The Burning Issues


何がイスラエルを支えているのか イスラエル・パレスチナ現地レポート(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.67】20241029

米大統領にはトランプが当選し、ネタニヤフはさらに強硬になりそうです。ガザへの攻撃は無慈悲に続き、レバノンへもシリアへも爆撃は止まりません。今、この同じ時空で国際法違反の戦争が行われ、非戦闘員である犠牲が爆発的に増えているのに何処にも止める手立てがないことに無力感はありますが、しかし絶望はしません。まず知ること、忘れないこと。紛争地ジャーナリスト西谷文和さんが10月に見てきたイスラエルとパレスチナ(ヨルダン川西岸)の人々の姿をお伝えします。戦争を支えるのは、国民です。国民が戦争への支持を失わないように、「敵」への憎悪と差別を煽るのは使い古された方法です。それを打ち砕くのは、真実を伝えるジャーナリズムのはずです。だからこそ、政府は自立するジャーナリストを攻撃します。イスラエル社会の今をよく見ておくことは、私たちの今後を考えるうえでとても大事ではないでしょうか。

2024年10月29日 収録


保険証は12月以降も使えます!マイナ保険証の罪【The Burning Issues vol.66】20241013

マイナ保険証問題の最新情報。いよいよ12月2日から紙の保険証の新規発行が停止されます。医者に行くのにどうしたら?家族を連れて行くのにどうしたら?と不安な方、大丈夫です! いまお持ちの保険証は有効期限まで今までどおり使えます。また、マイナ保険証を作っていない方には、お手元の保険証の有効期限がきた後は、当面紙の保険証のかわりに外形も内容も全く同一の「資格確認書」が送られてきます。心配せずに、医療を受けましょう。何しろ、安くはない保険料はしっかり払っているのですから。

ということで、マイナ保険証がなぜこんなに問題になり、医療者も患者も迷惑を蒙っているのか、その実体と問題点を、現場のクリニックの医師で全国保険医団体連合会副会長の井上美佐さん、事務局次長の本並省吾さん、この問題を1年以上追いかけて怒り続けている荻原博子さんをお招きしてじっくり解明します。

2024年10月13日 収録


袴田さん、無罪! ー それでも検察は控訴するのか ー 【The Burning Issues vol.65】

冤罪を訴えていた袴田事件 袴田巌さんに、9月26日、静岡地裁で「無罪」判決がでました。事件から58年。失われた時間はもどりません。警察、検察、裁判官はなぜ袴田さんを犯人としてきたのか。そこには、日本の刑事司法が抱える構造的な問題と、自分たちは間違わない、間違えないという、誤ったエリート意識と正義への過剰な意識が見え隠れします。

検察の控訴期限は10月10日。検察は人間として、自分たちの過ちを認めて、控訴を断念することを望みます。

ゲスト:

西村 カリン (仏リベラシオン記者、ラジオ・フランス特派員)

田鎖 麻衣子 (NPO法人CrimeInfo代表、東京経済大学教授)

安東 能明 (作家)

司会:

高瀬 毅 (ノンフィクション作家)

2024年10月7日 収録


空撮!荒れ地にプレハブ、石の天井! ホンマに間に合う?大阪万博(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.64】20240903

じっくり空から夢洲観察。開幕まであと7ヶ月。なのに、ドローンで空から見ると、リング内は空き地とプレハブばかり。これで、ホンマに間に合うのか。じっくり考えた計画なんだろかなあ、とふつふつ疑問が沸き上がる。快調な西谷節をお楽しみください。

収録は、2024年9月3日


G7大使「長崎」ボイコット 政治利用される平和の式典【The Burning Issues vol.63】20240808

8月9日の長崎原爆の日の平和祈念式典に、G7の中の6カ国とEUの駐日大使が欠席することになりました。

長崎市がイスラエルの大使を招待しないことに反発したためです。

これに対して、怒りや批判の声が上がっています。なぜこのようなことになっているのか。

この問題どう考えればいいのか。広島・長崎の平和祈念式典の本来の意味は何だったのか、歴史を振り返り本質に迫ります。

ICAN=核兵器廃絶国際キャンベーン国際運営委員の川崎哲さん、広島在住のフリーランス記者で元朝日新聞記者の宮崎園子さんと考えました。

2024年8月8日 収録


ぼったくり!大阪万博!~いろいろキケンなだけじゃない(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.62】202407030

暑さを吹き飛ばすお笑い万博、西谷劇場。酷暑、落雷、メタンの危険、間に合わない工事だけではありません。みなさん、大阪万博は「ぼったぐり」です。駐車場は近くても隣の島、そこからはシャトルバス、いろいろ計算すると、行って帰るだけで一人15000円、家族がいればもっとかかる。ほかの自治体の出展費用も高額、ミャクミャクも高額。どうしてこんなに守銭奴なのか、理由は簡単、お金が足りない。そもそも夢洲でやるからかかるお金が多すぎる、その根底に「カジノ」。今回は、「ぼったぐり万博」の実態と背後にあるカジノIR計画を「マジメ」にお話しします・・・が西谷さんだから爆笑ネタもありますよ。爆笑そして恐怖の万博の実態を暴露いたします!

2024年7月30日 収録

「カジノ格安賃料差止訴訟を支える会」ホームページはこちら

https://sites.google.com/view/akancas...


メタン・ヒアリ・下水管~いろいろキケン!大阪万博(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.61】20240702

お待たせしました!お笑い万博、西谷劇場。もうあと270日、どうする万博協会!メタン、ヒアリに下水管に潜むテロリスト???ほんとに危険な大阪万博。藤永・西谷コンビの万博協会再突撃の成果を含め、爆笑そして恐怖の万博の実態を暴露いたします!

収録は、2024年7月2日

◆ 7/15開催

路上のラジオライブトーク「万博&カジノを止める!大阪府民大集会」について

詳しくはこちら

https://www.radiostreet.net/news/1919/


お笑い万博 遠足強要・メタン漏出・たどり着けない無計画(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.60】20240604

お待たせしました!西谷文和の万博シリーズ!行ってきました、夢洲に。気運醸成とやらで盛り上げてますが、万博工事エリアはとっても静か。隣のカジノ予定地の地盤改良工事には活発に工事車両が行き来し、流拠拠点の大トレーラーはひっきりなしに通り過ぎます。どうなってるんやこれ!というわけで、今回は、話題のメタンと遠足強要、ひそかな心配汚染水とともに、万博協会が絶対に突っ込まれたくない話題、橋とトンネルと地下鉄が1本ずつで「お客さん、絶対運べません」問題を掘ります。よろしく。

収録は、2024年6月4日


緑の谷の奇跡~中村哲と9条(西谷文和×佐高信)【The Burning Issues vol.59】20240419

平和をつくるものはなにか、アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師の活動を振り返り9条を考えます。西谷さんが撮影した生前の中村さんの姿や中村さんと地元の人々の手で見渡す限りの砂漠地が緑の大地になった変化を映像で確認しながら、平和をつくりだすものは何かを語り合います。軍隊で平和な暮らしは生み出せるのか、人々がその地で豊かに暮らせるようにすることこそが大事ではないかと、ぼそぼそと語り丸腰でひょうひょうと生きる姿で中村さんは私たちに教えてくれたのではないでしょうか。「政府の仕事は二つあります、一つは国民を飢えさせないこと、もう一つは絶対に戦争をしないこと」と言った菅原文太さんを思い出しました。みなさまは、憲法記念日に何を思われましたか。

2024年4月19日 収録


あと1年 !? しょぼい!アブナイ!大阪万博(西谷文和さん)【The Burning Issues vol.58】20240419

お待たせしました!西谷万博シリーズ第8弾

開催まであと1年となりましたが、工事も到底間に合いそうにありません。外国のパビリオンは当初の3分の1減、減った分は芝生の広場になるそうです。あの藤永予言どおり、一区ではトイレ建設工事中にメタンガスが爆発、シャトルバスの運転手不足と渋滞で会場にたどり着くのも大仕事、遠足に駆り出される小学生に待っているのは駐車場からリングのゲートまで30分の徒歩旅行。もうやめや! 誰もが思うはずなのに、維新と政府は爆走中。それはなぜか。やっぱり、カジノ。万博アメリカ館のスポンサーはアノMGM。水原事件とも因縁のあるカジノ業者です。もう笑うしかない現実をじっくり解説します。

