銀 行 の 罠


【銀行の罠 Series1 総集編】これでいいのか、銀行・行政・裁判所! 20190911

※こちらは先月公開分を一部修正し再アップしたものです。

銀行の正体を暴く、【銀行の罠Series1】 銀行を信じ裏切られて財産を失った当事者の声を聴きながら、「銀行」の役割、100年続くその手法、書類に署名し印鑑登録した実印でハンコがあれば反論できないという銀行が圧倒的に優位になる裁判のありようまで、問題提起をしてきました。

今回は、取り上げたケースのその後と、いずれのケースでもその背後にある仕組みや法律の問題に触れます。

晩秋から、銀行はどうあるべきか、制度の欠陥、消費者保護制度の必要について、新しいシリーズを始めます。お楽しみに。

【これまでの番組と番外編】

【銀行の罠 vol.1】信じた銀行に父子2代身ぐるみ剥がされる話20181229  https://youtu.be/7wuQ7qaTmt0

【銀行の罠 vol.2】相続税対策のはずがローン地獄と競売にいきつく変額保険の話20190117 https://youtu.be/mdI1S8t7bsE

【銀行の罠 vol.3】魔法がとけたかぼちゃの馬車 中堅サラリーマンに返済不可能な融資を銀行が押付けた話20190305 https://youtu.be/Jp71v-Kfzqo

【銀行の罠 vol.4】信用保証は誰のため?銀行と信用保証協会が人の好い連帯保証人をしゃぶりつくす話 https://youtu.be/W4O0BC56x6o

【銀行の罠 番外編】見よ!紛糾のスルガ銀行株主総会 ~「かぼちゃの馬車」続報 20190716 https://youtu.be/-sYC-zXqpyI


【銀行の罠 番外編】見よ!紛糾のスルガ銀行株主総会 ~「かぼちゃの馬車」続報 20190716

銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画 特別篇。

「銀行の罠」第3回で取り上げたシェアハウス「かぼちゃの馬車」事件。こちらから⇒ https://youtu.be/Jp71v-Kfzqo

 舞台となったスルガ銀行の今年の株主総会は、冒頭から打ち切り終了まで、強行採決の国会を彷彿とさせる騒然とした雰囲気でした。

 被害者株主の質問を封じ、役員ははぐらかしの答弁を続け、銀行の先行きも被害者救済も明確になりませんでした。

 しかし、ここまで、河合弁護士は、一歩も引かない闘いを宣言し、被害者の方たちも出勤前にスルガ銀行前でのデモンストレーションを続けてきました。その結果、いま、水面下では光が見えてきています。他の銀行からの資本注入なしには存続できないスルガ銀行は、身ぎれいになるために交渉に応ぜざるを得ない状況に追い込まれてきました。債権回収会社を通じることにはなりますが、銀行が個人の債務者に対して担保物件である土地建物の価値の範囲での弁済を受けたらそれ以上の取り立てをしない、という前例ができれば、それは歴史的画期的なことです。

被害者の方たちの奮闘の成果を今後もお伝えいたします。

出演は、河合弘之(弁護士 被害者弁護団団長)、山田厚史、山岡淳一郎 です。

銀行の貸し手責任を問う会

http://www.kashitesekinin.net/


【銀行の罠 vol.4】信用保証は誰のため?銀行と信用保証協会が人の好い連帯保証人をしゃぶりつくす話

銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画 第4弾。

今回は、銀行が中小企業に融資し焦げ付きそうになった債権を回収するために、信用保証協会とともに、人の好い連帯保証人を利用し、しゃぶりつくす話。

信用保証協会をご存知ですか。

信用保証協会法によって設立され特別な公益法人。資金は最終的に税金で賄われている。各都道府県と4つの市にひとつずつ全国に51法人があり、都道府県との関係も深い。

中小企業が金融機関から融資を受けるときの強い味方、保証料を支払えば、銀行からの借入の「保証人」になってくれる。

債務者は安くはない保証料も払っているから、生命保険のように借りている方が倒産したり払えなくなったら代わりに払ってくれて、友人や親族関係のしがらみで中小企業の連帯保証人になった人も安心だ、と思ったら、それは大間違い。

