新型コロナと闘う その先の世界へ


4回目ワクチンと治療薬 国民皆保険でていねいな医療を【新型コロナと闘う その先の世界へ】2022年4月14日収録

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。オミクロン株への対応はそれまでのデルタ株とは根本的に変わるべきだったのに、ワクチンと人流抑制という政府のコロナ対策に変化はありません。4回目のワクチンは本当に効くのか、最新の世界の知見をお伝えし、治療薬の進歩の成果をすべての患者が受けられるようにコロナ専用病院以外でも主治医が患者にあった最もよい薬を選択し治療できる国民皆保険制度による丁寧な治療体制の構築を提案します。何より、パンデミックは世界が平和で協調できなければ適切な対応はできないものです。今の時代、WHOの機能不全、米中対立からウクライナ戦争まで世界の危機を背景に、パンデミックは最も弱い社会、最も弱い人々に最大の被害をもたらします。日本のコロナを考えるとき、世界のコロナに関心を持つことが大切だと感じさせられます。

収録は、2022年4月14日


進化するコロナ オミクロンの変異と待ったなしの政策転換 児玉龍彦×金子勝【新型コロナと闘う その先の世界へ】20220205

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。オミクロン株の爆発的流行は、学校や高齢者施設に入り込み、特に重症化しやすい社会的弱者の危険は高まっています。いま、何をしなければならないのか、児玉先生に緊急の解説をお願いしました。

「オミクロンは重症化しにくいから大丈夫」と国は考えているかのようですが、今の流行はあまくはありません。実は、デルタ株の変異もじくじくと流行し、自宅で死亡した患者がデルタ株であることが判明した例もあります。ロシアや東欧、米国では、日本で急減したデルタ株とは違うデルタ株がしつこく死者を増やしています。今、街には、特性も治療法も重症化率も全く異なる種類の「コロナ」があり、患者にとっては、コロナかな?どのコロナかな?を診察・検査によって確定し適切な治療をしてもらうことが、重症化防止にも感染の抑制にも必要です。そのためには日本のすべての医療資源を活用し、ふつうの病気と同じように国民皆保険の下での医療の提供を工夫しなければとてもやっていけないでしょう。「敵」を正しくとらえることなく的確な防御はできません。日本だけではなく世界を見て、コロナウイルスのゲノム解析、遺伝子工学的な分析を含め科学的知見をもとに、必要な対策を講じなければ、患者の命を守れません。コロナの波に翻弄され続けて経済活動も再生できないことは明らかです。

今の政策は抜本的に変更し、国民・住民の命を守る科学的な思考に基づく対応策を打ち出すことが、岸田さんには求められています。

収録は、2022年2月5日


全然違うデルタとオミクロン 対応の根本的転換を【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う その先の世界へ】20211225

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。オミクロン株の市中感染はあっという間に全国で確認されています。実は、デルタとオミクロンは、同じコロナでも全然違う。デルタ株も一つではなく、ロシアや東欧、米国では、日本で急減したデルタ株とは違うデルタ株がしつこく死者を増やしています。今、街には、特性も治療法も重症化率も全く異なる種類の「コロナ」が流行しています。新顔のオミクロン株は、空気感染で感染力は高まるが、抗体を回避するために起きた変異によって逆に肺の細胞にとりつく力は低下し、重症化率は下がるだろうと言われています。しかし、その特性のためにデルタには効く「抗体薬」の効果は薄く新薬の飲み薬は効いているようです。患者にとっては、コロナかな?どのコロナかな?を診察・検査によって確定し適切な治療をしてもらうことが、重症化防止にも感染の抑制にも必要です。そのためには日本のすべての医療資源を活用し、ふつうの病気と同じようにおかしいなと思ったらクリニックに行き、検査して必要なら入院し、重症化リスクが低ければ投薬治療で自宅で静養するという国民皆保険の下での医療の提供を工夫しなければとてもやっていけないでしょう。「敵」を正しくとらえることなく的確な防御はできません。日本だけではなく世界を見て、コロナウイルスのゲノム解析、遺伝子工学的な分析を含め科学的知見をもとに、必要な対策を講じなければ、患者の命を守れません。コロナの波に翻弄され続けて経済活動も再生できないことは明らかです。