2024年4月19日 収録


西谷文和の現地取材 追悼と報復のイスラエル【The burning issues vol.57】20240419

紛争ジャーナリスト西谷文和の現地取材。国際的孤立が進むイスラエル。国内で何が起こっているのか、ネタニエフの退陣と人質の解放の要求で団結する大規模デモ、パレスチナ人も人間だと軍事作戦と占領にも反対するささやかな集会、イスラエルの街頭の今と合わせて、ヨルダン川西岸地区で暮らすパレスチナ人の静かな怒りと悲しみのインタビューもお届けします。

紛争や国際政治の駆け引きのニュースも大事ですが、その地で日々の暮らしを営む人々の姿から、これからを考えていきたいと思います。

現地取材は2024年3月中旬

収録は2024年4月19日


イスラエル・パレスチナ 共存の動きを撮った!(写真家・森佑一さん)【The Burning Issues vol.56】20240329

パレスチナとイスラエル、現地で共存を目ざす人たちを撮った写真家・森佑一さん。

ユダヤ人入植者のパレスチナ人への暴力を、体を張って止めるユダヤ人のボランティア。入植者がハラスメントに来たら、その状況をカメラで記録し、弁護士に送り、ソーシャルメディアで発信する。テルアビブで週末にくり返されるネタニヤフ極右政権への抗議デモ。人質の解放と即時停戦へ、市民レベルの懸命な取り組みを紹介します。

司会は山岡淳一郎。

2024年3月29日 収録

★森佑一さんのオンライン写真展&報告会が4月21日に開催されます。

「イスラエル・パレスチナ、沈黙を破る人々」

詳細はこちらのURLから

https://ymj-online-meeting-5.peatix.c...


中小企業の賃上げはどうなる 賃上げを阻む構造【The Burning Issues vol.55】20240321

春闘は「5%超えの賃上げ」で沸いています。

「賃金の上がらない国」に変化が出てきました。でも、物価も上がっています。

果たして「賃金は物価を上回るか?」

焦点は、マイナスが続いている実質賃金がプラスに転ずるか。中小企業の賃上げが、どこまで広がるか、にかかっています。

城南信用金庫の川本恭治理事長に登場いただき、取引先の中小零細企業の実態を伺いました。

そこには、大企業の高額回答とは、全く別の世界がありました。

賃上げしたくてもできない企業が3割もあります。

どうしてこんなことになるのか。

労働問題に詳しい和光大学名誉教授の竹信三恵子さんを交え、日本社会を支える中小企業で賃金が上がらない構造や格差が広がる産業の現実、政治の貧困などを語り合います。

2024年3月21日 収録


止めなあかん!お笑い大阪維新万博~リング・ペット・トイレ!(西谷文和さん)【The Burnnig Issues vol.54】20240227

お待たせしました!抱腹絶倒、西谷ワールド全開です。工事の邪魔の木製リング、世界で初めて犬同伴、2億トイレも汲み取り、と笑いに満ちた大阪万博。このままでは、笑いもの、誰も責任はとらないまま垂れ流しに税金投入。ここで止めなあかん!止められるのは国民の怒りしかない。

2024年2月27日 収録


高まる軍事の足音~沖縄から見える日本の危機(宮城栄作さん)【The Burnnig Issues vol.53】

ゲストは、沖縄タイムス編集局長の宮城栄作さん。辺野古の代執行、大浦湾側での石材投入の開始、と沖縄のニュースが続きます。本土は、暗黙裡に再び沖縄に「捨て石」の役割を求めているのではないかとさえ思えます。保守層の沖縄戦体験者の中でも、あの時代の匂い、体に残った感覚を思い出し、戦争の足音を聞き取っている人が増えています。

問題は「辺野古新基地」ではありません。この3年の間に、閣議決定を根拠に議論を封じたまま、沖縄で猛スピードで進む、米軍だけでなく自衛隊の基地の増強、日常にしみこむ軍事訓練、観光開発や生活の利便の甘言で行われようとしてる港湾や空港の軍民共用化の波、そのすべてが問題です。そして、その波は、沖縄だけでなく今や奄美諸島に達し、さらに地球儀を見れば本当にちっぽけな日本列島全体にも広がろうとしています。

眼を覆って行き過ぎるのを待っても、この流れは止まりません。本土の皆さんの地域でも、同じように、国の安全保障を理由に議論も情報も不十分なまま、軍事の足音は高まり、放っておけば大波がやってきます。

まずは知ること。

沖縄を知ることは、この次、本土で起こることを知ることにつながります。

2024年1月24日 収録


★プレミア公開★嘘と闇と泥まみれの大阪万博(藤永のぶよ×西谷文和)【The Burning Issues vol.52】20231219

謹賀新年!今年もお送りする「大阪万博」シリーズ第7弾!

お正月ですので、藤永のぶよさんの独演会。じっくり大阪万博の敷地「夢洲」の正体に迫ります。

費用が上振れし、タイプAが全然立ち上がらないのも、実は、ゴミ捨て場の埋立地としては理想的な、しかし、軟弱な汚染された「夢洲」を会場にしたから。

ぜひ、万博問題の根源を聞いてください。

収録は2023年12月19日


★プレミア公開 元旦スペシャル★ 私たちは、どこへ向かうのか 2024 ~せめぎ合う正気と狂気~【The Burning Issues vol.51】

自民党の政治資金を使った「裏金」作り問題は、現与党が政権を担う資格がないことを見せつけています。こんな状態でまともな政治ができるわけはありません。

一方世界は、「ロシア・ウクライナ戦争」「イスラエル・パレスチナ紛争」で多くの血が流され、収束の見通しが立たないまま年を越しました。

今年は、米大統領選挙と台湾総統戦の大きな選挙が行われます。また日本でも選挙の可能性があります。

内外激動の2024年、私たちは、どこに向かうのか。何をすればいいのか。

4人の若手論客に集まっていただき、熱い議論わ交わしました。

2023年12月30日 収録


年末特集「大阪万博、夢洲の呪い」~巨額上振れ、汲み取り、プレハブ、原因は夢洲(藤永のぶよ×西谷文和)【The BurningIssues Vol.50】20231219

お待たせしました!路上のラジオでおなじみの西谷文和さんの万博ワールド第6弾、特別ゲストに夢洲問題の生き字引藤永のぶよさんをお迎えしてスクープ満載でお届けします!

 問題続出の大阪万博。費用上振れ、パビリオン建設遅れ、原因は、資材高騰、人手不足と言われますが、いやいや根本原因は「夢洲を会場に決めたこと」にあります。汚染ゴミも危険産廃も半分は水で何が入っているかわからない河川・港湾の浚渫土もパクパク受け入れて豆腐のような軟弱さで適度に沈下してくれていた「理想的なゴミ処分場」夢洲は、2800万人も人を呼んで祭りをする会場にはそもそも不向きでした。ゴミ処分場としての優位性は、祭り会場としては最悪の欠陥になってしまいます。

分かりやすいけれどあまりに問題が大きすぎて見えにくかった「ゴミの島 夢洲の正体」を中心に「対案は、中止!」を改めて強調したいと思います。

過去のデモタイ万博シリーズ、お楽しみください。

第5弾 中止一択! 大阪万博 https://youtu.be/XpqDt3hjBes

第4弾 もうあかん 大阪万博 https://youtu.be/MeVCRrJh3KE

第3弾 大阪万博 どん詰まり https://youtu.be/mpNDQI7lETk

第2弾 いよいよピンチ! 大阪万博 https://youtu.be/SAmRop_Wouc

第1弾 必ずこける!大阪万博 https://youtu.be/R5R0CJw5PPk

収録は、2023年12月19日


核戦争まで何分? ~若者たちが見た核禁条約会議~【The Burning Issues vol.49】

核兵器の開発から実験、保管、共有、使用、威嚇まで、すべてにわたって禁止する「核兵器禁止条約」の第2回締約国会議が11月27日~12月1日(日本時間)、米ニューヨークの国連本部で開催された。

条約を批准した国だけでなく、米国の核の傘に入っているNATO諸国からもオブサーバー参加したが、日本は、それすらしていない。しかし、野党の国会議員やNGO、市民団体は多数参加し、発言もしている。

核禁条約締約国会議とはどんな会議なのか。第2回目の今回は何が話しあわれ、何が決まったのか。

2017年にノーベル平和賞を受賞したICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン・国際運営委員の川崎哲さんと、前回(22年)、今回と連続して参加した高垣慶太さん(早稲田大学在学)と中村涼香さん(上智大学在学)をゲストにお招きし、お話を伺った。

2023年12月8日 収録


大学法”改正”案のどこがマズいのか 隠岐さや香さん 【The Burning Issues Vol.48】

唐突に国会提出された国立大学法人法改正案は、十分とは言い難い審議を経て衆議院を通過し、審議の場は参議院に移りました。この動きに危機感を覚えた大学関係者と市民は、短時日のうちに情報を発信し、この法案の危うさへの理解を広め、集会を開き、ネット署名を集めました。国会会期末を控え、法案の成否が正念場を迎えている今、隠岐さや香さんに改めてこの法案の危うさを、国際的な比較を踏まえて解説していただきました。

衆議院文部科学委員会(2023年11月14日、隠岐さや香さんの参考人陳述は37:30から)

https://www.shugiintv.go.jp/jp/index....

