と一体化できないのか、国民民主の野党協力をけん引してきた岸本周平さんにズケズケ聞いてみました。野党間に横たわるらしい生理的な感性の違いに着眼すれば野党共闘は難しいなあと感じる反面、合理的に効率的に考えれば、野党協力はこの辺で良しとしなければならないのかもしれないなとも思えるデモクラシータイムスとしては初めてのロングインタビュー「国民民主」体験をお届けします。

収録は、2021年5月14日


緊急情報 どうなる街の商売 倒産減って廃業・閉店(商工リサーチ友田信夫さん)【山田厚史のここが聞きたい】20201225

またもや緊急事態宣言⁈コロナに翻弄された街の店や中小・零細。山田厚史が、街角の経済を見続けてきた商工リサーチの情報本部長友田信男さんに聞きます。倒産が報道されることもなく、企業や商店がひっそりと廃業し・閉店し消えていく街角。ずんずんと日本経済・私たちの暮らしに響いてくるコロナの影響。2021年を展望し、求められる政策を語ります。

収録は、2020年12月25日


首相会見を取り戻す!メディアは市民の目であり耳である【山田厚史のここがききたい】20200316

2月29日、首相はコロナ対策の演説をしました。名は記者会見でも、実態は一方的な演説と台本通りの質疑もどき。これには広く抗議の声が上がりました。メディアで働く記者からも疑問の声が上がり、首相会見を国民に取り戻そうという動きが始まりました。

その活動の中心にいる南彰さん(新聞労連委員長)に聞きます。

収録は2020年3月16日


【山田厚史のここが聞きたい】報ステが危ない(脇正太郎)20200223

テレビ朝日の報道ステーション。番組を支えてきたベテランの外部スタッフが3月で大量に契約が切られる、というニュースが流れました。この間、政権との距離を巡ってたびたび話題になってきたテレビ朝日とその看板報道番組。いきさつと背景を、元朝日新聞木差yであり、テレビの経営側の経験もある脇正太郎さんが語ります。

収録は、20202年2月23日


【山田厚史のここがききたい】戦争のリアル~女性兵士のベトナム戦争 20191108

戦場で何があり、戦争に参加した兵士は何を見たのか。

昨年に続き、平和のために活動を続ける米軍退役軍人の団体ベテランズフォーピースのメンバーにお話をうかがいます。

スーザン・シュノールさんの父親は第二次大戦に従軍中グアムでなくなり、スーザンさん自身は海軍病院の看護師としてベトナム戦争に参加しました。スーザンさんが看護した中には、手足を切断した多数の傷病兵もいました。

徴兵されて戦場に行った兵士の悲惨な現実と共に、その口から語られる戦場での米軍の行為に衝撃を受け、スーザンさんは現役兵士で組織する平和団体のメンバーとして、1968年にサンフランシスコで行われた大規模な反戦デモに参加しました。彼女だけではなく数千人規模で軍人が自ら反戦の意思表示をする時代でした。このデモを呼びかけるために、スーザンさんはパイロットの同僚兵士と一緒に数千枚のビラを小型機に積み、軍施設へビラを撒いたのです。その後スーザンさんは軍の制服を着て会見を開き、自分たちが行った行動を明らかにしました。この時期から、ベトナム反戦運動は急激に拡大し、世論の支持を集め、終結に向かっていきました。

スーザンさんは、この時の行動をとがめられて、軍法会議にもかけられましたが、「軍人だからこの戦争をやめさせなければならない」とひるむことなく、活動を続けて、現在はベトナム戦争中のベトナム人、米兵双方の枯葉剤被害者を救済する運動に力を入れています。その被害は戦争当時だけでなく、次の世代にも及んでいるのです。

米国はなぜ絶え間なく戦争を続けるのか、その答えは複雑ですが、大統領の国内政治向けの判断があり、多国籍企業・大企業の利益の確保、戦争を基盤に経済が回っている構造が根底にあることは間違いありません。