今の政策は抜本的に変更することになりますが、それが国民・住民の命を守る科学的な思考に基づく対応策です。岸田さんに、その英断が求められています。

収録は、2021年12月25日


コロナの波をつくるもの 変異と科学的対応 【新型コロナと闘う その先の世界へ】

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)のお二人にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。人流制限で感染は制御できません。日本のだけではなく世界を見て、コロナウイルスのゲノム解析、遺伝子工学的な分析を含め科学的知見をもとに、必要な対策を講じなければ、コロナの波に翻弄され続けて経済活動も再生できないことは明らかです。今回は、なぜコロナの感染者数が急激に増加しさらに急激に減少するのか、谷の深さは毎回徐々に浅くなり、次の変異が生じて新たな波をつくるメカニズムはどうなっているのかという基本から始めて、今だからこそ採るべき対策を提案します。

児玉先生の解説

「エラーカタストロフの限界」を超えるコロナウィルス変異への対応

https://www.ric.u-tokyo.ac.jp/topics/...

コロナ対策、科学で先手を(毎日新聞9月16日夕刊)

https://mainichi.jp/articles/20210916...

収録は、2021年9月14日


感染爆発!大事なのは診断と治療【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】20210807

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)のお二人にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。今回は、感染拡大の上昇局面でとるべき「重症化を防ぎいのちを守る」対策について、最新の知見をお送りします。政府は「重症以外は自宅療養が原則」方針を表明し、轟々たる非難にあい事実上の撤回に追い込まれました。政府の対策に根本的に欠けているのは、コロナは病気で患者には命を守る治療が必要だという視点です。この1年半でコロナの解明も治療法も飛躍的に進みました。感染症医にだけ任せる政策を転換し、広く医療関係者、研究者に対策への参加を求めることでその成果を生かして対応すれば、上昇局面に耐え、次の下降局面での対策につなげることができます。今、必要な情報をお届けします。

収録は、2021年8月7日


ワクチンだけでは「勝利」はない【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】210715

児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大)のお二人にうかがう「新型コロナと闘う」シリーズ。緊急事態宣言が出ても事態は沈静化しません。分科会のメンバーも行動変容の限界に言及するようになりました。コロナの感染の波を分析し、ころなのウイルスとしての特性を研究して、科学的に感染の波を形成する要素を取り除き、感染者を減らす対応を緻密に作り上げなければ、変異株が次々出現する中、ワクチンが行渡っても社会を開いていくことがむつかしくなります。まずは比較的に良いワクチンを重症化を予防する必要のある集団から、公平に分配する、そして、その先にあるべきコロナ対策を考える基礎となる情報をお伝えします。

収録は、2021年7月15日


政府が信じられなくても~自粛の出口は地域から進めるワクチンと検査【児玉×金子 新型コロナと闘う】20210602

児玉龍彦先生と金子勝先生のいつも三月は先を行く見通しと提言。世の中、五輪とそのためのワクチン大規模接種の促進にニュースは偏りがち。しかし、医療や研究の現場では、コロナ禍の出口を探して地道な努力は続きます。世界の医学界はコロナの1年で飛躍的な進展を遂げています。大阪の医療崩壊から変異株とワクチンの基礎知識に加え、これまでの常識を超えたRNAワクチンの出現で、70%が接種すれば社会は相当程度正常化できるという見通しまで一気にお話を伺います。ワクチンが行渡るまでの間、死ななくてもよい人が死ななくて済む医療体制の構築と地域からきめ細かく対応するワクチン接種網が必要です。やるべきことは明らかで、そこに五輪や政治日程の邪魔が入らないよう協力し実現していけば、コロナの出口が見えてきます。

収録は2021年6月4日


最新情報!早期発見 早期治療で重症化は防げる! 児玉龍彦×金子勝【新型コロナと闘うその先の世界へ】20210501

新型コロナは感染症であり病気です。変異株があってもなくても、早期発見、早期治療が病気を治し感染を防ぐ最良の方法です。なぜ、コロナだけ、早期発見を抑制し早期治療につなげることを躊躇するのか。そこには、コロナ村と政治の貧困が見え隠れします。何はともあれ、私たちには「正しい知識」が最大の武器です。変異株の広がり、重症化を防ぐ治療法など最新情報を児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