〇院内集会

日時:2023年12月5日(火)15時00分~16時30分(開場は14時半)

会場:衆議院第2議員会館 多目的ホール(オンライン配信あり)

https://forms.gle/RpNibTs14L55y1yd6

スタンディング

衆議院第二議員会館前 2023年12月5日(火)17:00〜

https://www.change.org/p/1%E6%AC%A1%E...

司会:池田香代子

2023年12月4日 収録


中止一択⁉大阪万博(西谷文和さん)【The Burning Issues Vol.47】20231117

お待たせしました!「対案は、中止!」路上のラジオでおなじみの西谷文和さんの万博ワールド第5弾「中止一択⁉」藤永のぶよさんのスクープも!お届けします!

にわかに吹き出す「万博中止」の世論。何のためにこんな無理して国民が身を切らないといけないのか。独走するデモタイ万博シリーズ、お楽しみください。

収録は、2023年11月17日


大学が危ない! 吉原ゆかりさん+光本滋さん【The Burning Issues Vol.46】20231115

11月14日、突然、国立大学法人法「改正」案が審議入りしました。国立大学が法人化されたこの20年、学内民主主義を骨抜きにし、学長に権限を集めてきた政府与党は、新たに「運営方針会議」なる合議体の設置を進めることによって、学長を外部の力のもとにおこうとしています。どういうことか。またこれは何を目指しているのか。それぞれの勤務校(筑波大学、北海道大学)で困難な状況に直面しているお2人の話は分かりやすく、また事態の深刻さがひしひしと伝わってきます。

• 国立大学法人法の一部を改正する法律案(概要)

https://www.mext.go.jp/content/202103...

• 国立大学法人法の一部を改正する法律案(要綱)

https://www.mext.go.jp/content/202103...

• 国立大学法人法の一部を改正する法律案(案文・理由)

https://www.mext.go.jp/content/202103...

衆議院文部科学委員会 https://www.shugiintv.go.jp/

2023年11月14日 参考人意見陳述

2023年11月15日

【資料投影あり】国立大学法人法の改正案を廃案に! 記者会見 2023年11月7日 〜わたしたちは「大学の自治」への死刑宣告を容認しない〜

https://youtu.be/uZrPZFYn5Zc?si=avX62...

【資料投影あり】緊急院内集会 国立大学法人法改正案を廃案に 2023年11月14日

https://youtu.be/LjwId-NnidU?si=ZMG7-...

【ネット署名】

https://www.change.org/p/大学の自治-への死刑宣告...

2023年11月15日 収録


もうアカン!万博崩壊(西谷文和さん)【The Burning Issues Vol.45】20231101

お待たせしました!大阪万博、もうアカン! 路上のラジオでおなじみ西谷さんの万博ワールド第4弾「万博崩壊」

パビリオンは見通しが立たない、費用は青天井で上振れする、見どころの「ぐるぐる飛び回る」空飛ぶクルマもせいぜい数機の実験飛行にと、どん詰まり。吉村知事は、躍起になって言い訳をし、気運醸造のために歴史的な「阪神・オリックス」ダブル優勝パレードにサブタイトル「~2025年大阪・関西万博 500日前」を付けて御堂筋を練り歩くクラファン企画まで持ち出しました。

もうやめようよ、補償金500億は痛いけど上振れに比べたら大した金額ではなく、「損きり」は今がぎりぎり。

西谷さんの万博劇場をお楽しみになりつつ、この万博と背後に控えるカジノIRがいかにバカげた計画だったのかじっくり確認いただければと思います。

収録は、2023年11月1日

西谷さんの本は、「万博崩壊~『どこが身を切る改革』か」(せせらぎ出版)

【前回の西谷さんの動画はこちら】

https://youtu.be/mpNDQI7lETk

【山岡さんの「ストップ・ザ・万博カジノ」はこちら】

https://youtu.be/wgGqFUbhPW4


与那国 要塞化する島 <現地レポート>【The Burning Issues Vol.44】

要塞化し住民が減り数年後には住民の30%超が自衛隊関係者となる最も台湾に近い島「与那国」を、半田さんと山田さんが取材しました。

「防衛力の整備」という抽象的な言葉では、現実に何が起こるのかを想像するのは難しい、でも、その「強化の最前線」で何が起こっているかを見ることで次は自分の街でもこうして日常に戦争が顔を出すようになると具体的に見えてくることがあります。いま、政府は「台湾有事は日本有事」だとして沖縄の離島に自衛隊基地をおき「敵基地攻撃能力」となるミサイルの配備を進めています。並行して日米共同訓練でも、住民が知らないうちに米軍の戦闘機が飛来するようになります。今最も動きの激しい先島諸島の中で、最も台湾に近い与那国島も、ミサイル配備の急激な動きに翻弄され、自衛隊も米軍も使用可能となる港湾や空港の整備の計画も明らかとなり、まさに「要塞の島」に姿を変えつつあります。基地があれば、攻撃目標になります。有事が迫れば住民は避難するように言われ机上では避難計画も作られていますが、それはどう見ても実施不可能。住民の安全は守れないのに、それを言わない政府の不誠実もはっきりしてきました。

沖縄のことだと思っていては、手遅れになります。基地がなくても、全国の民間空港・港湾を自衛隊のみならず米軍も利用できるように整備の計画はすでに動き出しています。止めるにはどうしたらよいのか、今、真剣に考える必要があります。

現地の撮影:2023年9月9日、スタジオでの収録:10月19日


“未来志向”と言いだした 変質する「ヒロシマ・ナガサキ」【The Burning Issues Vol.43】

二つの被爆地、広島と長崎で最近、首をかしげたくなることが相次いでいます。

9月21日の広島市議会で広島市市民局長が、「原爆投下の責任」についての議論を棚上げすると発言、被爆者や市民から批判や反発の声が上がっています。

6月に広島の平和公園とパールハーバー国立記念公園が「姉妹公園協定」を結んだことを受けてのことです。

長崎では原爆資料館のアジアへの加害展示について、右派から抗議が起き、展示の見直しが始まっています。このままでは加害展示が後退するという危機感から、被爆二世の会、マスコミOB、労組などを中心に21団体が「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」を8月に結成しました。

広島と長崎。この2つの被爆地で、いま何が起きているのか。歴史修正にかかわる現在進行形のニュースとして深堀りしました。

出演:

高嶋 伸欣さん (琉球大学名誉教授)

司会:

高瀬 毅

2023年10月3日 収録


追い詰められるパレスチナ ~なぜ報復はエスカレートするのか~【The Burning Issues Vol.42】

パレスチナ・ガサ地区を支配する武装組織「ハマス」がイスラエルをロケット弾数千発で攻撃し、イスラエルも反撃、10月13日時点で2400人を超える死者が出ています。一見ハマスの奇襲に見える今回の攻撃の理由、原因は何か。“テロ”という見方では全くわからない、パレスチナ・イスラエル問題を、歴史的に遡り、イスラエルによるパレスチナ支配とパレスチナの人々の置かれている苛酷な現実を検証します。

正悪二元論ではなく、まずパレスチナで起きている現実と歴史を知ることから始める必要があるという問題意識で制作しました。

日本のNGOによる外務省への要請文:

イスラエル・パレスチナにおける武力行為の即時停止への働きかけを求めます

https://www.ngo-jvc.net/activity/advo...