その上、今現在の戦争は、米国民を危険にさらさず、見えない武器、遠隔操作のドローンの使用、地域の勢力同士の闘いへの誘導を通じて、米国内でも見えにくくなっています。徴兵制がなくなり、多くの市民に戦争が切実な身近な存在ではなくなったこともあるのかもしれません。

そんな現代の状況だからこそ、スーザンさんのような活動が重要になってくるのではないでしょうか。彼女は、枯葉剤被害者の救済や戦争のリアルを語る講演を通じて、市民と連携を深め、ともに平和を築いていきたいと考えています。

収録は2019年11月8日


【山田厚史がきく:伝説の会計人細野祐二】ゴーンは無実だ!会計学的犯罪分析 20190723

日産の業績は大暴落。「世界企業」の姿は失われつつあります。転落の発端、ゴーンの逮捕に根拠はあったのか。自ら特捜に逮捕された経験のある伝説の会計人細野祐二さんは、昨年11月のゴーン逮捕直後から、会計学からすれば金商法違反も特別背任も犯罪事実そのものがあり得ない、と力説しています。

将来の支払いを社長が勝手に約束しても取締役報酬は株主総会で議決されなければ会社の契約債務にならず、しかも退任後の支払いの確実性は乏しく負債性引当金にもあたらない。つまり、そもそも有価証券報告書に記載すべき事項とは言えず、金商法違反にはならない。

特別背任はどうか。

サウジルートと言われる事件の発端である新生銀行とのスワップ取引の付け替えはすぐゴーンに戻され、しかもスワップ取引の性質から日産にもゴーンにももともと損は発生しないものだった。この時銀行との契約で保証を頼んだサウジの友人にお礼として数年で16億を中東日産から払ったと言うが、そもそも保証料は1500万程度、しかも、その後の16億は販売促進費で支払ってもおかしくはない。

オマーンルートは、ゴーンの家族が代表となっている会社にオマーンの友人の販売代理店経由で中東日産から資金を還流させたというもの。しかし、もともとの中東の販売代理店に支払った販売促進費には理由があり、その支払いが適法であれば、その先、販売代理店が自己の判断でどこに貸付をして資金を提供してもそれは日産の問題ではなく、そもそも日産には損は発生していない。

どうして特捜はこんな無理筋で大物を逮捕しセンセーショナルにマスコミにリークを重ねるのか。細野さんの分析は、日本の刑事訴訟、特捜部の特異な生い立ちにも及びます。

犯罪会計学の重要性を説く細野さんの緻密な分析をどうぞ。

ご著書は、「会計と犯罪~郵便不正から日産ゴーン事件まで」(岩波書店) こちらから⇒https://www.iwanami.co.jp/book/b45203...

収録は2019年7月23日


私の戦争 元米兵は語る~ベテランズ・フォー・ピースに聞く 20181026

【山田厚史のここがききたい】今回は、退役米軍人などでつくる団体、ベテランズ・フォー・ピースのメンバーに聞きます。

メンバーのお二人は、ベトナム戦争とイラクの戦争に従軍しました。戦場で何を見聞きし、何を考えたのか、退役後、アメリカが介入してきた戦争に対する深い疑問から、戦争の原因を考え、戦争を止めるために声を上げる直接行動に参加するに至った軌跡をお話いただきました。

お二人とも帰還後に同僚、友人の壮絶な自殺も経験しました。ふつうに生きてきた人間が戦場に行くことの意味、そこで行われていること、自分がしたことを、どう正当化するのか、日常に戻った後どれだけ厳しい葛藤に直面するか、こもごも語られました。人が人を殺す、破壊や殺傷という戦争の本質と人間性との矛盾に改めて気づかされます。そして、日本人もアメリカの戦争を支え続けてきた点への厳しい指摘もあり、私たち自身が問われていると感じざるをえませんでした。重いテーマですが、ぜひ、終わりまでご試聴ください。

収録は2018年10月26日


【山田厚史のここが聞きたい 熱夏スペシャル】ホントはどうなの?日本経済

 後半戦:アベ対抗策は「反緊縮」?