友人に頼まれて「信用保証協会の保証つき」と安心して銀行からの借入の連帯保証人になったはずなのに、友人の会社がつぶれたあとで、実は銀行だけでなく信用保証協会の連帯保証人にもなっていたことが分かった、というケースがたくさんある。そうなると回収に容赦はない。保証人本人の土地家屋、預貯金、すべて差し押さえられて持っていかれる。

「信用保証協会は債務者とその保証人の味方じゃなかったの?」キツネにつままれたような気がした人も大勢。実は、銀行の借入の保証人になった時に署名捺印した大量の書類の中に、信用保証協会へ差入れる連帯保証契約書があった。特に説明もなく、信用保証協会の人が同席しているわけでもなく、気が付かなかったという例が大多数。信用保証協会は債務者の債務全額を銀行に返済した後、連帯保証人の財産を根こそぎ差押え、回収していく。

よくよく聞くと銀行も相当のワル。つぶれそうで回収できない危険がある融資について、その社長にお金のある経営仲間友人、かたいところに勤める親族に保証人になってくれるように依頼させて、新しい「信用保証協会保証付き」融資をする。融資金は、回収が危なかった別の債務の返済として銀行に支払われる。そして、「信用保証協会保証付き」融資の方は当然焦げ付く。そう、銀行は信用保証協会から代位弁済を受けて回収。そのあと、信用保証協会は罠にかかった連帯保証人から身ぐるみはいで回収する。

でも、ここにもおかしなことがいっぱい。差入れ方式という書式で連帯保証契約を結ばせ、連帯保証人の手元には書類は残らず、連帯保証した人は自分が署名押印した書類の内容はわからない。裁判になって初めて気が付く。裁判所は、署名と印鑑証明つき押印があれば、「あんたは自分でサインしたんだから、契約内容もわかっていたはず、いまさら払わないという言い訳は認めない」と言う。反論したくても、関係する処理や取引履歴は、手元になくすべては相手の手のなかにある。

さすがに怨嗟の声が充満したせいか、中小企業庁は平成18年3月31日「信用保証協会における第三者保証人徴求の原則禁止について」という通達を出したが、その前に保証人になった人は未だに裁判で闘っている。

銀行もその仲間の信用保証協会も結局債権の回収には手段を択ばない。

「羊のフリしていても、気をつけなさい~ オオカミが牙をむく、そういうものよ~ 」。

今回も、進行は山岡淳一郎(ノンフィクション作家)、討論には山田厚史に加え、40年間銀行と闘う被害者の相談に応じてきた椎名麻紗枝弁護士が参加します。

銀行の貸し手責任を問う会

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【銀行の罠 vol.3】魔法がとけたかぼちゃの馬車 中堅サラリーマンに返済不可能な融資を銀行が押付けた話20190305

銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画 第3弾。

今回のテーマは、昨年メディアで大きく取り上げられた「かぼちゃの馬車」。被害者弁護団の団長を引き受けた河合弘之弁護士は、日本を支えるまじめな中堅サラリーマン層を白アリのように食い散らかすやり口に怒り心頭。特にスルガ銀行は許せない、と舌鋒は鋭い。

地方から上京する女性にシェアハウスを提供しその人生を応援しながら、オーナーも安定した副収入を得られる・・そんな魔法をかけられて、年収600万から800万の中堅サラリーマンが一生かかっても返せない億単位の借金を背負う羽目に陥りました。もともと詐欺的商法だったのに、それに箔をつけ信用させたのはスルガ銀行。地方銀行の果敢な融資と宣伝され、しかし、実態は融資条件をクリアするために銀行自身が顧客の預金残高を二桁三桁水増しし源泉徴収票を改ざんして、本来あり得ない融資をし、その結果、顧客は二束三文の土地と建物のオーナーとなり、到底返せない借金を背負うことになりました。