出演:

後藤 和夫さん (映像作家)

高橋 真樹さん (ノンフィクションライター)

並木 麻衣さん (日本国際ボランティアセンター)

司会:

高瀬 毅

2023年10月13日 収録


いよいよダメかも?大阪万博(西谷文和さん)【The BurningIssues Vol.41】20230919

大阪万博、中止でいいやん! 路上のラジオでおなじみ西谷さんの大阪万博ワールド第3弾!金食い虫万博の実体にようやく焦点が当たってきました。わずか半年のために、その後は更地に戻すのに何千万もお金をかけてパビリオンを立て、無理や入場券を押し付けて、強行するのは、どうして???

もちろん、万博は前夜祭、本命はカジノIRです。そのからくりも透けて見えます。

西谷節も全開です!

収録は、023年9月19日


いよいよピンチ!大阪万博(西谷文和さん)【The BurningIssues Vol.40】20230815

おさらいはこちら➡「必ずこける!大阪万博」

• 風雲急!必ずこける!?大阪万博(西谷文和さん)【The BurningIssues vol.38】

◆またも登場、路上のラジオの西谷さん。大阪万博は「更地6博」くらいになるかも。海外パビリオンは基本計画書を出したのが韓国とチェコだけ。業者のあてがあるのは、6か国。夢洲は今日もカンカン照りのなか、ほとんど工事の進捗はなし。上下水道は、せっかく作った「回る橋」夢舞大橋を固定して吊り下げるとか・・。いよいよピンチな万博の現状を真剣に笑い飛ばしましょう。ぜひぜひご覧ください。

2023年8月15日 収録(冒頭は8月17日)


広島とパールハーバー「姉妹公園協定」の甘い罠【The Burning Issues Vol.39】

ハワイのパールハーバー国立記念公園と広島の平和公園が6月29日に「姉妹公園協定」を結びました。

市民、議会、被爆者には詳細が知らされれないまま、突然決定しました。両公園は性格が違い、これではパールハーバーで戦争が始まり、広島への原爆投下で終わったという米国の「原爆正当化論」を広島が認めたことになると、市の姿勢に批判が集まっています。

申し出は米国から。唐突で不可解な協定にはどんな意味があるのか。

現地パールハーバーの取材も踏まえ、議論します。

ゲスト:

伊高 浩昭さん (フリージャーナリスト)

高橋 真樹さん (ノンフィクションライター)

司会:

高瀬毅

2023年8月12日 収録


風雲急!必ずこける!?大阪万博(西谷文和さん)【The BurningIssues vol.38】20230720

【お詫びと訂正】スライドにあやまりがありました。3社が一致したカジノIR用地の鑑定では、評価額が12万円/㎡、月額賃料は428円でした!爆安です!

◆大阪万博のずっこけぶりを西谷文和さんにうかがいます。パビリオン建設が間に合わない~~という悲鳴が響いていますが、それよりなによりこんなところで万博やっていいのか、観客をどう運ぶのか、土地は安全なのか、根本的な問題がいっぱい。知らなかったみなさま、ぜひぜひご覧ください。

収録は 2023年7月20日


ストップ・ザ・神宮外苑再開発(平尾剛さん・元ラグビー日本代表)【TheBurningIssues vol.37】

問題だらけの「神宮外苑再開発」。沈黙するスポーツ界で、元ラグビー日本代表の平尾剛氏は「秩父宮ラグビー場の移転に異議を申し立てる署名」活動を展開。再開発と東京五輪の汚職、談合に「スポーツの危機」と警鐘を鳴らす。政官財主導の再開発に利用されるスポーツ界。内向きの「家族」意識と「恩返し」の強要からの脱却が不可欠だ。

2023年2月27日 収録

【平尾剛さんが行っている署名ページはこちらから】

https://www.change.org/p/秩父宮ラグビー場をこの地...


日本政府は人権がお嫌い?(藤田早苗×望月衣塑子×南彰)【TheBurningIssues vol.36】230302

LGBT差別が違法と言えない、同性婚も選択的夫婦別姓も認めない、外国人を人間扱いせず、精神病院でも刑務所でも拘置所でも一方的に支配され命を落とす人のいるこの日本。誰もが人として生まれてきたのだから、人として生きる権利がある、その尊厳が守られ、権力によってうばわれることのない世界を作るために、国はあるべきではないか。まるで人権という言葉を嫌うような政府の姿勢にいらだちは募りますが、ヨーロッパと日本の人権感覚の落差を見てきた藤田さんが強調する人権の概念や個人通報制度という「武器」を手に入れる活動の重みを改めて実感します。

2023年3月2日 収録


みんなが暮らしに困っているのに何が異次元の防衛費だ!【The Burning Issues vol.35】20230120

浜矩子×竹信三恵子×浜田敬子×高端正幸×望月衣塑子のしゃべくり90分。

岸田首相は43兆円の防衛費を手土産に満面の笑みでバイデンと会談。無理やり防衛費を増やす結果、切り詰められるのは教育費であり子育て予算であり生活に不可欠な地域インフラの維持予算。こんな予算でいいのか、岸田フナ侍のフラフラに「それは違う!」と言わなければ!

2023年1月20日 収録

#軍拡より生活!

チェンジオルグの署名ページはこちら

https://bit.ly/3QLsMUc


『First Love 初恋』が描く ロスジェネ の時代とこれから【The Burning Issues Vol.34】

いま、ネット配信されているドラマ「First Love 初恋」が、若い世代を中心に大きな反響、共感をよんでいます。就職氷河期時代の1990年代に、社会に出たロスジェネ(ロストジェネレーション)の生きにくさが描かれています。ロスジェネ世代のお二人をゲストに、作品を通して、ロスジェネと日本のこれからの課題を考えます。

ゲスト:雨宮 処凛さん (作家・反貧困活動家)

    五野井 郁夫さん(政治学者・高千穂大学教授)

司 会:高瀬毅

2023年1月12日 収録


「私たちは、どこへ向かうのか」2023・元旦スペシャル 【BurningIssues vol.33】

2023年が明けての第一弾。4人の気鋭の若手論客の皆さんと、激動の年だった22年の出

来事を踏まえ、語り尽くす1時間50分。日本は、戦後の平和を維持してきた国の形を大

きく変える方向へと舵を切りました。国民的議論の無いままに。無責任かつ軽い政治家た

ちの罪は深いと言わざるを得ません。年頭から、激烈なトークとなりました。

2022年12月29日 収録


イーロンマスクのおもちゃ? 緊急レポート【The Burning Issues vol.32】20221221

Twitter社を買収してからのイーロンマスク氏の言動、どう思われますか。金があれば、メディアを支配できるのか、言論の自由はだれの言論なのか、次々議論を巻き起こすイーロンマスクの大騒動の現状と課題を、サンフランシスコでテスラのマスク氏とツイッターを追いかけてきた五十嵐大介さんに聞きます。

収録は、2022年12月21日午前10時。この2時間後に、マスク氏は「後任が見つかり次第、CEOを辞任する」とつぶやきました。でも、まだ後任は見つかっていません。ほんとに辞めるのでしょうか。


袴田事件 今度こそ再審開始へ 【The Burning Issues Vol.31】

1966年6月に、静岡県清水市(現・静岡市清水区)でおきた、一家4人殺害・放火事件「袴田事件」は、現在第2次再審の差し戻し審が東京高裁で行われています。ほぼ審理は終わり、来年3月には再審開始が決定される可能性があります。犯人とされた袴田さんは86歳。2014年に釈放され、姉の秀子さんと一緒に暮らしていますが、検察は再収監を諦めていません。半世紀を超えてもなお続く裁判。これまでの経緯と、この裁判の問題点を整理しました。来年へ向け、一人でも多くのひとたちが関心を持つことを期待しています。