熱い夏です。ホントはどうなのよ!?日本経済。

今や「好景気」。このまま「反緊縮」を続け、日銀にお札を刷らせて福祉や教育に回しみんなの暮らしをよくしよう!野党側からもそんな提案が出てきました。国が政策として福祉や教育に重点投資するという判断は必要としても、その資金をアベノミクスと同じ日銀にお金を刷らせる方法でつくってよいのか。

「好景気」を支えるのはアベノミクスではなく、中国を中心とする空前の外需と労働力人口の急激な減少にあったことを解明した前半戦を受けて、「反緊縮」政策の隘路をかたります。「野党はほんとに気の毒だと思う」という山口さんの感想が、なんだか滲みますね。

出演は、山口義行(立教大学名誉教授)、金子勝(立教大特任教授)、荻原博子(経済ジャーナリスト)、司会は山田厚史。

「好景気」はアベノミクスが作り出したものではない、今そこに見えている危機は何かを語る前半戦もお楽しみください。

収録は2018年07月07日


【山田厚史のここが聞きたい 熱夏スペシャル】ホントはどうなの?日本経済

 前半戦:「好景気」の舞台裏

熱い夏です。ホントはどうなのよ!?日本経済。

山口義行(立教大学名誉教授)、金子勝(立教大特任教授)、荻原博子(経済ジャーナリスト)に山田厚史が問いかけます。

アベノミクス糾弾だけではない、じっくり語る熱夏スペシャル前半戦。

日本は好景気じゃないか、アベノミクスのおかげだよ、野党はアベノミクスを超える「反緊縮」政策を掲げないから選挙で負けるんだ、そんな議論もありますが、ホントはどうなのよ?!

前半戦は、経済の実情とその背景を語ります。

株価上昇、売上高一兆円以上の企業が100社を超え、新規上場も次々。求人倍率も改善され、賃金もちょびっと増えたように見える(ほんとかな?)。日本の景気はいいじゃないか、これもアベノミクスのおかげだ・・。そんな巷の解説を、現実の経済からひっくり返します。好景気に見える経済は、中国経済強国政策による外需に支えられ、国内では急速な高齢化・人口減で労働力不足が顕著となり求人倍率を押し上げる。超低金利政策で問題企業も延命し倒産はない。気分は「ぬるま湯」で推移していますが、その先に危機が迫っています。アベノミクスの「副作用」は引き返せないところまで来ているのでは、と不安は募ります。

表面の「好景気」は、アベノミクスのおかげではない、そのことを確認しなければ、判断を誤ります。必要なのは、日銀マネーではなく、次の成長を支える産業を生む政策、そこに資源を投資する決断です。

後半戦は、近日公開。アベノミクスに代わる政策は「反緊縮」でよいのか、を議論します。お楽しみに。

収録は2018年07月07日


異議あり!金融サービサー法改正【山田厚史のここが聞きたい】 180703収録

ご存知ですか?借金取立業・金融サービサーの実態。

金融機関から取立困難になった高額の額面の借用証書を一枚1000円で大量に買って法的に可能な極限まで取り立てる、かりに3000万しか取り立てられなくても2999万9000円が利益となります。中には、634万で買った債権で112億円取り立てたケースもありました。そういう取立業を認めるのが「サービサー法」。

不良債権のを切り離し、企業の再生をはかる政策とともに始まった「サービサー」という業種。しかし、企業の再生を阻害し、破産に追い込むこともあります。

長年、銀行の貸し手責任を追及してきた椎名弁護士と法改正に取り組んできた原口衆院議員に現状と問題点をうかがいます。

<ゲスト>

衆議院議員、国民民主党 代表代行:原口一博

弁護士:椎名麻紗枝


「拉致」を安倍任せにしない 三つの視点② 小坂浩彰さん【山田厚史のここがききたい】0618

「安倍さんは、本気で取り組んでいない」、拉致問題と北朝鮮の表も裏も体感している小坂浩彰さん(NGOレインボーブリッヂ代表)は、じりじりしています。お相手は山田厚史。

まずは、相手をもっと知る、安倍さんだけに任せない、私たちにできることはあるのか、当たり前にも思える話が続きます。

タブーの多いテーマですが、まずはオープンに話す場を。

0618収録


「拉致」は解決するのか 三つの視点① 小坂浩彰さん【山田厚史のここがききたい】0618

ホントは北朝鮮の人にききたい、拉致問題。

そういうわけにもいかないので、拉致問題と北朝鮮の表も裏も体感している小坂浩彰さん((NGOレインボーブリッヂ代表)にじっくりうかがいます。お相手は山田厚史。

まずは、拉致問題の解決って何なのか? 拉致問題は解決するのか? 安倍さんは、拉致を解決したいのか?