今年のゴールデンウィークは、日本では去年と変わらない、いや犠牲者の数では去年を超える惨状です。世界は、出口に向かっているのに、医療が崩壊し、入院も治療もないまま亡くなる例も毎日のように生まれ、変異株は怖いという報道があふれています。間違ったコロナ対応が生んだ現状を打開するためには私たちに正しい知識が必要です。

収録は、2021年5月1日


コロナウイルスに自壊の兆し!最終局面を乗り切るために集積地の全員検査を【新型コロナと闘う】20210306

「新型コロナと闘う」シリーズ、児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)に最新情報をうかがいます。緊急事態宣言2週間延長で一体何が変わるのか。政府の見通しは視界不良ですが、ここにきて分子生物学的にみると出口の光が見えてきました。ウイルスが自壊する兆しがあります。この先、自壊による退潮とワクチンによる免疫の獲得でコロナ危機を乗り越えるまで、今が大事な局面です。感染者を減らし死者を減らすために、今やらなければならないことはなにか。3蜜を避けて営業を自粛するだけでは、幹のウイルスは生き残り、解除されればまた増えます。ウイルスの生態の不思議から精密な対策を構築する児玉先生のモデルをぜひ、自治体の現場が取り入れてほしいと思います。

収録は2021年3月6日


コロナ変異型がやってきた 宣言解除出口はこっちだ  児玉龍彦×金子勝【新型コロナと闘う その先の世界へ】20210124

「新型コロナと闘う」シリーズ、死者の増大、変異種の流入とコロナ感染の収束は見えません。児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

英国からのウイルス変異が急にニュースになり静かな恐怖を広げ、緊急事態宣言は出されても感染の深刻化は止まりません。医療のひっ迫は現実のものとなり、入院調整中や自宅療養中に亡くなる方も次々出てきました。それでも政府の方針は、罰則によって入院を強制し、体制のない病院へも患者を送り込む非科学的な無理強いから離れられません。大阪の死者が突出して多くなっている原因は何なのか、そこから学ぶ必要もありますが、そういう姿勢も見られません。こうなると、私たちは自分で考えて、知識をため、基礎自治体でできることを求めていくほかないのかもしれません。考えましょう。

収録は、2021年1月23日


【コロナのトリセツ】児玉龍彦・徳田安春・保坂展人のデモタイ厳選4本ご紹介

感染拡大は「爆発」というべきほどになりました。重症者も死者も急増、軽症といわれ入院していなかった方の突然重症化と死。入院調整中の人数の激増。これに対する政府の対策は、マスク・手洗い・三密回避に会食禁止して飲食店の営業時間の制限だけ。

デモクラシータイムスでは、昨年3月から検査の徹底と無症状者の保護隔離を提案する動画を20本以上公開してきました。その中から4本をお勧めし再生リストを作りました。

私たち自身が、コロナの正体を知り、何をしなければいけないのか、政府や行政に何を求めるべきなのか、それを考える手助けになれば幸いです。

◆コロナオーバーシュートに立ち向かう! 児玉龍彦×金子勝【新型コロナと闘う】20210107

https://youtu.be/hVtn7Br-PWw

◆緊急提言ゼロ・コロナへ!政府は抜本的政策転換を!臨床疫学第一人者の徳田安春さん【ニッポンの崖っぷち】 20201219

https://youtu.be/IiFNcXSclD8

◆焦点インタビュー コロナ対策を保坂展人世田谷区長に訊く 20201123  https://youtu.be/0S5tgdX5G1Q

◆第3波急拡大 コロナ最新知見とこの冬を乗り切る戦略【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】20201118

https://youtu.be/if7MQJPjUv0


コロナオーバーシュートに立ち向かう! 児玉龍彦×金子勝【新型コロナと闘う その先の世界へ】20210107

感染は爆発、対策は後手後手。再びの緊急事態宣言。政府の対応はとても科学的とは言えません。「枝葉に惑わされず、幹を撃つ」ごく単純で明快な対策を提案します。本気でコロナと闘い、弱い者を守りつつ、社会を回していくには、科学的に状況を把握した緻密で適切な対応が必要です。そうしなければ、世界から周回遅れの日本のコロナ対策はますます絶望的なものになります。