司会:高瀬毅

・袴田巖さんの再審開始を求める12.12集会 特設サイト

http://www.kyuenkai.org/1212/

2022年12月12日, 12月18日 収録


ドイツ「帝国市民」のクーデタ計画~荒唐無稽と言うなかれ【BurningIssues vol.30】20221214

あのドイツで、クーデタ計画?首謀者はかつての帝国の貴族の末裔で代々ハインリッヒを名乗る実業家と連邦軍の軍人。いったいこれはなんなんだ! 早速、ドイツと東京をつないでとれとれでかつ深いお話をうかがいました。ドイツからライターの見市知さん、東京から東京大学院教授でドイツ政治がご専門の板橋拓巳さん、進行は山田厚史です。今の国家は偽物、闇の勢力に支配されている・・という主張の荒唐無稽さと登場人物の個性から、ドイツでも、当初はへんなやつの変な行動に思われていました。しかし、捜査によって参加者には、元議員の判事、医師などのインテリや特殊部隊のリーダーなど烏合の衆とは言い難い人々が含まれ、準備していた武器や新政府の青写真が明らかになるにつれ、これはしっかり向き合わなければならないとわかってきました。「帝国市民」の背景には何があるのか、民衆扇動罪まであってナチ思想や憲た法秩序を破壊する活動を否定してきたドイツで、地下水脈のように「帝国」が生き残り、今、力を得ているのはどうしてなのか、私たちも考える必要がありそうです。

収録は、2022年12月14日


解散命令求める署名始まる 藤倉+鈴木+ 小川【The Burning Issues vol.29】

10月7日、統一教会の宗教法人格を取り消すよう、全国霊感商法対策弁護士連絡会が、関係省庁に申し入れました。これを後押しする形で、同教団への解散命令を求める署名活動が、教団の元2世信者や全国統一協会(教会)被害者家族の会、さらには他のカルト教団被害者の会や宗教者、研究者、ジャーナリストなどによって始まりました。その意味を、当事者と、長年この問題を追求してきた2人のジャーナリストに語っていただきました。(※番組内の賛同人のスライドは2022/10/15現在の仮のものが出ています。最新の賛同人は下記署名サイトを御覧ください)

署名サイト

https://www.change.org/UC_dissolution

ツイートはこちら

https://twitter.com/UC_dissolution/st...

出演:

藤倉 善郎さん (ジャーナリスト、やや日刊カルト新聞総裁)

鈴木 エイトさん (ジャーナリスト、やや日刊カルト新聞主筆)

小川 さゆりさん (仮名・統一教会元2世信者)

聞き手:

池田香代子

2022年10月15日 収録

関連番組

【選挙参考資料】カルトと政治家 藤倉善郎さん+鈴木エイトさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人55人目+α

https://youtu.be/rCpcOZ3QvHI

外国特派員協会での小川さゆりさんの会見(2022.10.7.)

Escaping the Clutches of a Cult

https://youtu.be/AbJvAN5RhnA


結節点は安倍晋三 別姓 ジェンダー 宗教右派介入30年(竹信×浜田×堀川)【 The Burning Issues vol.28】20221011

統一教会と自民党の癒着がようやく白日の下にさらされようとしています。そんななか、この30年統一教会をはじめとする宗教右派がどのように政治に影響を与えてきたのか、その結節点に安倍さんがどのように登場してきたのかを夫婦別姓やLGBT,ジェンダーや性教育の分野を中心に ジャーナリストと研究者が体験的に語ります。個別の政策への攻撃や影響が、30年たって世界でも遅れた日本の体制を生んだこともよくわかります。

出演は、竹信三恵子、浜田敬子、堀川修平の3人です。

収録は、2022年10月11日


シンポジウム 国葬を考える【The Burning Issues vol.27】

安倍元首相の国葬に対して、メディア各社の世論調査で反対が6割を超えています。そうした状況を受けて、19日、東京大学駒場キャンパスで、「国葬を考える」というシンポジウムが開かれました。

国葬の持つ意味、安倍元首相が国葬に値する人物なのか。

多方面から鋭い指摘がなされました。ほぼ全編配信します。

スタジオ司会:高瀬毅

..............................

シンポジウム 「国葬を考える」

0:04:01 石川 健治[憲法学者]- 国葬の法的問題

0:30:24 片山 杜秀[政治思想史研究者・音楽評論家]- 国葬と〝将軍的欲望〟

1:02:38 國分 功一郎[哲学者]- 安倍国葬の持つ社会的意味

1:12:51 白井 聡[政治学者]- 安倍政権を検証する(内政)

1:42:08 三牧 聖子[国際政治学者]- 安倍外交の「レガシー」再考 -「誰に」「何を」残したか?

2:05:03 山口 広[弁護士]- 安倍元首相銃殺と旧統一教会問題

質疑応答

終了後インタビュー

【開催日】2022年9月19 日[月祝]

【主催】 東京大学 國分研究室

【協力】 東京大学 共生のための国際哲学研究センター(UTCP)

https://sites.google.com/g.ecc.u-toky...


ウソとごまかしの「安倍国葬」~世論調査 全社で「反対」多数に~【The Burning Issues Vol.26】

9月27日に予定される「国葬」。安倍元首相が行ったことは何だったのか?国葬とは何なのか。ゲスト4名と論じます。

<出演>

白井聡さん(政治学者・京都精華大准教授)

望月衣塑子さん(東京新聞記者)

小塚かおるさん(日刊ゲンダイ第一編集局長)

五野井郁夫さん(政治学者・高千穂大学教授)

司会:高瀬毅

2022年9月9日 ライブ配信

白井聡さん出演のシンポジウム「国葬を考える」についてはこちら↓

https://sites.google.com/g.ecc.u-toky...


統一教会と「政治」~安倍元首相の役割(有田芳生さん)【The Burning Issues vol.25】

緊急配信! 有田芳生さんに聞く、統一教会と安倍首相のフクザツな関係。岸信介元首相から脈々流れる反共の連帯とはいえ、距離を置いていたらしい一時期を経て、結局、自民党と統一教会の関係の元締めの地位を受け入れるに至ったのは、票を武器に権力基盤を確立するためだったのか。自民党の実力者たちは、統一教会の教義に根差す「反日」的な要素を知りつつ、それを知っているがために、日本の嫌韓右派に対して統一教会との関係を隠さざるを得なくなるというところに追い詰められてきたように見えます。ソウルでの「統一教会に対する宗教弾圧を訴える」デモ行進の情報を含めて、お話しいただきました。

生稲候補の応援写真は、もちろん横田一さんの提供です。

年8月18日 収録


肌感覚で知る永田町の統一教会 有田芳生さん 【The Burning Issues vol.24】

安倍元首相銃撃殺害から1週間、この社会に突きつけられた問題の所在が、徐々に明らかになってきました。このあってはならない事件の背後には、霊感商法や合同結婚式でおびただしい被害者を生み、社会問題となったカルト教団、統一教会(世界平和統一家庭連合)の存在があることは、もはや否定できません。なぜこのような反社会的な組織がいまだに活動し続け、政界に深く食い込み、将来にわたってこの国のあり方までをも規定しかねない動きをしているのか。そこには、このカルト教団にメディアも公安も沈黙してきた「空白の30年」が立ちはだかっています。ついこの間まで12年、国会で統一教会の息のかかった政治家たちと接してきた有田芳生さんにお話を伺いました。40年前から第一線のジャーナリストとして、また最近は参議院議員として、オウム真理教そして統一教会を追求してきた有田さんのお話は、衝撃に満ちたものでした。しかし、これは序章に過ぎないと予感させるに十分です。今後の有田さんの活躍に期待しながら、この番組をお送りします。

聞き手:池田香代子、山岡淳一郎

2022年7月16日 収録

有田芳生さんツイッター

@aritayoshifu

関連番組

【選挙参考資料】カルトと政治家 藤倉善郎さん+鈴木エイトさん 池田香代子の世界を変える100人の働き人55人目+α https://youtu.be/rCpcOZ3QvHI


いま、教科書で何が起きているのか 高嶋伸欣さん【The Burning Issues Vol.23】

アジア太平洋戦争へと日本を誤った道に導いた「教育勅語」がいまひそかに日本の教育界で復活しようとしています。東京と大阪・京都で上映中の話題の映画「教育と愛国」を基に「いま、教科書で何が起きているのか」を分析しました。

ゲスト:高嶋 伸欣さん(琉球大学名誉教授)