タブーの多いテーマですが、まずはオープンに話す場を。

0618収録


【ここが聞きたい】安倍政権の働き方改革と労働問題 ゲスト:金子勝さん(慶應義塾大学教授) × 竹信美恵子さん(和光大学教授) - 山田厚史の「ここが聞きたい」

山田厚史のここが聞きたい 2018年2月8日収録

【テーマ】

安倍政権の働き方改革と労働問題

前半 00:00 時間と賃金、ほか労働をめぐる諸問題

後半 30:00 政策意図と現状との矛盾点

【ゲスト】

金子勝さん (慶應義塾大学教授)

竹信美恵子さん (和光大学教授)

【司会】

山田厚史 (ジャーナリスト)


今治加計獣医学部問題を聞く ゲスト 黒川 敦彦さん 今治加計獣医学部問題を考える会 共同代表 山田厚史の「ここが聞きたい」 2017.9.8 収録

今治加計獣医学部問題を考える会最新情報は 黒川さんのtwitter @democracymonst をご覧ください。https://twitter.com/democracymonst

今治で「獣医学部問題」を掘り起こし、安倍政権の本質に迫る話題の人 黒川敦彦さんにきく。

国会は休みでも、加計問題追及はとまらない。

追及の担い手はマスコミばかりではない。市民がマスコミを動かし、地域を動かそうとしている。

加計獣医学部の問題は、大きく3つ。

①建設費の水増し疑惑 市は土地をタダで提供するだけでなく建設費の半分96億円の補助をするという。しかし、もともとの建設費に水増し疑惑。標準的建物の2倍である。設計業者も請負う業者も実はお友達?

②危険なバイオ施設 「バイオハザード・レベル3」の研究室は専門家がウイルスが漏れる危ない設計だ。本気なのか?

③市民が知らない決定過程 昨年10月に突如始まったボーリング工事。巨額の補助金も特別待遇も市民は蚊帳の外。

そして、すべての問題の背景にある「安倍さんとお友達」。政治家がその地位と権力を使って政策を利用し一見「合法的」にお友達の輪の中税金を使ってしまう。そういうカラクリがよくわかる。

今治地元の集会に250人も集まるほど、保守の地盤の地域でも不信と不満は高まってきた。

市民が情報を武器に地域を動かし、マスコミを動かし、世の中に声を上げる。

9月23日には、地元でデモがあるそうだ。


オールフォアオール前原誠司の知恵袋 ゲスト:井手英策さん(慶應大学教授・財政社会学者)~山田厚史の「ここが聞きたい」

ステージは「成長」から「分配」へ。世界は変わってきた。民進党前原新代表に「オールフォアオール」を伝授した井手英策さん。税とは何か、消費税増税は罪なのか、仲間のために税を払い、分かち合う社会をつくる、自己責任が叫ばれ働いて働いて貯金して将来に備え、しかし常に不安に押しつぶされそうな暮らしからの脱出のためにどんな政策がありうるのか。消費税を上げ、その使い道を吟味して分配につなげることで、貯蓄は減り税は増えるが多くの人に分配の恩恵がある社会が実現できる、井手さんは力説する。数字を交え、海外の実情を解説し、熱弁は続く。あなたは、貯蓄の余裕は減り税負担は高くなるが、介護費用・教育費・医療費の負担を心配せず今ある収入を安心して消費に使える社会の実現を信じられますか。そして、それに取り組む野党共闘の実現も。

ゲスト 井手英策さん 慶応義塾大学経済学部教授

    財政社会学者