「新型コロナと闘う」シリーズ、感染の急拡大を受けて、無症状の感染者を減らす精密治療での対策を提唱する児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

収録は2021年1月7日、東京の感染者が2500人に迫り、緊急事態再宣言となった日でした。


コロナ氷河期と闘う~感染急拡大と世界【児玉龍彦×金子勝×PWJ 新型コロナと闘う】20201214

「新型コロナと闘う」シリーズ、感染の急拡大を受けて、児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)に加え、世界の感染拡大と闘うピースウィンズジャパンの医師坂田大三さんとファンドレイジングを担当する三島理恵さんにも、世界で弱い人たちに拡がるコロナとこれに対抗する民間の力をどう育てるか、経験を伺います。

今回は、児玉先生が、若い世代のリーダーにコロナと闘う気概を含めてお話をうかがうという新しい試みとなりました。

収録は2020年12月14日です。


第3波急拡大 コロナ最新知見とこの冬を乗り切る戦略【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】20201118

世界でも日本でも、コロナ第3波、感染の急拡大が続きます。たしかに混乱し守勢に回っていますが、今、私たちには、新しい知識も新しい技術もあります。それを集約して使うこと、リーダーがすべきことは明らかです。感染者数を発表し、たいへんだたいへんだと騒ぎ、マスクをして「密を避ける」対策を漫然と繰り返すのではなく、科学的知見に基づき、最も効果的なところに集中して人的物的資源を投入することなくして、感染拡大を止めることはできません。コロナ対策こそ、経済再生の大前提です。

「新型コロナと闘う」シリーズ、感染の急拡大を受けて、無症状の感染者を減らす精密治療での対策を提唱する児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

収録は2020年11月18日 東京の感染者数が500人を超え、全国で2000人を超えた日でした。


ウィズアウトコロナへ 〜経済を動かし日常を取り戻すために【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う】20201013

好評の「新型コロナと闘う」シリーズ、無症状の感染者を減らす精密治療での対策を提唱する児玉龍彦さん(東大先端研)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

コロナ研究は大きく進み、世代を超えて似たウイルスに感染した記憶・交叉免疫を獲得している人々は重症化しにくく、かつ抗体ができやすいので感染拡大もしにくいこと、重症化するのは新型コロナが体内に入るときにスーパー抗原が露出し自分自身の免疫細胞が過剰に反応するからであること、感染初期の抗ウイルス剤治療によって重症化する前にウイルスが消えるから早期の感染把握が大切であること、さまさまなことがはっきりしてきました。感染拡大のメカニズムも明確になっており、拡大する前にPCR検査によって無症状の感染者を発見して隔離治療するという対策の基本も共有されてきています。

漫然と「密を避ける」対策を繰り返すのではなく、科学的知見に基づき、最も効果的なところに資源を投入することなくして、日本の経済は再開できません。

自ら知識を獲得し、方針を選択する市民には、必見の講義です。

収録は2020年10月13日


地域別コロナと闘う処方箋~100のやらない理由より踏み出す一歩の大切さ【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200820

好評の「新型コロナと闘う」シリーズ、児玉龍彦さん(東大先端研がん代謝PT)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。「世田谷モデル」の意味、ウイルスの最新知見と重症化回避の見通しも見えてくる標準治療の今、無症状感染者の治療の重要性、てんこ盛りでお届けします。お盆も明けた日本列島、感染者数もさることながら重症者の数も増えてきました。沖縄は医療体制がSOSを発していいます。国の専門家は「第二波の真っただ中」といってみたり「ピークは7月末に終わっている」といってみたり。私たちはどう考えて、どう判断するのか、児玉先生の問いかけは続きます。

収録は2020年7月17日


緊急提言・エピセンター新宿を制圧せよ~まずは30万人PCR検査から【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200717