司会:高瀬毅

2022年5月1日 収録


★緊急報告★ウクライナ1000万人避難!いま必要な人道支援とは 【The Burning Issues vol.22】

ロシアのウクライナ侵攻で、ウクライナからの国外避難民は400万人を超え、国内避難の650万人と合わせ同国の1000万人が「日常」を奪われました。そうした避難民の支援のため、ピースボート災害支援センターのスタッフが隣国ルーマニアで調査を行い、3月末に帰国しました。番組では、緊急報告として、同センターのスタッフに現地の状況をお聞きします。

【ゲスト】

上島 安裕(ピースボート災害支援センター事務局長)

鈴木 郁乃(ピースボート災害支援センター国際事業コーディネーター)

メリ・ジョイス(ピースボート国際コーディネーター)

【司会】

高瀬毅

ピースボート災害支援センター

2022年ウクライナ緊急支援募金 ‐ All for Ukraine ‐

★募金はこちらから★

https://pbv.or.jp/donate/2022_ukraine

2022年4月2日 収録


佐渡は、軍艦島の二の舞になる ~政治が歪めた世界遺産推薦~【The Burning Issues vol.21】

佐渡島金山(鉱山)を、日本政府が世界文化遺産に推薦しました。

しかし、現状において、登録の見通しは立っていません。

それはなぜなのか。何が問題なのか。詳細に分析しました。

このままでは、ユネスコから問題を指摘されている軍艦島問題の

二の舞になりかねません。

2022年2月6日 収録


ネトウヨ汚染 安田浩一さん/五野井郁夫さん/永田浩三さん 【The Burning Issues vol.20】2022.1.18

「NHK字幕捏造疑惑」事件は、私たちに深刻な問題を投げかけています。社会の現状や政権に異議を申し立てる人びとを特殊な人びととする偏見や、デモは金銭で動員されているとの陰謀論が、いつしか社会にはびこり、積極的にそうした主張をする人びとが政界やメディア界に一定の勢力を持っています。

公共放送に携わる人びともそのような歪んだ見方を共有していることが明らかになったのが、今回の事件だとしたら、まさにゆゆしき事態です。

第一部では、ジャーナリストとして差別や排外主義と戦ってきた安田浩一さんと、政治学者として市民運動のフィールドワークを重ねてきた五野井郁夫さんに話し合っていただきました。

さらに第二部では、長年NHKで報道ドキュメンタリー番組を制作してきた永田浩三さんに、元プロデューサーの立場から、今回問題となっている番組を分析していただきました。


これは事件だ!『明日のハナコ』を救え!高校演劇放送中止、台本集回収だってよ 北丸雄二×玉村徹×鈴江俊郎×池田香代子【The Burning Issues vol.19】 20211118

突如福井県の高校演劇祭を舞台に勃発した大問題!コロナ下で無観客、かわりにケーブルテレビの放送とDVD制作で発信するという話だったのに、福井農林の『明日のハナコ』は放送もDVD制作もされず台本集も回収の憂き目に。どうして?!差別用語?原発?名誉棄損???事件を深堀すると、そこには今の日本の「空気」の問題が浮き彫りになります。

北丸雄二さんと池田香代子さんに加え、元演劇部の顧問で『明日のハナコ』の作者である玉村徹さんとこの一大事に『明日のハナコ』を埋もれさせないネット署名と全国ツアーを計画する劇作家鈴江俊郎さんをお迎えし、たっぷりと重量感のある現場の空気をお伝えします。

■上映実行委員会サイト

福井の高校演劇から表現の自由を失わせないための

『明日のハナコ』上演実行委員会

https://ashitanohanako1108.wixsite.com/

■Change.org署名サイト

福井の高校演劇から表現の自由を奪わないで!顧問会議は『明日のハナコ』の排除を撤回してください。

https://chng.it/jd4RQfJL

■11月18日 中日新聞

高校演劇、なぜ非公開に? せりふに差別語、福井農林高の作品

https://www.chunichi.co.jp/article/36...


リベラルは生き残れるのか。白井聡 ✕ 川村晃司 ✕ 高瀬毅 【The Berning Issues vol.18】

衆院選は、リベラル、ことに野党第一党である立憲民主党の立場を

難しいものにしました。第三極、日本維新の会の議席拡大によって

政界地図を大きく変える可能性が出てきました。

リベラルはどうなるのか。どうすべきか。

気鋭の政治学者、白井聡さん、ジャーナリスト川村晃司さんと考えます。

2021年11月7日収録


軍艦島展示を改めよ!~約束守らぬ日本にユネスコ決議~ 植松 青児さん【The Burning Issues vol.17】

長崎の軍艦島を始めとする「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産に指定されたのが、2015年。しかしこの時の日本側のユネスコでの「約束」を巡って、今年7月、ユネスコが、守られていないと批判する決議を採択しました。いったい何があり、どこが問題なのか、その裏側について解説します。

ゲスト:植松 青児さん (「週刊金曜日」編集者)

司会:高瀬毅


日本版CIAの野望 デジタル「改革」法案【BURNING ISSUEs】20210331

コロナと会食ばかりがニュースとなっていますが、しずしずと菅案件の野望は進行中。コロナ給付金が滞ったのは、日本のデジタル化が遅れているからだ、世界に負けてる、ここは便利で早い一元化したデジタルシステムを構築するといううたい文句で始まった「デジタル庁」、その創設に伴うデジタル改革関連法の一括提案。もう、衆議院の委員会は通過しました。でも、その正体は国民が便利になるより政府が国民の情報を掌握するのに便利な日本版CIAを作るもの。国民の健康、金融資産、社会保障、税金と政府と自治体に集まっていた個人情報を同意がなくても国が吸い上げ、すべてを紐づけてみることができるシステムになりかねない「監視社会1984実現法」でもあります。日本の情報公開法と個人情報保護法の生き字引といわれる弁護士の三宅弘さんがその正体を解説します。

収録は、2021年3月31日


「核兵器禁止条約」発効 ~日本はなぜ条約に反対するのか~ 田井中雅人さん【The Burning Issues Vol.15】

核兵器の開発から、製造、使用、保有」まですべてを禁止する「核兵器禁止条約」が1月22日に発効します。核兵器廃絶への大きな力となる国際条約です。核保有国は批准していませんが、今後、核兵器を巡る議論に大きな影響を与えることは間違いありません。唯一の戦争被爆国日本は、議論の段階から終始背を向けてきましたが、このままでは世界の潮流に取り残されます。発効までのプロセスから見えるのは、核の汚染による環境破壊にもつながる危機感です。核禁条約を通して核の時代を考えるヒントが詰まった話が展開されています。

収録は2021年1月18日


「ボルトン回顧録」から見えるベネズエラ政変の内幕(伊高浩昭)【The Burning Issues vol.14】20200709

トランプが圧力を強め、二人の大統領がいるかのような宣伝がされてきたベネズエラ。政変の真相は、デモクラシータイムスでは、在日ベネズエラ大使にインタビューする等、米国発の報道に真っ向対立してきました。ここにきて、話題の「ボルトン暴露本」がその内幕に触れています。共同通信中南米専門記者、日本で一番中南米を知る伊高浩昭さんにうかがいます。聞き手は、高瀬毅。

収録は2020年7月9日


「電通」という闇【The Burning Issues vol.13】

「電通」という闇

出演:本間龍さん(作家、元博報堂社員)

お相手:鈴木耕

給付金問題で、一躍陰の黒幕と名指される「巨大広告代理店・電通」。

マスメディアを牛耳る電通は、どうやってこれほどの力を持ったのか。

一般社団法人という隠れ蓑の陰で、我らの税金が食いつぶされる。

そのメカニズムを解き明かす。


排除は民主主義を危うくする 上瀧浩子さん・岡野八代さん Burning Issues Vol.12

前回の Burning Issues Vol.10(3月24日)で取り上げた、京都市長選(2月2日)反共広告問題の第二弾です。「公正な選挙を考える会」は、この広告に名前を連ねた政党に質問状を出しました。前回の放送までに回答のなかった立憲民主党は、今に至るまで、やはり無回答です。もはや時間切れと判断した「公正な選挙を考える会」は、このたびステートメントを発表しました。今や印象操作や排除が公然と行われるようになったこの社会が、その危険性に気づき、踏みとどまるためにはなにが必要か。反対世論の盛り上がりもあって今国会での成立が見送られた国民投票法改正案の問題点も含め、「公正な選挙を考える会」 の弁護士の上瀧浩子さんと政治学者の岡野八代さんに語っていただきました(6月1日収録)。

「公正な選挙を考える会」

https://note.com/kyoto_0202/n/nb575a6...