これを、借り手の自己責任というのでしょうか。

金融取引法は、銀行のような登録金融機関に、顧客の財産や収入、借入の目的、金融取引の経験等に即して、適正な商品を案内し勧めるべきだという原則を定めています。銀行が自分の商売のために、自由意思で契約した、自己責任だといって顧客を食い物にすることは許されていません。銀行ってなんだ、それが問われています。

このシリーズは、被害者の方の実体験を通じて、公的存在であるはずの銀行の歪み、銀行を通じて預金者消費者に転嫁される金融政策の問題点を議論し、法改正と司法の改革の必要を明らかにします。

出演は、河合弘之弁護士、山田厚史、山岡淳一郎。

銀行の貸し手責任を問う会

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【銀行の罠 vol.2】相続税対策のはずがローン地獄と競売にいきつく変額保険の話20190117

銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画 第2弾。

銀行って、預金者の味方、銀行員はにこやかで腰が低く、堅実で頼りになり、信用できる。そういうイメージとは異なり、親しい銀行、銀行員の話を信じて本来必要のない借り入れをした結果、利益が得られなかっただけでなく、預貯金も自宅も給料も失った人々がいます。相続税対策に変額保険を、資産運用もかねてアパート経営を、と勧誘のセリフは様々でした。

その中に、銀行に裁判を起こされて負け、それでも、こんな話はおかしい、銀行には、金融業者として適正な融資をし回収の可能性を判断する貸し手としての責任があるのではないかと、法改正や裁判手続きの見直しを求めている人々がいます。

このシリーズは、「銀行の貸し手責任を問う会」の方々の実体験を通じて、公的存在であるはずの銀行の歪み、銀行を通じて預金者消費者に転嫁される金融政策の問題点を議論し、法改正と司法の改革の必要を明らかにします。

第二回は、相続税対策に変額保険を勧められ、億単位の保険料は銀行から借り入れても十分保険の運用での利回りでカバーできるから損はありませんという説明を信じて自宅を担保に借入をした結果の悲劇を取り上げます。

保険に加入した人がなくなれば、銀行からの借入の元本は消滅します。しかし、肝心の保険会社が破たんしたり、中途解約したりすると、運用はもう20年マイナスが続いていますから借入の元本に見合う保険金が手に入りません。借金は残ります。中途解約しなければ、生きている限りもともとの保険料に合わせた高額の借入の利息は別に支払い続ける必要があります。それが滞ると、利息の支払いができないために、担保に入れた自宅が競売されます。長生きしてもしなくても、つらい生活が続きます。

消費者はそんなリスクを理解できないまま、契約をしました。それを自己責任として甘受するべきなのでしょうか。

出演は、山田厚史、荻原博子、山岡淳一郎。

銀行の貸し手責任を問う会

http://www.kashitesekinin.net/


【銀行の罠 vol.1】信じた銀行に父子2代身ぐるみ剥がされる話20181229

銀行の貸し手責任を問う会の全面的な協力で実現した、デモクラシータイムス取材企画。

銀行って、預金者の味方、銀行員はにこやかで腰が低く、堅実で頼りになり、信用できる。そういうイメージとは異なり、親しい銀行、銀行員の話を信じて本来必要のない借り入れをした結果、利益が得られなかっただけでなく、預貯金も自宅も給料も失った人々がいます。相続税対策に変額保険を、資産運用もかねてアパート経営を、と勧誘のセリフは様々でした。

その中に、銀行に裁判を起こされて負け、それでも、こんな話はおかしい、銀行には、金融業者として適正な融資をし回収の可能性を判断する貸し手としての責任があるのではないかと、法改正や裁判手続きの見直しを求めている人々がいます。

このシリーズは、「銀行の貸し手責任を問う会」の方々の実体験を通じて、公的存在であるはずの銀行の歪み、銀行を通じて預金者消費者に転嫁される金融政策の問題点を議論し、法改正と司法の改革の必要を明らかにします。

第一回は、支店長に懇願されてう回融資に協力した近郊の旧家が父子二代にわたり苛烈な取り立てにあい、すべての財産を競売されるに至った話。

出演は、山田厚史、荻原博子、山岡淳一郎。