都知事選が終わった途端に東京の感染者数はうなぎのぼり。しかし、国も都も手をこまねいているばかり。そんななか新宿は感染の集積地エピセンターに。今、すぐ、30万規模のPCR検査を実施し、感染集積地を封じ込めなければならない、と児玉龍彦さん(東大先端研がん代謝PT)は言います。好評の「新型コロナと闘う」シリーズ、児玉龍彦さんと金子勝さん(立教大特任教授)にうかがいます。

収録は2020年7月17日


ワクチン神話を疑え!SARSで17年ワクチンができないわけ【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200624

【注記】2020年6月段階のワクチンに関する情報です。その後の研究の進捗で、mRNAワクチンへの評価は高まりました。2021年6月時点の最新情報は➡「政府が信じられなくても~自粛の出口は地域から進めるワクチンと検査」https://youtu.be/FZU_4AKJ1tg

児玉龍彦さん(東大先端研がん代謝PT)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがう最新の新型コロナ情報。今回は、「ワクチンができれば解決する」「年末にはワクチンができる」という夢のような解決策の落とし穴。中途半端な抗体でワクチンを作ると、今度はそれが自分の細胞を攻撃し、ワクチンを接種した人がかかると免疫暴走によって逆に犠牲者が増えるという危険があります。だから、SARSも未だにワクチンはできず、今回のワクチンもほんとうの専門家は何年もかかると慎重です。経済の再開を優先し、オリンピックに固執して、「ワクチンできるできる詐欺」があちらでもこちらでも・・。その危険を直視し、開発を待ちながらその間に私たちができることはないか、考えます。収録は、2020年6月24日


全員検査でコロナ克服・検査と治療のシステム構築~前をむいて進むとき【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】200602

児玉龍彦さん(東大先端研がん代謝PT)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがう最新の新型コロナ情報。精密医療の緻密な抗体検査の分析結果で、わかってきたことはたくさんありました。感染集積地を見つけて医療資源を集中し、無症候感染者を含めて隔離と治療をする、分散社会の各集団ごとに網羅的な検査をすることで、感染に備えるだけでなく感染のリスクの高い集団にPCR検査をし早期の隔離治療につなげる。膨大検査はもう難しくなくなりました。現場の専門家の工夫で、出来る対策は増えています。

感染を恐れて、非感染者同士の接触も遮断するだけでは、経済も暮らしも回りません。合理的思考で構築したシステムで、もう一度社会を開く挑戦を始めるときです。

収録は、2020年6月2日


コロナと闘う戦略図~抗体検査で見えたこと 日本人には類似の「免疫」?【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200516

児玉龍彦さん(東大先端研がん代謝PT)と金子勝さん(立教大特任教授)にうかがう最新の新型コロナ情報。なんと、日本人を含め東アジア沿岸部は、SARS以降に今回のウイルスに根幹の似たウイルスに暴露し免疫を持っている人が多いのかもしれないという仮説が出てきました。そして、ウイルスの特徴から感染後に重症化する人を見分けてケアし、軽症者の重症化を防ぐ手立ても見えてきました。そのような状況の中で、どうしたら感染を制御して社会生活・経済生活を再開できるのか、それを考えます。

収録は、2020年5月16日


致死ウイルスに向き合う~恐怖の出口にしないために【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200508

児玉龍彦先生(東大先端研がん・代謝PT)と金子勝先生(立教大学特任教授)にうかがう「コロナと闘うシリーズ」。今回の私たちの相手は「ウイルス」であり「病気」です。対策を立てるには、それがどんなウイルスでどんな病気なのか、知らなければなりません。今、世界の研究者は国を超えてウイルスの解明に取り組み、児玉先生のチームも日々研究を続けています。その成果の中から、このウイルスが奇妙で不可解な側面があり、それが一部のひとの急激な重篤化につながっているのではないかということもわかってきました。弱い者ににとっては「殺戮ウイルス」になる極めて危険なものを相手に、私たちはどの様に戦ったらよいのか。緊急事態宣言の解除を期待するなら、「出口」をどう整えるか、重要で困難なテーマを考えなければなりません。