政党の”事情”と市民の”思い”にあつれき 中沢けいさん・香山リカさん

今年2月に行われた京都市長選挙。自由民主・公明・立憲民主・国民民主・社会民主各党が推す無所属の現職が当選しました。この選挙戦のさなかに打たれた新聞広告が物議を醸しています。共産党とれいわ新選組の推薦を受けた無所属の対立候補を「共産党の市長」とした上で、共産党だから拒否する、と謳ったこの広告を問題視した「公正な選挙を考える会」は、広告に名を連ねた各党に公開質問状を送りました。「会」に属する中沢けいさんと香山リカさんに、この新聞広告の問題点や、野党共闘を支える市民の思いを野党各党は見誤っているのではないかなど、語っていただきました。


映画『i 新聞記者ドキュメント』が描く権力と報道メディアの攻防  森達也さん 河村光庸さん The Burning Issues vol.10

【The burning issues】

映画『i 新聞記者ドキュメント』が描く権力と報道メディアの攻防 森達也さん+河村光庸さん

6月に公開されたシム・ウンギョン×松坂桃李主演の映画『新聞記者』は、社会派の邦画作品としては異例の、動員50万人に迫るヒットとなり、今もなお各地で上映が続いています。この作品にインスピレーションを与えた『新聞記者』の著者、望月衣塑子・東京新聞記者を、森達也監督が8カ月にわたって追ったドキュメンタリー映画、『i 新聞記者ドキュメント』が11月15日から順次全国公開されます。2作ともエグゼクティブ・プロデューサーは河村光庸さん。今、ジャーナリズムをテーマとする映画を立て続けに制作する意図は何か。東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞した本作品は、誰に何を問いかけるのか。ジャーナリズムの萎縮は権力やジャーナリズム自体に問題がある、とするだけでいいのか。表現の自由の問題を含めて、監督とプロデューサーに緊急インタビューを行いました(11月12日、外国特派員協会)。


桜を見る会「国費で選挙運動疑惑」徹底追及 田村智子さん The Burning Issues vol.9

【The burning issues】

桜を見る会「国費で選挙運動疑惑」徹底追及の急先鋒、田村智子参議院議員緊急インタビュー

これまでも野党が指摘してきた首相主催「桜を見る会」にまつわる疑惑が、ここへ来て政局を揺るがしかねない事態に立ち至っています。今月8日の参議院予算委員会での共産党・田村智子議員の質問が、その発端です。議員は綿密な調査を踏まえ、ネットに残された参加者の生々しい声を交えて、税金を使った公式行事の私物化ではないか、公職選挙法に抵触するのではないかと、首相をきびしく問い詰めました。全国各地で首相退陣を求める集会が行われた12日夜、官邸前に集まった人々の抗議の声が響く中、議員の部屋で疑惑の核心や今後への意気込みなどを語っていただきました。

11月13日午後、菅官房長官は来年の「桜を見る会」を中止する、と発表しました。官房長官の確約(規模の縮小、招待基準の明確化、招待プロセスの透明化)からはっきりしたのは、田村議員の質問から燎原の火のように広まった批判に、政権は一言も反論できなかったということです。来年度中止によってこの件が落着するわけではありません。野党の追及チームの活動が期待されます。デモクラシー・タイムスも、今後の推移を追っていきますので、乞うご期待。

2019年11月8日 田村智子議員の質問(参議院予算委員会)

https://youtu.be/FqG_eybQ_ZE

※冒頭タイトル内の表記に誤りがありました。お詫びしてここに訂正いたします。

 【誤】徹底追求→【正】徹底追及


【Burning Issues】「韓国は約束を守らない」のか?~日韓請求権協定と日本政府20191004

安倍首相も河野前外相も菅官房長官も口をそろえて「韓国は約束を守らない」、日韓請求権協定で徴用工の請求権は消滅しているから、あとは韓国内で処理するように、と言います。しかし、日本政府は日本国内で起こされた徴用工の賠償請求訴訟で「日韓請求権協定で請求権が消滅している」と主張したことは一度もありません。

国際法学者である阿部浩己明治学院大学教授をお迎えし、日韓請求権協定では、誰のどのような請求権が消滅させられたのか、請求権協定が解決したという「8項目」のなかに徴用工の個人請求権も含まれたのかを解説し、日韓請求権協定と日韓両政府の50年間の主張を敷衍して、徴用工問題の解決の道を考えます。

奇異に感じられますが、日本で行われた徴用工訴訟で日本政府が「日韓請求権協定で請求権は消滅した」と主張したことは一度もありませんでした。なぜでしょう。戦後繰り返された「日本国民が原告の」原爆被害訴訟、シベリア抑留賠償請求訴訟などで、日本政府は、「サンフランシスコ平和条約や日ソ宣言に請求権を放棄する条項があるとしてもそれは国家が請求できないだけで個人の請求権は残っている、だから、賠償してもらいたかったら、アメリカででもソ連ででも訴訟をしてアメリカやソ連からとればよい、日本政府に補償を求めることはできない」と主張してきました。かなり冷たい対応です。ところが、日本政府のこの理屈に基づいて、90年代以降、韓国や中国の人たちが日本で賠償請求を起こすようになると、困ったことになりました。そこで、政府は矛盾を避けて、20世紀中は、請求権はなくなっていないことを前提に裁判所で請求を認めない理屈を編み出してきたのです。そして、21世紀になると、さらに「請求権はなくなっていないが、裁判所で請求することはできない」という判断を裁判所はするようになりました。それでも、徴用工の請求権自体が請求権協定でなくなったという主張を国がしたことはありません。今になって、「協定によってもともと消滅していた」というのは、いかにも強弁と思われます。「韓国は約束を守らない」というにはやや苦しい日本政府の姿勢だったと言わざるを得ません。

他方、韓国も考え方が一貫していたかというと、微妙なところがあります。請求権協定が結ばれたのは、韓国が軍政、軍部独裁の強権政権時代でした。この時、韓国政府は、徴用工の請求権は請求権協定で失われていることを前提に法整備をし、死亡者だけを対象に極めてわずかな賠償の支払いをして乗り切ろうとしました。これには、徴用工の人たちの不満は残りました。その後民政に移行して国家規模で調査が進む中で、韓国政府は、請求権協定で消滅したとされる韓国民の権利の範囲に、原爆被害や従軍慰安婦など人道的犯罪による被害についての請求権は含まれない、というようになりました。確かに、請求権協定が解決した問題として掲げる「8項目」には、原爆被害者や従軍慰安婦の問題は含まれていませんでした。しかし、それでも徴用工問題は「8項目」に含まれ、解決されているのではないかと考えていた節があります。徴用工の人たちは、このような韓国政府の解釈には納得せず、請求権が残っていることを前提として企業に対して訴訟を起こしました。これを受けて、大法院は、2012年(2018年ではありません)、請求権協定締結の時には、植民地支配については、日本は正当だったと主張し韓国は不当・違法だったと主張し、両者の評価が一致せず、請求権協定の範囲には「植民地支配に基づく」請求権は含まれていなかったと判断しました。その結果、総動員令など植民地支配のもとで徴用された人たちの受けた損害の慰謝料については解決済みとは言えない、という判決になりました。韓国の裁判所も、請求権協定を前提に、徴用工の請求を認める法理論を考え出し、それは一つの理屈として否定できないところがあります。

日韓の対立は感情的なレベルに達し、解決の見通しは立ちません。しかし、本来、この問題は、日本の裁判所も認めている劣悪な非人道的境遇にあった徴用工の人たちへの補償を両政府がどう考えるかという視点で見る必要があります。国家間のメンツや歴史認識の対立に焦点を合わせていてはいつまでも解決しません。亀裂を広げるのではなく、今ある一致点を深めて、人権問題としての解決に舵を切るべきではないでしょうか。

2019年10月4日収録 お話をうかがう中で当初予定していたタイトルがそぐわなくなり、公開にあたって変更しました。映像内のタイトルのスライドが異なります。


【この視点から】ベネズエラ報道は、どこまで真実を伝えているか~イシカワ駐日大使に聞く20190625

The burning issues! 炎上する問題を取り上げます。

今やメディアは筆をそろえてベネズエラ「反米独裁」政権を批判。

やせ細った病人、疲労困憊の母子、商品のない商店、と目を引く映像も繰り返し流され、国民が虐げられている、人道支援をなぜ拒絶する!、独裁者は倒せ、民主的な暫定大統領を守ろう・・そんな雰囲気が作り出されています。

しかしちょっと待て。

ベネズエラには議会があり、しばしば選挙が行われ、2015年から反大統領派が多数を握るねじれ現象が生じています。暫定大統領は国内で自由に演説し、ついには軍人に蜂起を呼びかけました。こういう国は「独裁」ですか?

世界第一位の石油埋蔵量があり、金や水や資源は豊富。つい最近まで南米で一番豊かな国とさえ言われていました。それがどうして、困窮の中にあるのでしょうか。

経済混乱、医薬品の不足、大停電、その背景にはなにがあるのか。米国の「裏庭」で何が起こっているのか。

話は2014年オバマ政権が発した経済制裁に始まります。核兵器もミサイルもない小国に「米国の安全保障上の脅威」を理由に国連決議もなく経済制裁をしたこと。アメリカのモンロー主義とその「裏庭」の小国の関係はどうなってきたのか。

筆がそろえばそろうほど、それホント?と聞きたくなるデモクラシータイムスが、セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使にインタビュー。聞き手は、高瀬毅と伊高浩昭。

ここにも、1965年来アメリカが繰り返してきた中南米諸国への介入政策の影と、ベトナム戦争のトンキン湾、イラク戦争の生物化学兵器と同じ「情報の罠」があるのではないか、そう思わせる一時間です。

収録は2019年6月25日


【The burning issuesNo6】イージスアショアは米国防衛(田岡俊次)20190402

田岡さん復帰記念第2弾 北丸さんとちょっと話したりなかったので・・やや穏やかにイージスアショアのその後の解説。

田岡さんの「イージスショア ばかげた選択】https://youtu.be/0svDYQQlmBoを合わせてご視聴く...

米朝首脳会談の決裂後、北朝鮮は「東倉里」でミサイル実験再開か、と報じられました。まずは人工衛星とミサイルには大きな違いがあります。情報に振り回されてはいけないと田岡さんは言います。

そして、北朝鮮のミサイルに対抗するというイージスアショアは、米国本土を守るミサイル防衛網の一環であることがますます明らかになってきました。

配備予定地の秋田と山口のみならず、日本全体で、7000億にも膨れ上がりそうなイージスアショアが本当に日本の税金で整備すべきものなのか議論しなければならない時期に来ています。

2019年4月2日収録


緊迫!ベネズエラ~米国軍事介入はあるのか 伊高浩昭×高瀬毅【TheBurningIssues】

ベネズエラの独裁者を追い詰めるアメリカと民主化勢力、人道支援を断る暴虐な独裁政権、そんな視点の報道があふれ、どこかで見たような物語が繰り返されています。

が、ほんとうでしょうか。

日本でも数少ない元共同通信のラテンアメリカ専門記者伊高浩昭さんに聞きます。

ほんとうに人道的危機は生じているのか?人道支援ならまず赤十字や国際援助機関を通じた援助があるはずなのに、なぜ国境を開かせて米軍が軍隊を使って運び込もうとするのだろうか。なにより、曲がりなりにも選挙によって成立してる政権が腐敗している、経済運営に失敗したと他国が認定し、内政に干渉して転覆することは許されるのだろうか。

既に公開した「山田厚史の闇と死角~ベネズエラに迫る危機」と合わせて、西欧発のメディアからはこぼれ落ちたベネズエラの現状をお伝えします。2019年2月27日収録


【The burning issues 】地位協定~米軍占領下のニッポンの空20190204

東京オリンピックに向けて、東京23区の上空を飛行機が飛ぶ、という説明会が始まっています。何が画期的なのか。

実は、東京の大部分の空は、米軍の横田基地の管制空域になっており、日本の空なのに日本の自由にはなりません。東京だけではなく、太平洋から日本海まで甲信越の空は、米軍が管制中。それもこれも、安保条約と地位協定に基づくもの。沖縄だけではありません、日本の領土も領空も領海も、目に見えない占領状態は続いています。「日本の独立」を考えるために、まずは、基礎知識から。

お話は、布施祐仁さん。


【The burning issues】レーダー照射/北方領土( 田岡俊次)20181228

歯に衣着せぬ田岡さん。そんなこと言って大丈夫でしょうか、とヒヤヒヤするところもありますが、現実を知って初めて対応策は立てられます。

にわかに大騒ぎとなった韓国艦船からのレーダー照射。あの田母神さんも危険はないと言っているのに、政府はなんだか居丈高。

田岡さんは「失敬ではあるが、危険はない」と明快でした。日本の自衛隊は常日頃、旅客機にレーダー照射して追尾訓練をしているとか。戦争前夜のような騒ぎになるのは、日韓の歴史の積み重ねでもあり、韓国は日本を仮想敵国として、装備も予算も獲得しているという話も痛みとともに受け止め、新たな関係の構築を試みなければならない時期でしょう。

後半は、領土ナショナリズムの愚と北方四島返還要求の根拠の脆弱さを復習し、「小日本主義」による国富の追求こそ日本の進むべき道という田岡さんの長年変わらぬ信念をうかがいました。

2018年12月28日収録


【The burning issues】アメリカの不沈空母「ニッポン」(布施祐仁)

自衛隊は誕生からずっと米軍を守り、日本は「アメリカの不沈空母」だった。アメリカのつくる世界秩序を守ることが日本の安全を守ることだという判断は、アメリカも自衛隊の幹部も自明のこととしている。

ジャーナリスト布施祐仁さんの解説は目からウロコ。

沖縄、奄美の離島に自衛隊基地が整備されているのはなぜ?中国の侵略から離島を防衛するため?イージスアショアを秋田と山口に配備するのはなぜ?北のミサイルを撃ち落として日本を守るため?ステルス戦闘機を100機買い、攻撃兵器である軽空母を持つのはなぜ?日本の国土を守るため?

いやいや、何十年も前から、自衛隊はフィリピン、グアム、日本を結ぶ海域で米軍を守る役割をあたえられてきた。

冷戦時代、日本の自衛隊はソ連極東のバックファイヤー爆撃機からハワイ・グアムを守り、ソ連の潜水艦の動向を監視し有事には宗谷・津軽・対馬三海峡を封鎖し米軍の作戦の自由を確保する役割を与えられた。今、その仮想敵国が中国となり、沖縄を含む諸島は、中国軍を封じ込める最前線となっている。

「自衛隊は生まれた時から米軍の手足だった」それは、日本の国益は米国のつくる世界秩序とともにあると考えてきた政治家には自明であったが、しかし、それでよいのだろうか。北東アジアの情勢も世界の秩序も変動する中で、日本にとてもっともよい安全保障政策を模索する時が来ている。まずは、知って、議論することから。


拝啓 秋田・山口両県知事殿 イージスアショアの嘘 【The burning issues】20180925

今、考えなければならない問題を取り上げる The burning issues!

第1回は イージスアショアの「ごまかし」

解説は、田岡俊次、飛入りの北丸雄二

にわかに導入が決まったイージスアショア、候補地は山口と秋田

住民説明会も開催されているが、その説明は本当なのか?

1 北のミサイル対する抜本的対策?

  ・もともとの防衛計画にないごり押し

  ・イージスではミサイルの抜本対策にならない

  ・費用が掛かりすぎる(2か所で5000億、弾だけで1900億)

2 どうして山口と秋田?

  ・東京防衛なら能登半島、大阪防衛なら隠岐の島が適地

   山口はグアム行き迎撃に、秋田はハワイ行き迎撃に適地

  ・世界のイージスアショアは、ルーマニアとポーランドに

   しかし、いずれも米国の費用負担で米軍が運用

3 健康被害はほんとにないのか?

  ・無線LANの4億倍の大出力、大丈夫?

  ・水平線を監視するから上空だけに照射はありえない

4 立地は大丈夫なのか?

  ・イージスアショアは動かないから格好の標的

  ・内陸向きに発射すると、ロケットの1段目がドスンと落ちる