収録は2020年5月8日


新型コロナの真実~長期戦を闘うために【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200428

児玉龍彦先生(東大先端研がん・代謝PT)と金子勝先生(立教大学特任教授)にうかがう「コロナと闘うシリーズ」。今のコロナの状況は、感染から検査、治療まで、社会の格差を反映しています。引きこもりを支え感染機会が多い中働き続けなければならない人たちが大勢いる、検査を早く受けてアビガンを飲めるのは、一部の人で、皆が平等に取り扱われているわけではないのではないか。今回は、長期戦となりつつあるコロナとの戦いに向けて、もう一度その特徴をおさらいし、そこから見えてきたステージ別治療法、長く続く外出自粛を支えるライフラインの維持と経済活動再開の前提となる感染集積回避の方法までうかがいました。

高校の生物の知識を総動員しても難しい専門的な話もありますが、ぜひ、おしまいまでご覧ください。

収録は2020年4月28日


東京を止めなければ日本が滅びる~コロナが迫る思考の転換【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200420

新型コロナと闘う その先の世界へ。児玉龍彦先生(東大先端研がん・代謝プロジェクトリーダー)、金子勝(立教大特任教授)に、感染拡大の続く現状と5月6日後に備えて何が必要かをうかがいます。

児玉先生のひと月前からの警告は、次々と現実化し、リーダーのいないまま漂流するコロナ対策にしびれを切らして、現場が動き出している例もあります。

児玉先生は、武漢型からより狂暴化した欧米型にウイルスが進化し、それが日本に入っている現実を前提に、医療崩壊を防ぎみんなの命を守るために「膨大検査、追跡隔離」を徹底するとともに、長期化する事態に備えて、GPS追跡と抗体検査の実現を求めます。

GPS追跡は、今、いくつか試みが始まっていますが、全員に強制的に行うには法整備も必要でしょう。その実現には、これまでのプライバシーの考え方の変容や自分の情報をどう管理するかのルールの議論も必要だと金子先生は力説します。

みなさんは、コロナ後の世界をどのようにお考えでしょうか。

収録は2020年4月21日

感染の拡大は止まらず、しかもウイルスの変異のスピードは速く、今、アメリカが闘っているコロナウイルスは東アジア型よりずっと強いものになっていると言われています(番組の最後の方に説明があります)。200420新型コロナと闘うその先の世界へ


自粛で東京は救えるか~ウイルスは変異した!PCRと抗体検査【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200412

新型コロナと闘う その先の世界へ第2弾、再び児玉龍彦先生にうかがいます。

感染の拡大は止まらず、しかもウイルスの変異のスピードは速く、今、アメリカが闘っているコロナウイルスは東アジア型よりずっと強いものになっていると言われています(番組の最後の方に説明があります)。

それなのに、日本では、基本的なデータがないから実態がわかりません。その中で地域の中核病院の悲鳴が大きくなっています。病院が内部から崩壊したら、私たちは裸でウイルスと闘わなければなりません。病院を守れ、それが患者を救います。

PCR検査の拡大と新たに抗体検査の実用化、今、やらねばならないことは明確です。

どうかこの動画が、行政の取り組みを変えて、緊急事態宣言後のコロナ対策の転換につながりますように。

収録は2020年4月12日


自分で考え いのちを守れ! 新型コロナと闘う その先の未来へ200408

児玉龍彦先生(内科医、東大先端研がん・代謝プロジェクトリーダー)と金子勝先生にうかがいます。

緊急事態宣言は出されましが、中身は外出の自粛。東京では、すでに病院の中に感染が入り込み、中核病院が崩壊しようとしています。感染の広がり調査し、感染が集中する地域を確定して封じ込めそこに周辺から医療資源を大量に投入する、今こそ正しい感染症対策に立ち戻らなければ、なすすべもなく東京は崩壊します。「大量検査、徹底追跡、隔離徹底」を当初から訴えてきた児玉龍彦先生に現状を聞きます。

新型コロナは、「軽症」に分類されている人でも高熱が長く続き、痛みも強く、消耗しています。その実態を広く共有し、東京の医療資源の有効活用を図るリーダーがまずは必要です。

金子勝先生の緊急経済対策批判とともに、ぜひ。

収録は、2020年4月8日